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咲き誇る花のように恋したい 光輝×麻衣
第三話
本当にいつからあったのだろう?そんなひっそりと、でも温かいそのお店の前で私は足を止めた。
たくさんの花が小さなお店の前にはあり、ミニブーケがいくつか置かれていて私はその前にしゃがみこんだ。
「かわいい」
つい零れ落ちた言葉に、私はハッとして言葉を止めた。
色とりどりの花たちに、私の心も少しだけ緩んでいたのかもしれない。
いつもこうちゃんといるときは無理をして笑う事が当たり前になっていた私は、小さく息を吐いた。
「どれが?」
そんな私に気づいていないようで、こうちゃんも私の隣にしゃがみこんだ。
「あー、これ?」
私はイベリスの中にオレンジ色とピンクのガーベラが入ったミニブーケを指さした。
「これはガーベラ?」
こうちゃんはその花を見ながら私に問いかけた。
「すごい。こうちゃん知ってたの?」
わざと明るくふるまいながら、私はこうちゃんとの距離が近すぎて立ち上がろうとした。
「麻衣、じゃあこっちは?」
少し立ち上がった私の腕をこうちゃんは引いて、もう一度私を座らせると、イベリスの花を指さした。
「こてはね、イベリスって言の」
茎や細い葉っぱを覆うようにたくさんの花を咲かせるイベリス。小さなかわいらしい花が集まって1つの花のようになっている姿は、砂糖菓子のようで私の大好きな花だ。
「へえ、初めて聞いた」
そんな私たちのところに、かわいらしい30代前半だろうか?可愛らしい女の人が顔を見せた。
「花言葉は心をひきつける。そして初恋の思い出っていうんですよ」
その人の言葉に、私は急にギュッと胸が締め付けられる気がした。
そう、このイベリスの花言葉は「初恋の思い出」思い出にしなければいけないという私の戒めのようなものかもしれない。
「へえ、初恋の思い出ね……」
こうちゃんはその女の人の言葉に、納得したように頷いた。
そして私の心に爆弾を投下する。
「じゃあ、俺の初恋は麻衣だから、お前との思い出の花だな」
無邪気に私をみて笑いながら、こうちゃんはその花を手に取った。
何を言ってるの?
私が初恋?こうちゃんに私が異性として見られていたことがあったというの?
「これください」
そう言いながら、支払いのためにこうちゃんが店に入って行く後姿をただ見ていた。
いま、ここにこうちゃんがいなくてよかった。
そう思わずにはいられなかった。
なんとか、冷静になろうとギュッと唇を噛んだ。
「麻衣、ほら」
笑うのよ。笑ってありがとうそう言わなきゃ。
「ありがとう……こうちゃん」
きっと大丈夫だったはず。
こうちゃんにもらったその花を、ギュッと両手で握りしめるしか私にはできなかった。
たくさんの花が小さなお店の前にはあり、ミニブーケがいくつか置かれていて私はその前にしゃがみこんだ。
「かわいい」
つい零れ落ちた言葉に、私はハッとして言葉を止めた。
色とりどりの花たちに、私の心も少しだけ緩んでいたのかもしれない。
いつもこうちゃんといるときは無理をして笑う事が当たり前になっていた私は、小さく息を吐いた。
「どれが?」
そんな私に気づいていないようで、こうちゃんも私の隣にしゃがみこんだ。
「あー、これ?」
私はイベリスの中にオレンジ色とピンクのガーベラが入ったミニブーケを指さした。
「これはガーベラ?」
こうちゃんはその花を見ながら私に問いかけた。
「すごい。こうちゃん知ってたの?」
わざと明るくふるまいながら、私はこうちゃんとの距離が近すぎて立ち上がろうとした。
「麻衣、じゃあこっちは?」
少し立ち上がった私の腕をこうちゃんは引いて、もう一度私を座らせると、イベリスの花を指さした。
「こてはね、イベリスって言の」
茎や細い葉っぱを覆うようにたくさんの花を咲かせるイベリス。小さなかわいらしい花が集まって1つの花のようになっている姿は、砂糖菓子のようで私の大好きな花だ。
「へえ、初めて聞いた」
そんな私たちのところに、かわいらしい30代前半だろうか?可愛らしい女の人が顔を見せた。
「花言葉は心をひきつける。そして初恋の思い出っていうんですよ」
その人の言葉に、私は急にギュッと胸が締め付けられる気がした。
そう、このイベリスの花言葉は「初恋の思い出」思い出にしなければいけないという私の戒めのようなものかもしれない。
「へえ、初恋の思い出ね……」
こうちゃんはその女の人の言葉に、納得したように頷いた。
そして私の心に爆弾を投下する。
「じゃあ、俺の初恋は麻衣だから、お前との思い出の花だな」
無邪気に私をみて笑いながら、こうちゃんはその花を手に取った。
何を言ってるの?
私が初恋?こうちゃんに私が異性として見られていたことがあったというの?
「これください」
そう言いながら、支払いのためにこうちゃんが店に入って行く後姿をただ見ていた。
いま、ここにこうちゃんがいなくてよかった。
そう思わずにはいられなかった。
なんとか、冷静になろうとギュッと唇を噛んだ。
「麻衣、ほら」
笑うのよ。笑ってありがとうそう言わなきゃ。
「ありがとう……こうちゃん」
きっと大丈夫だったはず。
こうちゃんにもらったその花を、ギュッと両手で握りしめるしか私にはできなかった。
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