ダンジョンからの招待状

12 最終関門❝タイマン勝負❞

俺が絶望していると

『対戦相手とレベルが決まった所で、今度は勝負内容の選択だぁ！』

「・・・・・・・・・は？」

てっきり戦闘をするものだと思っていた俺の頭は？マークでいっぱいだった。
あのデモストレーションは何だったんだ？

格ゲーの選手画面から、今度は勝負内容の画面に切り替わった。

そこには、戦闘はもちろん、カードゲームやダーツにボードゲーム、スポーツにまさかのeスポーツまで多彩にあった。

カードゲームはカードゲームでも、神経衰弱からポーカーとあり、ボードゲームも、人生ゲームからチェスと幅広くあった。

確かにレベルがものをいう勝負もあるけど、運の要素と知力が大部分に必要な内容が多い。

「レベルの意味とは？」

俺の混乱を他所に勝負内容が決まった。

『対戦相手は前世の己。レベルは65。そして、勝負内容は、、、』

何処からかドラムロールが鳴っている。

でも意味ないからね？勝負内容、見えてるかね？ってか、ドラムロール鳴らすなら、勝負内容が決まる前に、俺に画面が見えないようにするべきだったよね？まぁ、ここは付き合うけどさ

ドルルルルルル～、ジャン！

『カードゲームのブラックジャックだー！

ルールは簡単！2枚のカードの合計が21になるか、それに近い数字の人の勝ちとなるゲーム！

2～9はそのままの数字で、10・J・Q・Kはどれも10とする。だけどAだけは、1または11のどちらでもいい。手持ちのカードの数字で決めてね

そして！本来はディーラーが2枚のカードを配って、そのカードの数字で勝負をする一発勝負！だ・け・ど！ここだけの特別ルーール！

一度だけカードの交換が出来る！
2枚全部でもいいし、どっちか1枚だけでもいい。もちろん、交換しなくても全然オッケー！

さぁ、選手たちよ！勝負の舞台にいざ！登壇せよ！』

壁が開き、真っ暗な中に道を示すように光が灯っていった。

「ありきたりな演出だな」

登場の演出といえば、の王道。

俺は一つ深呼吸をしてから光の道に足を進めた。