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調教
「......っふ......っ......」
くぐもった押し殺したような声と、微かなクチクチという湿った音が聞こえる。
クリスの身体は、寝具にうつ伏せにされ、腰の部分だけをアディエイルの逞しい腕で引き上げられていた。
尻だけを高く掲げて、アディエイルの目の前に恥ずかしい場所を余すところなく晒している。
恥ずかしさに顔を真っ赤にして、枕に顔をうずめ、アディエイルの指の動きに耐えていた。
アディエイルが、指先に掬い取った軟膏をクリスの後孔に塗りこめていた。
切れたりはしていなかったが、アディエイルの太く逞しいモノを受け入れ、散々嬲られたそこは、少し腫れぼったくなっていたのだ。
これは一種の医療行為のようなもの、と自分に言い聞かせ、指の動きを意識しないようにしていても、そこを動き回る指の存在とまじまじと恥ずかしい場所を見られている羞恥心から、呻き声が漏れる。
逃れたいのに、アディエイルの逞しい腕が下腹部に回されて、しっかり固定されているため、続け様の行為に疲れ果てたクリスは、結局されるがままになっていた。
つぷりと軟膏を纏った指が、孔をくぐる。
「---っ!」
びくりと腰が跳ねたが、中に軟膏を塗りこんでいるのだと、気を落ち着かせる。
しかし、アディエイルからは、枕に伏せた耳が真っ赤になっているのはわかるし、軟膏を塗るために指を動かすと、それに合わせて微かに揺れる腰の動きも丸わかりだった。
「アル、も、もういいんじゃないか」
上がった息を悟られないよう、後ろを振り向いて訴えると、アディエイルはニヤリと笑って、クリスの尻たぶをべろりと舐めた。
「ひっ......!」
思わず中に入った指を締め付けた。
「まだ物足りなかった?欲張りだね」
背中から覆いかぶさってきたアディエイルが、耳元で後ろから囁く。
「ち、ちがーーーっ!あっ...!」
耳の後ろに舌を這わされ、耳朶を甘噛みされる。そのまま、唇が項へ移り背中へと移動する。
「はぅっ!!」
背筋をすーっと舐め降ろされ、また同じように上に向かって舐め上げる。
「ーーーっっ!」
肩甲骨を甘噛みされ、強く吸われて身体を震わせる。
「あっ!あっ!」
いつの間にか指を三本に増やされ、クリスの中をバラバラに動いている。
顔を埋めていた枕を、ぎゅっと抱き締め指の動きに耐える。
「ひぁっ!!」
中の壁をバラバラに擦っていた指が、前立腺を捉えた。
「はぁぁっっ!!あっ!あっ!」
二本の指がしこりを挟みこみ、抓みだされた膨らみをもう一本の指がコリコリと引っ掻いたのだ。
「ーーーっっ!!」
剥き出しの神経を直接嬲られる衝撃に、背中を反らし強すぎる快感に耐える。
目の前に火花が散り頭が真っ白になる。
中にある指を思い切り締め付けて、クリスが果てた。
腰だけをアディエイルに捕まえられたまま、クリスがぐったりと脱力する。
「上手に後ろだけでイケるようになったね」
言われてはじめて、後孔の刺激だけで達したことに気がついたクリスは、恥ずかしそうに首を振る。
「ーーはぅっ!!」
後孔に熱く滾るものが押し当てられたかと思うと、それがぐぐっと挿入ってきた。
慎ましやかな孔に血管が浮き出た赤黒いものが、徐々に押し入ってくる。
「ーーーっっぁ!!」
張り出たカリの部分が収まると、それを馴染ませるように腰を軽く揺する。
周りの壁と一緒に前立腺も緩く擦られ、クリスの腰も揺れだす。
しばらく、浅い場所での出入りを楽しんでいたアディエイルのモノが、勢いよく奥まで入ってきた。
「はぁぁっっ!!」
喉を仰け反らせて、クリスが喘ぐ。
その顎をアディエイルが後ろから掴み、無理矢理後ろを向かせて覆い被さりながら口付ける。
びちゃびちゃと、舌が絡まる音がする。
「んっっ……!んぁっ……!あっっ!」
長いストロークで、ゆっくりアディエイルの長大なモノが、狭い腸壁をかき分けて進む。
熱くうねる壁は、アディエイルのモノを嬉しそうに包み込み奥へ奥へと飲み込もうとする。
「持ってかれそう・・・」
「あっ、あっっ!ぁんっ!」
パンパンと肌がぶつかり合う音と、ぐちぐちという厭らしい水音が響く。
「ぅぁっっ!あっっ!あっっ!」
アディエイルが突き挿れる角度を変えると、また違う場所を擦られ、新たな快感に悶える。
「あぁぁっ!ぅあっ!あっ、あっ!!」
カリが前立腺を擦りあげると、中がひくひくと痙攣するように蠢く。
再びクリスの限界が近いことを知り、しこりをわざと外して、中を擦る。
「んっ...!あっ...!ぃやぁっ......!」
アディエイルから決定的な刺激が与えてもらえなくなると、クリスが腰を捩って自分から刺激を強請りはじめた。
「んぁっ...!ふっ...!ぅっ...!あっ、あ...」
項まで真っ赤にして、腰をくねらせるクリスは、アディエイルの目を愉しませている。
「アル...!...たの...っ!も、イキた...っ!!ーーーぅわあっ!」
後ろを振り返り、泣きながら訴えるクリスに口付けると、いきなりクリスの膝裏を掴み、勢いよくクリスの体勢を入れ替えた。
中にアディエイルのモノが挿入ったままでの動きに、中が思いっきり擦られ、先端からぷしゅっと透明な液体が飛び出す。
中への衝撃と急な方向転換で、目の前がクラクラした。
仰向けにしたクリスの右足を掴んで肩に担ぎあげると、下にした左足を跨ぐような体勢を取る。
そのため、クリスは上半身を捻るような形を取らされ、とっさに手をつく。
挿入の角度が深くなり、今までにない部分まで、アディエイルのモノが入り込んでいるのがわかる。
「はうっ!ぁあっ!...ぁあっ!」
奥を突かれ、前立腺を張り出たカリでゴリゴリと擦られる度、クリスの先端からは先走りの液が噴き出す。
中がひくひくと痙攣を始めると、前立腺を押しつぶすように怒張の先端を押し付ける。
「---っっ!!」
クリスの陰茎から、勢いよく白濁したものが飛び散り、クリスの腹を濡らす。
目を軽く閉じ、唇を薄く開けて、射精の快感を味わっているクリスに、さらに追い打ちをかけるように腰を打ち付ける。
「あぁぁぁっ!!あっ!い、イってるっ!だめ...っ!今イってる...っ!!」
射精を続けるクリスの前立腺を、さらに滅茶苦茶に突き上げる。
突き上げるたびに、クリスの先端からは、ぷしゅっぷしゅっと白濁したものが飛び散る。
目の前がチカチカして、頭をガンガン殴られているような強烈な快感は、もはや暴力に近いものがあった。
がくがくと揺さぶられ、先端から吹き出す液体は、すっかり透明に近い色になっている。
クリスは半ば意識が飛んで、口から声にならない喘ぎを漏らすだけだ。
アディエイルのモノを搾り取ろうとする中のうねりに、ひと際強く前立腺に打ち付けると、そこめがけて、アディエイルも精を放った。
「---ス、クリーーー、クリス」
頬を撫でられ、名前を呼ばれて、クリスの意識がゆっくり浮かんでくる。
重たい瞼を開くと、見慣れた綺麗な顔がそこにはあった。
「・・・アル・・・」
クリスに覆いかぶさるようにして、クリスの頬を掌で撫でながら、ほつれた前髪を優しくかき分けている。
アディエイルは手にしたグラスの中身を口に含むと、クリスの頤に指を添え口付けた。
「ん...」
口移しで飲まされた水をこくりと飲み込むと、再び水を含んで口付けられる。
飲み込み切れなかった水が、口端からこぼれると、アディエイルの舌がそれを舐めとる。
ついでに水滴に濡れたクリスの唇も、ペロリと舐める。
「---!」
顔を赤くするクリスにもう一度、今度は触れ合うだけの口付けをする。
アディエイルを見つめて、クリスは困ったような表情になる。
「どうした?」
視線を彷徨わせ、言い淀むように口をパクパクと開く。何から口にすればいいか考えているようだ。
「---どうして?」
「何が?」
間髪を入れず聞き返されて、間が開く。
「だから、どうしてこんなことになったんだ?」
「それは、クリスが私のものになったからだな」
それがどうした、と言わんばかりの返事に、クリスはさらに戸惑う。
「アルのものって・・・」
「言っただろう。あんな奴のところに行く必要はないと。その代り、私がクリスを飼うんだとね」
言い方は穏やかだが、内容が穏やかではない。
「だから、勝手に決めるな。これはどうにもならないんだ。だからーーーっ」
言い募ろうとして、思わず言葉を飲み込む。
金色の瞳に、剣呑な色が浮かぶのが見えた。
「ーー再教育だ」
くぐもった押し殺したような声と、微かなクチクチという湿った音が聞こえる。
クリスの身体は、寝具にうつ伏せにされ、腰の部分だけをアディエイルの逞しい腕で引き上げられていた。
尻だけを高く掲げて、アディエイルの目の前に恥ずかしい場所を余すところなく晒している。
恥ずかしさに顔を真っ赤にして、枕に顔をうずめ、アディエイルの指の動きに耐えていた。
アディエイルが、指先に掬い取った軟膏をクリスの後孔に塗りこめていた。
切れたりはしていなかったが、アディエイルの太く逞しいモノを受け入れ、散々嬲られたそこは、少し腫れぼったくなっていたのだ。
これは一種の医療行為のようなもの、と自分に言い聞かせ、指の動きを意識しないようにしていても、そこを動き回る指の存在とまじまじと恥ずかしい場所を見られている羞恥心から、呻き声が漏れる。
逃れたいのに、アディエイルの逞しい腕が下腹部に回されて、しっかり固定されているため、続け様の行為に疲れ果てたクリスは、結局されるがままになっていた。
つぷりと軟膏を纏った指が、孔をくぐる。
「---っ!」
びくりと腰が跳ねたが、中に軟膏を塗りこんでいるのだと、気を落ち着かせる。
しかし、アディエイルからは、枕に伏せた耳が真っ赤になっているのはわかるし、軟膏を塗るために指を動かすと、それに合わせて微かに揺れる腰の動きも丸わかりだった。
「アル、も、もういいんじゃないか」
上がった息を悟られないよう、後ろを振り向いて訴えると、アディエイルはニヤリと笑って、クリスの尻たぶをべろりと舐めた。
「ひっ......!」
思わず中に入った指を締め付けた。
「まだ物足りなかった?欲張りだね」
背中から覆いかぶさってきたアディエイルが、耳元で後ろから囁く。
「ち、ちがーーーっ!あっ...!」
耳の後ろに舌を這わされ、耳朶を甘噛みされる。そのまま、唇が項へ移り背中へと移動する。
「はぅっ!!」
背筋をすーっと舐め降ろされ、また同じように上に向かって舐め上げる。
「ーーーっっ!」
肩甲骨を甘噛みされ、強く吸われて身体を震わせる。
「あっ!あっ!」
いつの間にか指を三本に増やされ、クリスの中をバラバラに動いている。
顔を埋めていた枕を、ぎゅっと抱き締め指の動きに耐える。
「ひぁっ!!」
中の壁をバラバラに擦っていた指が、前立腺を捉えた。
「はぁぁっっ!!あっ!あっ!」
二本の指がしこりを挟みこみ、抓みだされた膨らみをもう一本の指がコリコリと引っ掻いたのだ。
「ーーーっっ!!」
剥き出しの神経を直接嬲られる衝撃に、背中を反らし強すぎる快感に耐える。
目の前に火花が散り頭が真っ白になる。
中にある指を思い切り締め付けて、クリスが果てた。
腰だけをアディエイルに捕まえられたまま、クリスがぐったりと脱力する。
「上手に後ろだけでイケるようになったね」
言われてはじめて、後孔の刺激だけで達したことに気がついたクリスは、恥ずかしそうに首を振る。
「ーーはぅっ!!」
後孔に熱く滾るものが押し当てられたかと思うと、それがぐぐっと挿入ってきた。
慎ましやかな孔に血管が浮き出た赤黒いものが、徐々に押し入ってくる。
「ーーーっっぁ!!」
張り出たカリの部分が収まると、それを馴染ませるように腰を軽く揺する。
周りの壁と一緒に前立腺も緩く擦られ、クリスの腰も揺れだす。
しばらく、浅い場所での出入りを楽しんでいたアディエイルのモノが、勢いよく奥まで入ってきた。
「はぁぁっっ!!」
喉を仰け反らせて、クリスが喘ぐ。
その顎をアディエイルが後ろから掴み、無理矢理後ろを向かせて覆い被さりながら口付ける。
びちゃびちゃと、舌が絡まる音がする。
「んっっ……!んぁっ……!あっっ!」
長いストロークで、ゆっくりアディエイルの長大なモノが、狭い腸壁をかき分けて進む。
熱くうねる壁は、アディエイルのモノを嬉しそうに包み込み奥へ奥へと飲み込もうとする。
「持ってかれそう・・・」
「あっ、あっっ!ぁんっ!」
パンパンと肌がぶつかり合う音と、ぐちぐちという厭らしい水音が響く。
「ぅぁっっ!あっっ!あっっ!」
アディエイルが突き挿れる角度を変えると、また違う場所を擦られ、新たな快感に悶える。
「あぁぁっ!ぅあっ!あっ、あっ!!」
カリが前立腺を擦りあげると、中がひくひくと痙攣するように蠢く。
再びクリスの限界が近いことを知り、しこりをわざと外して、中を擦る。
「んっ...!あっ...!ぃやぁっ......!」
アディエイルから決定的な刺激が与えてもらえなくなると、クリスが腰を捩って自分から刺激を強請りはじめた。
「んぁっ...!ふっ...!ぅっ...!あっ、あ...」
項まで真っ赤にして、腰をくねらせるクリスは、アディエイルの目を愉しませている。
「アル...!...たの...っ!も、イキた...っ!!ーーーぅわあっ!」
後ろを振り返り、泣きながら訴えるクリスに口付けると、いきなりクリスの膝裏を掴み、勢いよくクリスの体勢を入れ替えた。
中にアディエイルのモノが挿入ったままでの動きに、中が思いっきり擦られ、先端からぷしゅっと透明な液体が飛び出す。
中への衝撃と急な方向転換で、目の前がクラクラした。
仰向けにしたクリスの右足を掴んで肩に担ぎあげると、下にした左足を跨ぐような体勢を取る。
そのため、クリスは上半身を捻るような形を取らされ、とっさに手をつく。
挿入の角度が深くなり、今までにない部分まで、アディエイルのモノが入り込んでいるのがわかる。
「はうっ!ぁあっ!...ぁあっ!」
奥を突かれ、前立腺を張り出たカリでゴリゴリと擦られる度、クリスの先端からは先走りの液が噴き出す。
中がひくひくと痙攣を始めると、前立腺を押しつぶすように怒張の先端を押し付ける。
「---っっ!!」
クリスの陰茎から、勢いよく白濁したものが飛び散り、クリスの腹を濡らす。
目を軽く閉じ、唇を薄く開けて、射精の快感を味わっているクリスに、さらに追い打ちをかけるように腰を打ち付ける。
「あぁぁぁっ!!あっ!い、イってるっ!だめ...っ!今イってる...っ!!」
射精を続けるクリスの前立腺を、さらに滅茶苦茶に突き上げる。
突き上げるたびに、クリスの先端からは、ぷしゅっぷしゅっと白濁したものが飛び散る。
目の前がチカチカして、頭をガンガン殴られているような強烈な快感は、もはや暴力に近いものがあった。
がくがくと揺さぶられ、先端から吹き出す液体は、すっかり透明に近い色になっている。
クリスは半ば意識が飛んで、口から声にならない喘ぎを漏らすだけだ。
アディエイルのモノを搾り取ろうとする中のうねりに、ひと際強く前立腺に打ち付けると、そこめがけて、アディエイルも精を放った。
「---ス、クリーーー、クリス」
頬を撫でられ、名前を呼ばれて、クリスの意識がゆっくり浮かんでくる。
重たい瞼を開くと、見慣れた綺麗な顔がそこにはあった。
「・・・アル・・・」
クリスに覆いかぶさるようにして、クリスの頬を掌で撫でながら、ほつれた前髪を優しくかき分けている。
アディエイルは手にしたグラスの中身を口に含むと、クリスの頤に指を添え口付けた。
「ん...」
口移しで飲まされた水をこくりと飲み込むと、再び水を含んで口付けられる。
飲み込み切れなかった水が、口端からこぼれると、アディエイルの舌がそれを舐めとる。
ついでに水滴に濡れたクリスの唇も、ペロリと舐める。
「---!」
顔を赤くするクリスにもう一度、今度は触れ合うだけの口付けをする。
アディエイルを見つめて、クリスは困ったような表情になる。
「どうした?」
視線を彷徨わせ、言い淀むように口をパクパクと開く。何から口にすればいいか考えているようだ。
「---どうして?」
「何が?」
間髪を入れず聞き返されて、間が開く。
「だから、どうしてこんなことになったんだ?」
「それは、クリスが私のものになったからだな」
それがどうした、と言わんばかりの返事に、クリスはさらに戸惑う。
「アルのものって・・・」
「言っただろう。あんな奴のところに行く必要はないと。その代り、私がクリスを飼うんだとね」
言い方は穏やかだが、内容が穏やかではない。
「だから、勝手に決めるな。これはどうにもならないんだ。だからーーーっ」
言い募ろうとして、思わず言葉を飲み込む。
金色の瞳に、剣呑な色が浮かぶのが見えた。
「ーー再教育だ」
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