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山①
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七月の終わり。
セミの声が耳を埋め尽くすように鳴き響く午後。
わたし――かおりんは、窓の外に広がる山の景色をじっと眺めていた。青々とした木々、ゆらゆらと立ち昇る夏雲。海でのドタバタ合宿から、まだ数日しか経っていないのに、今度は山にやって来るなんて思ってもいなかった。
正直、まだ心の中ではちょっとモヤモヤしている。
――そう、旅館の布団事件のこと。
ゆはりんがしおりんの布団に潜り込んで、ぎゅーっと抱きついて寝てしまったあの夜。薄暗い中で鼻の下を伸ばしたしおりんの顔、そして翌朝、眠そうなしおりんの顔を見た瞬間、胸の奥で何かがチクリと痛んだ。
(なんで……わたしじゃなくて、ゆはりんなんだろう)
そう思った自分に驚いて、それからつい、しおりんに冷たく接してしまった。
あの人、わたしの姉なのに。
でも、姉だからこそ、余計に気持ちがぐちゃぐちゃになるんだよ……。
*
「かおりん、そんな顔してどうしたの?」
不意に声をかけられ、ハッとして振り向く。
隣の席で、しおりんが窓の外を見ながらつぶやいていた。
「……山って、虫多いよね」
なんだ、それ。もっと深刻な話かと思った。
わたしはわざと笑って言い返す。
「ヘイヘイ! ビビってる?」
「べ、別に! バカ!」
顔を赤くしてそっぽを向く。
――やっぱりちょっと可愛い。だけど、それを口に出すのはなんか悔しい。
*
わたしたちを乗せたマイクロバスは、山道をくねくね登っていく。窓の外には広い空と深い緑。どこまでも続く森の景色に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
後部座席では、黒いビキニトップをチラチラさせながら、奈々りんが地図を広げて「熊出没注意!」と興奮気味に叫んでいた。
「出会ったらどうする? 正座で睨み合うとか!?」
「やめてよ! 笑ってる場合じゃないって!」
ピンクのワンピースを着たゆはりんが小さな声で抗議する。ウトウトしながらも、ちょっとだけ笑顔を浮かべていて可愛い。
ひかりんはというと、相変わらずサングラスを頭に引っ掛け、スマホで音楽を流してノリノリだ。
「いいね、この景色! 最高のキャンプになりそうじゃん!」
――海の時とは違う空気。
太陽は強いけど、吹き抜ける風はひんやりしていて、森の香りが肺にしみ込んでいく。
*
キャンプ場に着くと、わたしたちは荷物を抱えて木々の間に広がる広場に降り立った。
辺りにはテントの骨組みや、木製のテーブルが並んでいる。遠くから川のせせらぎが聞こえ、葉っぱの揺れる音がリズムのように重なっていた。
「よーし! 座道部、山での極意を会得するぞ!」
奈々りんがドーンと胸を張る。
「また適当言ってる……」
わたしは思わずため息をつく。
でも、しおりんが真剣な顔で言った。
「山道ってゴツゴツしてるけど、正座すれば心も体も落ち着く。……座道は、場所を選ばないんだよ」
その言葉に、みんな一瞬だけ黙った。
やっぱりこの人、妙に説得力がある。むかつくけど、尊敬もしてしまうのだ。
*
まず始まったのは「焚火の準備」。
みんなで薪を集めに森へ入ったけど……。
「ひゃああああっ!!!」
突然、先頭を歩いていたしおりんが悲鳴を上げた。
見ると、手の甲にセミが止まってバタバタしている。
「ちょ、しおりん、虫ダメすぎ!」
「だ、だって! 羽音が! 羽音があああ!」
必死に振り払っている姿に、わたしはつい吹き出してしまった。
「ほら、お姉ちゃんなんだから落ち着いて!」
そう言って彼女の手を取ると、しおりんが顔を真っ赤にして黙り込んだ。
(……ふふ、やっぱりわたしの勝ち)
*
集めた薪に火をつけると、パチパチと小さな炎が広がっていく。
夕暮れのオレンジ色と混じり合って、キャンプ場が一気に幻想的な空気に包まれた。
「こうやって火を囲んで正座すると……なんか心が引き締まるね」
ゆはりんが小さくつぶやく。炎の光に照らされる横顔が、ほんのり赤い。
「だろ? 山座道だ!」
奈々りんがドヤ顔で言う。
「極意その十一、自然と一体化!」
ひかりんが笑いながら叫ぶ。
わたしは膝を正して火を見つめた。
木々のざわめき、虫の声、火のはぜる音。全部が混じり合って、心臓の鼓動まで大きく聞こえる気がする。
隣を見ると、しおりんが静かに火を見つめていた。
その横顔にドキッとする。
でも、すぐに目を逸らした。――だめだ、意識しちゃう。
*
夜、テントに戻って寝袋を広げると、奈々りんが「右から順番!」と勝手に配置を決めた。
……そして、わたしはしおりんの隣になった。
寝袋に潜り込むと、山の夜の冷気がひやっとして、自然と彼女の方に体が近寄ってしまう。
暗がりの中で、しおりんが小声でつぶやいた。
「……ごめんね、かおりん。まだ怒ってる?」
胸がドクンと跳ねた。
――ズルいなあ、そういうこと言うの。
「うん。まだちょっと。……でも、今日の虫のときの顔、可愛かったから、許してあげる」
「えっ!? か、可愛かったって何それ!?」
しおりんが慌てて赤くなる。暗くても分かるくらい、耳まで真っ赤だ。
その様子に、わたしはニヤッと笑った。
「内緒。わたしだけの秘密」
「ず、ずるい……」
二人で顔を背けたまま、静かな夜に包まれる。
森のざわめきが、子守歌みたいに聞こえてくる。
*
こうして、山での一日目が終わった。
でも、胸の中のドキドキは全然収まらなくて、目を閉じてもなかなか眠れなかった。
(ねえ、しおりん。わたしは、いつまでこんな気持ちを抱えたままでいるんだろう――)
セミの声が耳を埋め尽くすように鳴き響く午後。
わたし――かおりんは、窓の外に広がる山の景色をじっと眺めていた。青々とした木々、ゆらゆらと立ち昇る夏雲。海でのドタバタ合宿から、まだ数日しか経っていないのに、今度は山にやって来るなんて思ってもいなかった。
正直、まだ心の中ではちょっとモヤモヤしている。
――そう、旅館の布団事件のこと。
ゆはりんがしおりんの布団に潜り込んで、ぎゅーっと抱きついて寝てしまったあの夜。薄暗い中で鼻の下を伸ばしたしおりんの顔、そして翌朝、眠そうなしおりんの顔を見た瞬間、胸の奥で何かがチクリと痛んだ。
(なんで……わたしじゃなくて、ゆはりんなんだろう)
そう思った自分に驚いて、それからつい、しおりんに冷たく接してしまった。
あの人、わたしの姉なのに。
でも、姉だからこそ、余計に気持ちがぐちゃぐちゃになるんだよ……。
*
「かおりん、そんな顔してどうしたの?」
不意に声をかけられ、ハッとして振り向く。
隣の席で、しおりんが窓の外を見ながらつぶやいていた。
「……山って、虫多いよね」
なんだ、それ。もっと深刻な話かと思った。
わたしはわざと笑って言い返す。
「ヘイヘイ! ビビってる?」
「べ、別に! バカ!」
顔を赤くしてそっぽを向く。
――やっぱりちょっと可愛い。だけど、それを口に出すのはなんか悔しい。
*
わたしたちを乗せたマイクロバスは、山道をくねくね登っていく。窓の外には広い空と深い緑。どこまでも続く森の景色に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
後部座席では、黒いビキニトップをチラチラさせながら、奈々りんが地図を広げて「熊出没注意!」と興奮気味に叫んでいた。
「出会ったらどうする? 正座で睨み合うとか!?」
「やめてよ! 笑ってる場合じゃないって!」
ピンクのワンピースを着たゆはりんが小さな声で抗議する。ウトウトしながらも、ちょっとだけ笑顔を浮かべていて可愛い。
ひかりんはというと、相変わらずサングラスを頭に引っ掛け、スマホで音楽を流してノリノリだ。
「いいね、この景色! 最高のキャンプになりそうじゃん!」
――海の時とは違う空気。
太陽は強いけど、吹き抜ける風はひんやりしていて、森の香りが肺にしみ込んでいく。
*
キャンプ場に着くと、わたしたちは荷物を抱えて木々の間に広がる広場に降り立った。
辺りにはテントの骨組みや、木製のテーブルが並んでいる。遠くから川のせせらぎが聞こえ、葉っぱの揺れる音がリズムのように重なっていた。
「よーし! 座道部、山での極意を会得するぞ!」
奈々りんがドーンと胸を張る。
「また適当言ってる……」
わたしは思わずため息をつく。
でも、しおりんが真剣な顔で言った。
「山道ってゴツゴツしてるけど、正座すれば心も体も落ち着く。……座道は、場所を選ばないんだよ」
その言葉に、みんな一瞬だけ黙った。
やっぱりこの人、妙に説得力がある。むかつくけど、尊敬もしてしまうのだ。
*
まず始まったのは「焚火の準備」。
みんなで薪を集めに森へ入ったけど……。
「ひゃああああっ!!!」
突然、先頭を歩いていたしおりんが悲鳴を上げた。
見ると、手の甲にセミが止まってバタバタしている。
「ちょ、しおりん、虫ダメすぎ!」
「だ、だって! 羽音が! 羽音があああ!」
必死に振り払っている姿に、わたしはつい吹き出してしまった。
「ほら、お姉ちゃんなんだから落ち着いて!」
そう言って彼女の手を取ると、しおりんが顔を真っ赤にして黙り込んだ。
(……ふふ、やっぱりわたしの勝ち)
*
集めた薪に火をつけると、パチパチと小さな炎が広がっていく。
夕暮れのオレンジ色と混じり合って、キャンプ場が一気に幻想的な空気に包まれた。
「こうやって火を囲んで正座すると……なんか心が引き締まるね」
ゆはりんが小さくつぶやく。炎の光に照らされる横顔が、ほんのり赤い。
「だろ? 山座道だ!」
奈々りんがドヤ顔で言う。
「極意その十一、自然と一体化!」
ひかりんが笑いながら叫ぶ。
わたしは膝を正して火を見つめた。
木々のざわめき、虫の声、火のはぜる音。全部が混じり合って、心臓の鼓動まで大きく聞こえる気がする。
隣を見ると、しおりんが静かに火を見つめていた。
その横顔にドキッとする。
でも、すぐに目を逸らした。――だめだ、意識しちゃう。
*
夜、テントに戻って寝袋を広げると、奈々りんが「右から順番!」と勝手に配置を決めた。
……そして、わたしはしおりんの隣になった。
寝袋に潜り込むと、山の夜の冷気がひやっとして、自然と彼女の方に体が近寄ってしまう。
暗がりの中で、しおりんが小声でつぶやいた。
「……ごめんね、かおりん。まだ怒ってる?」
胸がドクンと跳ねた。
――ズルいなあ、そういうこと言うの。
「うん。まだちょっと。……でも、今日の虫のときの顔、可愛かったから、許してあげる」
「えっ!? か、可愛かったって何それ!?」
しおりんが慌てて赤くなる。暗くても分かるくらい、耳まで真っ赤だ。
その様子に、わたしはニヤッと笑った。
「内緒。わたしだけの秘密」
「ず、ずるい……」
二人で顔を背けたまま、静かな夜に包まれる。
森のざわめきが、子守歌みたいに聞こえてくる。
*
こうして、山での一日目が終わった。
でも、胸の中のドキドキは全然収まらなくて、目を閉じてもなかなか眠れなかった。
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工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
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二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
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