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パワーアップキット
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「さあ、これを付けようか」
家に帰ると勇名は手のひらくらいの大きさの金属製の円盤を二つとりだしてきた。
「何それ」
「この前忍者丙団のなんちゃらって忍者二匹殺したじゃん。
あの二匹の体にこれが埋め込まれてたんだわ。」
「何それ」
「パワーアップキット」
「じゃあ勇名が付ければいいじゃん」
「丙のキットなんて付けるわけないじゃん。お前は働丁だからちょうどいいんだよ。」
「働丁って何?」
「丁忍の使い走りつまり最低の忍者のそのまた使い走りみたいな感じ」
「なんだよそれ、そんなのイヤだな」
「じゃあ、これ付けて少しでも強くなろうよ、ワンラック上のキットだよ」
「どうやって?」
「胸の皮を裂いて、中に埋め込む」
「うわっ、そんなのむっちゃ痛そうじゃん」
「大丈夫だって、私が神経が麻痺する唾液あえるから、ね」
勇名はそう言うといきなり武を抱きしめてきた。
武も反射的に勇名を抱きしめてしまった。
「大好きだよ、武」
勇名は武の唇に自分の唇を合わせ、舌をからませてくる。
「な、なんだよ」
「私の唾液吞んで」
「う……うん」
言われるがまま、勇名が口の中に流し込む唾液を飲み込んだ。
体がしびれてくる。
勇名は優しく武の体を床に寝かせ、小刀で胸に肉をゆっくりと切る。
少し鈍痛があったが、あまり痛くはなかった。
そこに二枚の円形の金属板を埋め込む。
「これは土の属性丑の板と水の属性巳の板だからな」
勇名は分けの分からないことを言った。
武の胸の傷跡を勇名がべろりと嘗めると、すぐに傷はふさがった。
「ん?」
勇名が何かを察したように飛び起きる。
「どうしたの?」
「何か来た。すごい殺気が集団でやってくる」
「分かるの?」
「分かるよ、人間じゃない。……これは妖魔だ」
勇名がつぶやくように言った。
家に帰ると勇名は手のひらくらいの大きさの金属製の円盤を二つとりだしてきた。
「何それ」
「この前忍者丙団のなんちゃらって忍者二匹殺したじゃん。
あの二匹の体にこれが埋め込まれてたんだわ。」
「何それ」
「パワーアップキット」
「じゃあ勇名が付ければいいじゃん」
「丙のキットなんて付けるわけないじゃん。お前は働丁だからちょうどいいんだよ。」
「働丁って何?」
「丁忍の使い走りつまり最低の忍者のそのまた使い走りみたいな感じ」
「なんだよそれ、そんなのイヤだな」
「じゃあ、これ付けて少しでも強くなろうよ、ワンラック上のキットだよ」
「どうやって?」
「胸の皮を裂いて、中に埋め込む」
「うわっ、そんなのむっちゃ痛そうじゃん」
「大丈夫だって、私が神経が麻痺する唾液あえるから、ね」
勇名はそう言うといきなり武を抱きしめてきた。
武も反射的に勇名を抱きしめてしまった。
「大好きだよ、武」
勇名は武の唇に自分の唇を合わせ、舌をからませてくる。
「な、なんだよ」
「私の唾液吞んで」
「う……うん」
言われるがまま、勇名が口の中に流し込む唾液を飲み込んだ。
体がしびれてくる。
勇名は優しく武の体を床に寝かせ、小刀で胸に肉をゆっくりと切る。
少し鈍痛があったが、あまり痛くはなかった。
そこに二枚の円形の金属板を埋め込む。
「これは土の属性丑の板と水の属性巳の板だからな」
勇名は分けの分からないことを言った。
武の胸の傷跡を勇名がべろりと嘗めると、すぐに傷はふさがった。
「ん?」
勇名が何かを察したように飛び起きる。
「どうしたの?」
「何か来た。すごい殺気が集団でやってくる」
「分かるの?」
「分かるよ、人間じゃない。……これは妖魔だ」
勇名がつぶやくように言った。
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