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猫
ネコの最後
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8703の攻撃でマッチョが地面に落ちてから、ネコは、急にキョロキョロしだした。
エイジヒル落ちない様に首輪にしがみついていたが、まるで振り回されているかの感覚だ。 遊園地とは、こう言うものかも知れない。
ネコの動きが止まったかと思ったら、マッチョを見つけて背中を咥えた。
エイジヒルのほぼ目の前である。
そのまま降りてもよかったが、好奇心が勝り、そのままネコにしがみついていた。
そしてネコは、咥えたマッチョを器用に自らの背中に乗せた。
「え?」
下から響く、8703の悲鳴が耳をつんざく。
マッチョは、ネコの背の上で大きく大の字に寝転がっている。
「おい、マッチョ!
どう言うことだ?」
「知らない。」
ネコは、何事も無かったかの様に、誘導隊が出す、音と匂いのする道を歩み出した。
この音と匂いには、多少の催眠効果があるのだろうが、判断能力は充分にあるのだろう。
それよりもだ!
ネコには、マッチョが見えているのだ!
いや、正確に言えば、このネコは、失明していて何も見えてはいない。
目が見えない分、他の感覚が鋭いのか?只々、マッチョと周波が合っただけか?
とりあえずは、地味に奇跡だ。 他人に話せば「ほう。」くらいのリアクションはもらえるだろうが当面の状況は、ふりだしに戻るどころか、ネコがマッチョを感知出来るのであれば、マッチョの攻撃がネコに通じると言うことだが、これはまずい。
そのマッチョの攻撃が、僅かでも効けばだが。
「おい、マッチョ 起きないの?」
マッチョは、大の字に寝たままだ。
「・・・・私は、戦意を喪失してしまった様だ。
どんだけ戦ってもネコに勝てる気しない。
妖精の限界って事だ。」
「おう、良かった。
そのウジウジで、あんたは1歩成長した。
ネコを倒すなんて無理で無意味なんだよ。」
「君が言いたい事は分からないが、このネコは、私を敵と認識していないようだ。」
「このネコは、あんたを感知出来てるのにな。」
「少年よ、何故にネコはこの私を再び背に乗せたのだ?」
「知らんよ。
ただ、必死でしがみついている、あんたに頼られてると思ったんじゃないかな?」
「何故に私がネコを頼るのだ?」
「僕の仮定だが、怖くてどうしようもない時に、ちっちゃくて弱いヤツが必死でついて来たら助けてあげたくなるんじゃない?」
「私は、助けられているのか?」
「仮定だ。
僕だって、勝手にこのネコを助けているつもりでいた。」
「お互い無駄な事をしていたと?」
「ネコもな。」
「無駄じゃない。」
「何でだよ?」
「少年!
このネコは、後どれくらい生きれる?」
「ネコの寿命とか知らんけど動物の寿命は短いし、コイツは目が見えないし、老猫だ。 毛並みが良くない。
多分だけど、驚くほど短いぞ。」
「そうか。」
「だから何?」
「少年、このネコの残りの人生。
私は、このネコの目となり槍となろう。」
「槍にはならんだろうけどさ、何それ?
盲導妖精みたいな?」
「君がなにを言いたいかは知らんが多分それだ。」
「じゃぁさ、人間の世界に行くってこと?」
「そうだ、このネコの光になる、いや、このネコのマッチョになるのだ!」
「おう、迷惑は掛けてやるなよ。」
「かけん!」
「エイさん、そっちはどうですか?
マッチョさん、ネコに食べられておかしくなってませんか?」
木漏れ日フォンから、はなまるの声が聞こえる。
「おう、良い方向に壊れたぞ!
お前も上がってこいよ。」
「マジすか!
けど、どうしようかな、さっきマッチョさんに告られたんですよ。
普通にキモいけど、まぁ良いや行きましょう。
ネコ登りたい。」
「早くしろ、もう直ぐ着くんだろ。」
「はい、はい。」
はなまるは、ワイヤーシールドとやらを器用に使い、軽々とネコの背中に登って来た。
「慣れましたよ!
撃つのも! 登るのも!
マッチョさん、この盾をワタシにください!」
「君が欲しいのなら・・・」
「やったー!
ぶっ壊れるまで、遊び倒してやりますよ!」
はなまるは、プレゼントのしがいがあるのか無いのか、微妙な言葉ではしゃいでいる。
「おい、はなまる こっち来い。この、木漏れ日ホンとか、木の組ホンとか言うやつ、写真撮れるだろ?」
「ほう、詳しいですね。
それでは、今からマッチョさんの負けっ面を撮ってやりましょう!」
「そうじゃないよ、撮るのは僕とお前、マッチョと3人で猫背をパックに記念撮影だ!」
「ななっ!
モブのマッチョさんもですか?」
「モブじゃないだろ、コイツに1話使ったからさ、
僕とお前、フルエや、サナちゃんに、ヒューはいつでも撮れるからな。」
「そ、そうですかね?
みんな嫌がらないですかね?」
はなまるは、エイジヒルが、木漏れ日フォンの画像を見た事に気がついたのであろうが、恥ずかしさから、それには触れない。
モジモジした感じが初々しくて可愛い。
「サナちゃんとかダルは嫌がるだろな、けどさ、サナちゃんはお前の頼みは、断らないだろうし、ダルは、そもそもお前は嫌いだろ?」
「べ、別に嫌いじゃありませんよ。」
「そうか、なら何かある度に、無くても気が向いたらその度にみんなで撮ろう。」
「し、仕方ないですね。
エイさんが撮りたいなら付き合いますよ。」
「何だよ、そのテンプレ。」
「お、オリジナルですよ! ナチュラルなな!」
「分かったよ。
おい、マッチョ起きろ。
写真撮るからさ。」
「ハイチィィズのことか?」
「知らん。
ピクチャーだろ?」
「映画だな。
私の物語の映画化だな!」
「違うわ、面倒臭さい!」
「エイさん、放っておきましょう。」
「いや、撮る。 僕はコイツが嫌いじゃない。」
「し、少年!
君は私が好きなのか!」
「変な意味じゃないからな。
妖精として面白いヤツだと思っている。」
「わかった!
なら撮ろう! ピクチャを撮ろう!」
「仕方ないですねぇ。」
はなまるは、マッチョ、エイジヒルの順に座らせた。
エイジヒルを真ん中に右側に座り込んだ。
「何で座る必要があるんだよ。」
「エイさん、あなたが小さいからですよ。」
「あ!」
エイジヒルは、反論できなかった。
「行きますよぉぉはい!
撮れましたよ。」
「早いな。」
「美しい猫毛が殆ど写っていないぞ!」
「自撮りなんですから背景は期待しないで下さい。」
「良かったな、はなまる。」
「全く嬉しくないですよ。」
はなまるは、言葉の割には、写った画像では、一番楽しげに見えた。
ピピ~~ッと言う笛の音が響いた。
ネコには聞こえない笛の音、到着の合図だ。
「エイさん、下に降ります。
ワタシに抱きついて下さい。」
「その言い方やめて。」
「少年! いや、エイサンさらばだ!」
「おう、マッチョ元気でな。」
「あぁ、また会えたら良いな。」
「その時は、人間世界のみやげ話をしてくれ。」
「あぁ、マックィーンの様な冒険譚を期待していてくれ!」
「誰だよソレ。」
「私のヒーローだ!
さらばだ!」
エイジヒルは、はなまるに抱えられながらネコの首輪に引っ掛けたワイヤーシールドでゆっくりと地面に降りた。
人間世界の景色と重なる森、ここが人間世界に繋がっている。
妖精は、自由に行き来できるが、人間世界の動物達は、稀に繋がる事があると言う。
「さらばだー。」 「さらばだー。」
うろうろしているネコの上でマッチョは叫ぶ。
カッコつけて、言い終えると共に消えたいのだろうが、何度もさらばと言うのはカッコ悪いだろう。
「さr」
エイジヒル落ちない様に首輪にしがみついていたが、まるで振り回されているかの感覚だ。 遊園地とは、こう言うものかも知れない。
ネコの動きが止まったかと思ったら、マッチョを見つけて背中を咥えた。
エイジヒルのほぼ目の前である。
そのまま降りてもよかったが、好奇心が勝り、そのままネコにしがみついていた。
そしてネコは、咥えたマッチョを器用に自らの背中に乗せた。
「え?」
下から響く、8703の悲鳴が耳をつんざく。
マッチョは、ネコの背の上で大きく大の字に寝転がっている。
「おい、マッチョ!
どう言うことだ?」
「知らない。」
ネコは、何事も無かったかの様に、誘導隊が出す、音と匂いのする道を歩み出した。
この音と匂いには、多少の催眠効果があるのだろうが、判断能力は充分にあるのだろう。
それよりもだ!
ネコには、マッチョが見えているのだ!
いや、正確に言えば、このネコは、失明していて何も見えてはいない。
目が見えない分、他の感覚が鋭いのか?只々、マッチョと周波が合っただけか?
とりあえずは、地味に奇跡だ。 他人に話せば「ほう。」くらいのリアクションはもらえるだろうが当面の状況は、ふりだしに戻るどころか、ネコがマッチョを感知出来るのであれば、マッチョの攻撃がネコに通じると言うことだが、これはまずい。
そのマッチョの攻撃が、僅かでも効けばだが。
「おい、マッチョ 起きないの?」
マッチョは、大の字に寝たままだ。
「・・・・私は、戦意を喪失してしまった様だ。
どんだけ戦ってもネコに勝てる気しない。
妖精の限界って事だ。」
「おう、良かった。
そのウジウジで、あんたは1歩成長した。
ネコを倒すなんて無理で無意味なんだよ。」
「君が言いたい事は分からないが、このネコは、私を敵と認識していないようだ。」
「このネコは、あんたを感知出来てるのにな。」
「少年よ、何故にネコはこの私を再び背に乗せたのだ?」
「知らんよ。
ただ、必死でしがみついている、あんたに頼られてると思ったんじゃないかな?」
「何故に私がネコを頼るのだ?」
「僕の仮定だが、怖くてどうしようもない時に、ちっちゃくて弱いヤツが必死でついて来たら助けてあげたくなるんじゃない?」
「私は、助けられているのか?」
「仮定だ。
僕だって、勝手にこのネコを助けているつもりでいた。」
「お互い無駄な事をしていたと?」
「ネコもな。」
「無駄じゃない。」
「何でだよ?」
「少年!
このネコは、後どれくらい生きれる?」
「ネコの寿命とか知らんけど動物の寿命は短いし、コイツは目が見えないし、老猫だ。 毛並みが良くない。
多分だけど、驚くほど短いぞ。」
「そうか。」
「だから何?」
「少年、このネコの残りの人生。
私は、このネコの目となり槍となろう。」
「槍にはならんだろうけどさ、何それ?
盲導妖精みたいな?」
「君がなにを言いたいかは知らんが多分それだ。」
「じゃぁさ、人間の世界に行くってこと?」
「そうだ、このネコの光になる、いや、このネコのマッチョになるのだ!」
「おう、迷惑は掛けてやるなよ。」
「かけん!」
「エイさん、そっちはどうですか?
マッチョさん、ネコに食べられておかしくなってませんか?」
木漏れ日フォンから、はなまるの声が聞こえる。
「おう、良い方向に壊れたぞ!
お前も上がってこいよ。」
「マジすか!
けど、どうしようかな、さっきマッチョさんに告られたんですよ。
普通にキモいけど、まぁ良いや行きましょう。
ネコ登りたい。」
「早くしろ、もう直ぐ着くんだろ。」
「はい、はい。」
はなまるは、ワイヤーシールドとやらを器用に使い、軽々とネコの背中に登って来た。
「慣れましたよ!
撃つのも! 登るのも!
マッチョさん、この盾をワタシにください!」
「君が欲しいのなら・・・」
「やったー!
ぶっ壊れるまで、遊び倒してやりますよ!」
はなまるは、プレゼントのしがいがあるのか無いのか、微妙な言葉ではしゃいでいる。
「おい、はなまる こっち来い。この、木漏れ日ホンとか、木の組ホンとか言うやつ、写真撮れるだろ?」
「ほう、詳しいですね。
それでは、今からマッチョさんの負けっ面を撮ってやりましょう!」
「そうじゃないよ、撮るのは僕とお前、マッチョと3人で猫背をパックに記念撮影だ!」
「ななっ!
モブのマッチョさんもですか?」
「モブじゃないだろ、コイツに1話使ったからさ、
僕とお前、フルエや、サナちゃんに、ヒューはいつでも撮れるからな。」
「そ、そうですかね?
みんな嫌がらないですかね?」
はなまるは、エイジヒルが、木漏れ日フォンの画像を見た事に気がついたのであろうが、恥ずかしさから、それには触れない。
モジモジした感じが初々しくて可愛い。
「サナちゃんとかダルは嫌がるだろな、けどさ、サナちゃんはお前の頼みは、断らないだろうし、ダルは、そもそもお前は嫌いだろ?」
「べ、別に嫌いじゃありませんよ。」
「そうか、なら何かある度に、無くても気が向いたらその度にみんなで撮ろう。」
「し、仕方ないですね。
エイさんが撮りたいなら付き合いますよ。」
「何だよ、そのテンプレ。」
「お、オリジナルですよ! ナチュラルなな!」
「分かったよ。
おい、マッチョ起きろ。
写真撮るからさ。」
「ハイチィィズのことか?」
「知らん。
ピクチャーだろ?」
「映画だな。
私の物語の映画化だな!」
「違うわ、面倒臭さい!」
「エイさん、放っておきましょう。」
「いや、撮る。 僕はコイツが嫌いじゃない。」
「し、少年!
君は私が好きなのか!」
「変な意味じゃないからな。
妖精として面白いヤツだと思っている。」
「わかった!
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「仕方ないですねぇ。」
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エイジヒルを真ん中に右側に座り込んだ。
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「あ!」
エイジヒルは、反論できなかった。
「行きますよぉぉはい!
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ネコには聞こえない笛の音、到着の合図だ。
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「あぁ、マックィーンの様な冒険譚を期待していてくれ!」
「誰だよソレ。」
「私のヒーローだ!
さらばだ!」
エイジヒルは、はなまるに抱えられながらネコの首輪に引っ掛けたワイヤーシールドでゆっくりと地面に降りた。
人間世界の景色と重なる森、ここが人間世界に繋がっている。
妖精は、自由に行き来できるが、人間世界の動物達は、稀に繋がる事があると言う。
「さらばだー。」 「さらばだー。」
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