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2章〜フォレスト王国王都〜
35、二人の正反対な王子様
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「そうか。よかった。では一週間後に勲章を授ける。それまでは城に泊まって行ってくれ」
「その間、外に行くのも自由?」
「ああ。では全員にこのタグを。このタグは客人の証。これに魔力を流してくれ。そうしたら門をすぐ通れる」
「ありがとう」
外に自由に行けてよかったよ。行けないんだったら抜け出そうと思ってたからね。
「あと、宰相を紹介しよう。マクシミリアン・ドートだ」
「紹介に預かりました、マクシミリアン・ドートにございます」
「あと、俺の息子達ももうすぐ来るだろう。七歳と十歳で年が近いからな。仲良くしてやってくれ」
「分かった。私としても、友達全然いないから仲良くなれたらいいな」
私何か変な事を言っただろうか。皆何故か悲しそうな顔をしている。
そんな微妙な空気が漂っていたら、王子達が来た。た、助かったよ。
ーーーードクン。
ん?なんだろう、コレ。……まあ分からないし良いか。
王子達も王子だからかとても美形。上のお兄さんは儚げな雰囲気の金髪碧眼。
下の弟さんは強気な雰囲気の金髪碧眼。
二人共彩色は同じだけど雰囲気は正反対。
「父上、どうかしましたか」
「リティアにお前達を紹介しようと思ってな」
「リティア、とは」
「ああ、ドラゴンと契約した者だ」
「!!そんな凄い方に紹介していただけるのですか!?」
「そうだ。だから二人共こっちに来なさい」
「「はい」」
そして二人の王子様は固まった。
「リティアとは、誰です?女性はこの小さい子しか居ないのですが…」
「その子がリティアだぞ?」
「お前、本当にドラゴンと契約したのか?ドラゴンがいないではないか!」
私は呆れた。ドラゴンが本来の姿でここに入りきるとでも思っているのか。子供でもあるまい……いや、この王子様達は子供か。
「王子様、ドラゴン本来の姿になるとここに入りきりませんよ」
「そうなのか!?」
「そうです。だから小さい姿でよろしければ姿を変えさせますよ」
「見せてくれて!」
《コムク、小さくなってくれる?》
《分かった》
コムクは光を発しながら姿を変えた。
そして王子様の反応は…
「そいつがドラゴンだったのか!?」
だった。
王子様、貴方にとってはそこも驚く所だとは思うけど、もっと迫力とか、驚く所が違うと思うの。
そして王様側の他の人達はドラゴンの迫力に驚いているんだろう。
「……凄いな。で、そろそろ二人は自己紹介しろ」
「そうですね。僕は王太子ソーク・フォレストです」
「俺は第二王子ローク・フォレストだ」
「自己紹介も終わったし、リティア達を泊まる部屋に案内しよう」
「…父上、俺はリティアとお話したいです」
「泊まる部屋を案内してから話したり遊んだりしろ」
「…分かりました。リティア、遊ぼうな!」
「分かりました」
「その間、外に行くのも自由?」
「ああ。では全員にこのタグを。このタグは客人の証。これに魔力を流してくれ。そうしたら門をすぐ通れる」
「ありがとう」
外に自由に行けてよかったよ。行けないんだったら抜け出そうと思ってたからね。
「あと、宰相を紹介しよう。マクシミリアン・ドートだ」
「紹介に預かりました、マクシミリアン・ドートにございます」
「あと、俺の息子達ももうすぐ来るだろう。七歳と十歳で年が近いからな。仲良くしてやってくれ」
「分かった。私としても、友達全然いないから仲良くなれたらいいな」
私何か変な事を言っただろうか。皆何故か悲しそうな顔をしている。
そんな微妙な空気が漂っていたら、王子達が来た。た、助かったよ。
ーーーードクン。
ん?なんだろう、コレ。……まあ分からないし良いか。
王子達も王子だからかとても美形。上のお兄さんは儚げな雰囲気の金髪碧眼。
下の弟さんは強気な雰囲気の金髪碧眼。
二人共彩色は同じだけど雰囲気は正反対。
「父上、どうかしましたか」
「リティアにお前達を紹介しようと思ってな」
「リティア、とは」
「ああ、ドラゴンと契約した者だ」
「!!そんな凄い方に紹介していただけるのですか!?」
「そうだ。だから二人共こっちに来なさい」
「「はい」」
そして二人の王子様は固まった。
「リティアとは、誰です?女性はこの小さい子しか居ないのですが…」
「その子がリティアだぞ?」
「お前、本当にドラゴンと契約したのか?ドラゴンがいないではないか!」
私は呆れた。ドラゴンが本来の姿でここに入りきるとでも思っているのか。子供でもあるまい……いや、この王子様達は子供か。
「王子様、ドラゴン本来の姿になるとここに入りきりませんよ」
「そうなのか!?」
「そうです。だから小さい姿でよろしければ姿を変えさせますよ」
「見せてくれて!」
《コムク、小さくなってくれる?》
《分かった》
コムクは光を発しながら姿を変えた。
そして王子様の反応は…
「そいつがドラゴンだったのか!?」
だった。
王子様、貴方にとってはそこも驚く所だとは思うけど、もっと迫力とか、驚く所が違うと思うの。
そして王様側の他の人達はドラゴンの迫力に驚いているんだろう。
「……凄いな。で、そろそろ二人は自己紹介しろ」
「そうですね。僕は王太子ソーク・フォレストです」
「俺は第二王子ローク・フォレストだ」
「自己紹介も終わったし、リティア達を泊まる部屋に案内しよう」
「…父上、俺はリティアとお話したいです」
「泊まる部屋を案内してから話したり遊んだりしろ」
「…分かりました。リティア、遊ぼうな!」
「分かりました」
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