神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン

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2章〜フォレスト王国王都〜

87、何この不毛なやり取り!?

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 私の精神が削られ始めてしばらく経って、食堂に着いた。

 うん、王宮の広さが凄い。東京ドーム何個分だろう。

 王宮移動するだけで結構良い運動になる。……何か王宮侍女さん達、いや王宮勤めの人で太っている人がいない理由が分かったかも。

 これは太りたくても太れないわ~。

 疲れて若干遠い目な私。でもこれは見逃してね?

 と言っても疲れは広いからだけではない。やっぱりケモミミが一番疲れる。

 お茶をしていた時と比べると、どちらが良いのか微妙なんだよね。


 お茶している時は、ずっとねちっこい視線が付き纏う。

 歩いている時は、当然すれ違う人の数が多い。けどねちっこさが少し軽減。

 本当にどっちの方がマシなのか分からない状況。

 その考えは、皆同じな様で、顔が死んでる。ソークは笑顔キープしているけど、心なしか笑顔が崩れている……。

 私とローク、リチャードくんは言わずもがな。笑顔すら浮かべられず、もはや死人の顔になっている。
 
 だからか、視線がケモミミに行って、次顔見てから目を丸くして驚く。

 皆この行動だけだった。


 そしてやっと、本当にやっと食堂に入った。

 まだ昼食を取るには少し早い時間で、中に食べている人は殆どいない。

 だけど食べている人も少数だけど居るわけで、その人達はケモミミを見る前に王子達がここに居るという事実に驚き過ぎて胸を詰まらせむせている。

 ……何かすみません。私が提案したせいなので、責めるのは私だけで。

 心の中で、謝罪と言い訳をする。心の中でだけだけど、ね。

 私しか用がないので私が尋ねる。


 あ、奥に居る。

「すみません」
「ん?どうしたお嬢さん」
「コノキナーマージャあるんですけど、要りますか?」
「……は?」

 ん?知らないのかな?……やっぱり知ってるリチャードくんが異常なのかな。

「嬢ちゃん、マジであるのか!?」
「?マジでありますよ」
「買い取る!!いくらだ!?クソッ、出来る限り出すから言ってみ?」

 やっぱり知ってるんかい。

 というか買い取るのか。しかもそんなに高い!?

「タダですよ。譲るんで、料理して食べさせてくれればそれでいいです!」
「いんや。タダより怖いものはないからな。いくらだ?」
「いんや、だからタダですって!」
「いんや。買い取らせてくれ!」
「じゃあ寄付です!」
「コノキナーマージャなんだぞ!?買うぜ!!」
「いやいやいや!!普通逆でしょう!?『買い取ってくれ』『いやそんな価値ねぇ』的な」
「は?これはそんだけ価値があるんだよ!」

 何言ってんだコイツ的な顔で言われる。

 そもそも私は何故この料理人と不毛な言い争いをしているんだろう。

 ふとこんな考えがよぎったが、とりあえずこの終わらない会話を終わらせようと頑張っている。……上手く行っていないけど。

「はい、そこまで!」

 救世主が現れた!!

 ……だけどその救世主は天使の顔をした悪魔だった。

 はい、もうここでで分かると思うけど、一応言いましょう。ソークです。

「ヒェッ!お、王太子殿下!!」

 この人、王子達が居る事に気付いていなかったんかい!!

 静かではあったけど、姿なきざわめきが確かにあったよね!?
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