神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン

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2章〜フォレスト王国王都〜

88、鳥肌

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「突然ごめんね。今は王太子としてではなく、リティアの友人として此処にいるからそんなにかしこまらないでいいよ」

 いやいやいや。ソークさんよ、そんな風に言われても無理なものは無理でしょう。

 料理人の顔はそんな事を言われてもなぁ、という思いを物語っている。

 でしょうね!私も貴方の立場なら困るよ!というかソーク、そこら辺分かってない、よね……。

 そこは少年らしい……訳でもないのかもしれないけども、もう少し立場というものを考えてあげようよ。

 でもとりあえず、コノキナーマージャを貰ってもらう事が最優先だよね。

「コノキナーマージャは貰ってくれないかな?そして今日の夜のディナーの時にコノキナーマージャを使った料理を君、料理長自ら考えて作ってくれないかな?」

「ほぇ!?」
「「ん?」」
「あ、いや何でもないです……。どうぞ気にせず続けてください」
「?そう?」

 思わず声が出てしまった。……二度見もしてしまった。でも指摘されないので無視です。

 この人が料理長なのか。……んん?何で料理長が食器受け渡し口に居るの?


 ……変わり者なのか、この人。


 思わずもう一度見てしまい、二度見ならぬ三度見になった。

「そして余った物はこの食堂で出してくれて構わない。どう?」
「はっ、はひぃ!勿論喜んでっ!!」

 ……料理長、貴方には威厳というものがなくないかい?

 それでいいのかい?

 まあ王太子の前では威厳も何もないんだとは思うけども。

 これで丸く収まると皆思うよね?


 だがしかし。


 ここに、空気なんて無視してやる!という勢いで話を遮る者が一人。

「ソーク、それはずるくないか!?」

 リチャードくん、今話が纏まろうとしていたよね!?何でわざわざ話挟む!?

「俺もコノキナーマージャを食べてみたいんだけど!」
「「「……は??」」」

 私、ソーク、ロークの声が見事に被った。

 それもそのはず。だって、魔法士団にもコノキナーマージャはあげるのだから、そこで食べろという話になるはずだから。

「リチャードは魔法士団で食べればいいだろう?」
「いやでもロークぅ。美味しくコノキナーマージャを食べてみたいっていうか、ねぇ。お願いしますっ!!」
「それ可愛こぶっているつもりか?全然可愛くないぞっ!?むしろ鳥肌が立った……」

 それな。

 私も鳥肌立った。リチャードくん、コノキナーマージャに必死過ぎる。

 料理長もソークもドン引きしてる事に気づこうよ。

「……。こいつの言っている事、無視して構わないから。さっき言った通りにお願いするよ」
「はい!」

 サラッとリチャードくんの事を何も無かったかのようにかわしたソーク。

 凄い!尊敬したい!拝みたい!

「じゃあ魔法士団の所に行こうか」
「うん」

 一応丸く収まったと言える、よね……。

 魔法士団はどんな所なんだろう。私は期待で胸がドキドキしていた。

 
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