113 / 115
番外編 ミレーヌの憂鬱②
しおりを挟む
学園祭当日――。
今年から参加資格が変わったようだ。
例年、生徒のみのダンスパーティーは、教師、親族、婚約者なら参加可能と変更されていた。
理由は知らされていないが、水面下で誰かが手を回したとしか考えられない。
会場に入ると、女生徒の歓声なのか悲鳴なのか分からない声が飛び交った。私のパートナーがキーラン様だと知られたからだ。
やはり、注目を浴びてしまった……。
けれど、それより何より。
ベアトリーチェ様とカルロス先生の登場が、全ての視線を釘付けにしたのだ。息を呑む程に、お二人は美しくお似合いだった。
「ほら、だから大丈夫だって言ったでしょ」と、全て知っていたかのようなキーラン様は、楽しそうに囁いた。
ベアトリーチェ様とオレリア様とお揃いのコサージュも、大成功だった。ベアトリーチェ様は私達の許可を取り、アリス様にもこっそり用意されていた。
そんな、エルネスト殿下とアリス様も本当に素敵だった。
これで……。
次の社交界のパーティーでは、これが最先端のファッションとして流行ることは間違いないだろう。
「ミレーヌ嬢。僕とのダンスはここまでだよ」
「……え?」
「ホールの外で、ミレーヌ嬢と踊りたい人が待っているみたい。早く行ってあげた方がいいんじゃないかな」
意味も分からず、キーラン様に促され扉の前に行く。すると、ロラン様にホールの裏で私を待つ人が居たと教えてもらった。
「まぁ、誰かしら?」
おっとり首を傾げつつ、お礼を言うとホールから離れる。
私を待つ人がいるとするならば、それは王室関係者としか思えない。急を要する任務についての連絡事項か……それとも、あの件がバレたのか?
とにかく、油断は禁物だわ。
足音を立てず、気配を消して進んでいく。
すると、目の前には挙動不審な男が。あれは――
「ユ……デュボワ様?」
近衛騎士団の正装をした一人の男性。
亜麻色の髪をキッチリなでつけたヘアスタイルに、大柄だが、無駄なものは一切なさそうな締まった体つき。腰に下げた剣は、彼だけが持つことを許された物だ。
後ろ姿だが、見間違えるはずがない。
「ミレーヌ?」
振り向き様に私の名を呼ぶ声は、間違いなくユリウス様だった。
嬉しさで鼓動が早くなるが、ただ私に会いにくるとは考えがたい。やはり、何かがあったのだ。
「すまん」と、いきなり謝られる。
「何かあったのでしょうか? もしかして、あの件がバレて……」
「あ? いや。そうではない」
「では、何が?」
「実は、モレル伯爵家の御子息から……ミレーヌに、求婚の話が上がっていると耳にして」
……はい? いったい何の話をしているのだろうか?
「そんなお話、いただいてはおりませんが」
「いや、確かにエルネスト殿下がそうおっしゃって」
「よくお考えください。私に――普通の結婚が出来るわけがありません。今日のエスコートも、お互いダンスを楽しむだけの約束でしたわ」
彼は剣術大会の日、私とユリウス様が一緒に居た所を見たらしい。私の気持ちを悟ったのか、『お似合いだね』と耳打ちしたのだ。
「では、ミレーヌ。彼のことは」
「何とも思っておりません。ただのクラスメイトです」
「……好きな者や、結婚を望む者はいないのか?」
珍しく、歯切れの悪い感じだ。
「は? ですから、無理だと」
だんだん苛立ってくる。
「それでミレーヌは……いいのか?」
いいも何も。
嘘で塗り固めた身分に、国の内情と通じる人間を王家が簡単に手放してくれるものか。ましてや、普通の貴族に嫁ぐなど、絶対に許されない。
一生、王家の影として動くのが私の運命だ。
「望んで叶うものではないでしょう」
「本当に、好きな者はいないのか?」
「しつこいですね。もし……もしもですよ、私があなたをお慕いしていると言ったら? 困るだけでしょう?」
私の言葉に戸惑ったのか、次第に目が泳ぎだす。
ほらみなさいよ……と、自嘲的な笑みを浮かべる。なんで、こんな事を言ってしまったのか。胸が苦しくて、俯いて唇を噛んだ。
「……困らないぞ」
「は?」
「私は、随分と年上だ。そして、この世界にお前を引き入れてしまった張本人……そんな私に、嘘でも慕っていると言ってくれるのか?」
「引き入れてしまったって……。そう望んだのは私で、あのままではきっと」
――生きてはいなかっただろう。
「ですから、嘘ではありません」
「そうか……」
困ったように笑ったユリウス様は、唐突に私の前に跪いた。
「えっ!?」
「ミレーヌ。どうか、私の妻になってほしい。ずっと好きだったお前に、告白も出来ずにいた不甲斐ない男だが」
「な……何を仰っているのですか?」
そんなこと無理に決まっている。
ユリウス様が人一倍責任感が強いことは知っているが――だからって妻にだなんて。
ん? 今、好き……って言った?
「初めは、ミレーヌをあの苦しい生活から救いたい一心だった。当時、私はエルネスト殿下の近衛になったばかりで何も出来なかった。伝手をつくり、見守ることで満足していた。……いや、満足していると、無理やり自分を納得させていたのだ。だがっ!」
ユリウス様は私を見上げる。いつもなら鋭く敵を射抜くような目が、優しく私だけを見ていた。
「ミレーヌが誰かのものになってしまうと考えたら、居ても立ってもいられなかった。それでも、ミレーヌの意思を尊重しようと、図々しくも二人の姿を見に……確かめに来てしまったのだ」
「……それで、確かめられたのですか?」
声が震えてしまう。
「いや、何故か迷子になってしまってな。会場にたどり着けなかった」
「こんな場所でですか?」
「ああ、不思議なことにな。そんな時、ミレーヌがやってきた。どうやら、はっきりしたのは私の気持ちの方だ」
ユリウス様は、私の手をそっと取る。
「ミレーヌを誰にも渡したくない。私と結婚してくれ」
真剣な瞳に、私の心は素直に応える。
「……ユリウス様が、ずっと好きでした。本当に、私でいいのなら」
ユリウス様は嬉しそうにくしゃりと顔をほころばせ、私の手にキスを落とした。
高揚感に包まれた次の瞬間には、私は高く抱き上げられ、そのままギュッと抱きしめられた。
ユリウス様は、まるでダンスするかのようにクルクルと回った。
どこからともなく、猫の鳴き声が聞こえた気がしたが。それはよく覚えていない。
◇◇◇
――後日。
ユリウス様は、国王陛下や宰相に私との婚姻について直接願い出た。
貴族ではあるが跡取りではなく、近衛騎士として骨を埋めるつもりの彼。国が作り上げた偽の貴族籍を持つ私。影の存在を知る彼と私の結婚は、あっさりと認められた。
きっと、これからも国の為に働くことになるのだろう。
私は、ミレーヌ・デュボワとして新しい人生を歩んで行くのだ。
「どうした、ミレーヌ?」
「何でもありません。何だか猫の鳴き声が、聞こえた気がしただけです」
「そうか。私も何度か見たな、赤茶の毛をした猫を。その後は、偶然だろうが不思議と良い事が起こるのだ」
「ふふっ。どこかで、私達を祝福してくれているのかもしれませんね」
「ああ、そうかもしれんな」
仲睦まじく歩く二人を塀の上から見ていた猫は、髭をヒクヒクと動かし満足そうな顔をする。
毛並み良い尻尾を左右に振り「ニャーオ(お幸せに)」とひと鳴きした。
今年から参加資格が変わったようだ。
例年、生徒のみのダンスパーティーは、教師、親族、婚約者なら参加可能と変更されていた。
理由は知らされていないが、水面下で誰かが手を回したとしか考えられない。
会場に入ると、女生徒の歓声なのか悲鳴なのか分からない声が飛び交った。私のパートナーがキーラン様だと知られたからだ。
やはり、注目を浴びてしまった……。
けれど、それより何より。
ベアトリーチェ様とカルロス先生の登場が、全ての視線を釘付けにしたのだ。息を呑む程に、お二人は美しくお似合いだった。
「ほら、だから大丈夫だって言ったでしょ」と、全て知っていたかのようなキーラン様は、楽しそうに囁いた。
ベアトリーチェ様とオレリア様とお揃いのコサージュも、大成功だった。ベアトリーチェ様は私達の許可を取り、アリス様にもこっそり用意されていた。
そんな、エルネスト殿下とアリス様も本当に素敵だった。
これで……。
次の社交界のパーティーでは、これが最先端のファッションとして流行ることは間違いないだろう。
「ミレーヌ嬢。僕とのダンスはここまでだよ」
「……え?」
「ホールの外で、ミレーヌ嬢と踊りたい人が待っているみたい。早く行ってあげた方がいいんじゃないかな」
意味も分からず、キーラン様に促され扉の前に行く。すると、ロラン様にホールの裏で私を待つ人が居たと教えてもらった。
「まぁ、誰かしら?」
おっとり首を傾げつつ、お礼を言うとホールから離れる。
私を待つ人がいるとするならば、それは王室関係者としか思えない。急を要する任務についての連絡事項か……それとも、あの件がバレたのか?
とにかく、油断は禁物だわ。
足音を立てず、気配を消して進んでいく。
すると、目の前には挙動不審な男が。あれは――
「ユ……デュボワ様?」
近衛騎士団の正装をした一人の男性。
亜麻色の髪をキッチリなでつけたヘアスタイルに、大柄だが、無駄なものは一切なさそうな締まった体つき。腰に下げた剣は、彼だけが持つことを許された物だ。
後ろ姿だが、見間違えるはずがない。
「ミレーヌ?」
振り向き様に私の名を呼ぶ声は、間違いなくユリウス様だった。
嬉しさで鼓動が早くなるが、ただ私に会いにくるとは考えがたい。やはり、何かがあったのだ。
「すまん」と、いきなり謝られる。
「何かあったのでしょうか? もしかして、あの件がバレて……」
「あ? いや。そうではない」
「では、何が?」
「実は、モレル伯爵家の御子息から……ミレーヌに、求婚の話が上がっていると耳にして」
……はい? いったい何の話をしているのだろうか?
「そんなお話、いただいてはおりませんが」
「いや、確かにエルネスト殿下がそうおっしゃって」
「よくお考えください。私に――普通の結婚が出来るわけがありません。今日のエスコートも、お互いダンスを楽しむだけの約束でしたわ」
彼は剣術大会の日、私とユリウス様が一緒に居た所を見たらしい。私の気持ちを悟ったのか、『お似合いだね』と耳打ちしたのだ。
「では、ミレーヌ。彼のことは」
「何とも思っておりません。ただのクラスメイトです」
「……好きな者や、結婚を望む者はいないのか?」
珍しく、歯切れの悪い感じだ。
「は? ですから、無理だと」
だんだん苛立ってくる。
「それでミレーヌは……いいのか?」
いいも何も。
嘘で塗り固めた身分に、国の内情と通じる人間を王家が簡単に手放してくれるものか。ましてや、普通の貴族に嫁ぐなど、絶対に許されない。
一生、王家の影として動くのが私の運命だ。
「望んで叶うものではないでしょう」
「本当に、好きな者はいないのか?」
「しつこいですね。もし……もしもですよ、私があなたをお慕いしていると言ったら? 困るだけでしょう?」
私の言葉に戸惑ったのか、次第に目が泳ぎだす。
ほらみなさいよ……と、自嘲的な笑みを浮かべる。なんで、こんな事を言ってしまったのか。胸が苦しくて、俯いて唇を噛んだ。
「……困らないぞ」
「は?」
「私は、随分と年上だ。そして、この世界にお前を引き入れてしまった張本人……そんな私に、嘘でも慕っていると言ってくれるのか?」
「引き入れてしまったって……。そう望んだのは私で、あのままではきっと」
――生きてはいなかっただろう。
「ですから、嘘ではありません」
「そうか……」
困ったように笑ったユリウス様は、唐突に私の前に跪いた。
「えっ!?」
「ミレーヌ。どうか、私の妻になってほしい。ずっと好きだったお前に、告白も出来ずにいた不甲斐ない男だが」
「な……何を仰っているのですか?」
そんなこと無理に決まっている。
ユリウス様が人一倍責任感が強いことは知っているが――だからって妻にだなんて。
ん? 今、好き……って言った?
「初めは、ミレーヌをあの苦しい生活から救いたい一心だった。当時、私はエルネスト殿下の近衛になったばかりで何も出来なかった。伝手をつくり、見守ることで満足していた。……いや、満足していると、無理やり自分を納得させていたのだ。だがっ!」
ユリウス様は私を見上げる。いつもなら鋭く敵を射抜くような目が、優しく私だけを見ていた。
「ミレーヌが誰かのものになってしまうと考えたら、居ても立ってもいられなかった。それでも、ミレーヌの意思を尊重しようと、図々しくも二人の姿を見に……確かめに来てしまったのだ」
「……それで、確かめられたのですか?」
声が震えてしまう。
「いや、何故か迷子になってしまってな。会場にたどり着けなかった」
「こんな場所でですか?」
「ああ、不思議なことにな。そんな時、ミレーヌがやってきた。どうやら、はっきりしたのは私の気持ちの方だ」
ユリウス様は、私の手をそっと取る。
「ミレーヌを誰にも渡したくない。私と結婚してくれ」
真剣な瞳に、私の心は素直に応える。
「……ユリウス様が、ずっと好きでした。本当に、私でいいのなら」
ユリウス様は嬉しそうにくしゃりと顔をほころばせ、私の手にキスを落とした。
高揚感に包まれた次の瞬間には、私は高く抱き上げられ、そのままギュッと抱きしめられた。
ユリウス様は、まるでダンスするかのようにクルクルと回った。
どこからともなく、猫の鳴き声が聞こえた気がしたが。それはよく覚えていない。
◇◇◇
――後日。
ユリウス様は、国王陛下や宰相に私との婚姻について直接願い出た。
貴族ではあるが跡取りではなく、近衛騎士として骨を埋めるつもりの彼。国が作り上げた偽の貴族籍を持つ私。影の存在を知る彼と私の結婚は、あっさりと認められた。
きっと、これからも国の為に働くことになるのだろう。
私は、ミレーヌ・デュボワとして新しい人生を歩んで行くのだ。
「どうした、ミレーヌ?」
「何でもありません。何だか猫の鳴き声が、聞こえた気がしただけです」
「そうか。私も何度か見たな、赤茶の毛をした猫を。その後は、偶然だろうが不思議と良い事が起こるのだ」
「ふふっ。どこかで、私達を祝福してくれているのかもしれませんね」
「ああ、そうかもしれんな」
仲睦まじく歩く二人を塀の上から見ていた猫は、髭をヒクヒクと動かし満足そうな顔をする。
毛並み良い尻尾を左右に振り「ニャーオ(お幸せに)」とひと鳴きした。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された悪役令嬢、放浪先で最強公爵に溺愛される
鍛高譚
恋愛
「スカーレット・ヨーク、お前との婚約は破棄する!」
王太子アルバートの突然の宣言により、伯爵令嬢スカーレットの人生は一変した。
すべては“聖女”を名乗る平民アメリアの企み。でっち上げられた罪で糾弾され、名誉を失い、実家からも追放されてしまう。
頼る宛もなく王都をさまよった彼女は、行き倒れ寸前のところを隣国ルーヴェル王国の公爵、ゼイン・ファーガスに救われる。
「……しばらく俺のもとで休め。安全は保証する」
冷徹な印象とは裏腹に、ゼインはスカーレットを庇護し、“形だけの婚約者”として身を守ってくれることに。
公爵家で静かな日々を過ごすうちに、スカーレットの聡明さや誇り高さは次第に評価され、彼女自身もゼインに心惹かれていく。
だがその裏で、王太子とアメリアの暴走は止まらず、スカーレットの両親までもが処刑の危機に――!
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
百門一新
恋愛
大妖怪の妖狐「オウカ姫」と、人間の伯爵のもとに生まれた一人娘「リリア」。頭には狐耳、ふわふわと宙を飛ぶ。性格は少々やんちゃで、まだまだ成長期の仔狐なのでくしゃみで放電するのもしばしば。そんな中、王子とのお見合い話が…嫌々ながらの初対面で、喧嘩勃発!? ゆくゆく婚約破棄で、最悪な相性なのに婚約することに。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
※ベリーズカフェに修正版を掲載、2021/8/31こちらの文章も修正版へと修正しました!
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
ゲームには参加しません! ―悪役を回避して無事逃れたと思ったのに―
冬野月子
恋愛
侯爵令嬢クリスティナは、ここが前世で遊んだ学園ゲームの世界だと気づいた。そして自分がヒロインのライバルで悪役となる立場だと。
のんびり暮らしたいクリスティナはゲームとは関わらないことに決めた。設定通りに王太子の婚約者にはなってしまったけれど、ゲームを回避して婚約も解消。平穏な生活を手に入れたと思っていた。
けれど何故か義弟から求婚され、元婚約者もアプローチしてきて、さらに……。
※小説家になろう・カクヨムにも投稿しています。
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
悪役令嬢の断罪――え、いま婚約破棄と?聞こえませんでしたわ!
ちゃっぴー
恋愛
公爵令嬢アクア・ラズライトは、卒業パーティーの最中に婚約者であるジュリアス殿下から「悪役令嬢」として断罪を突きつけられる。普通なら泣き崩れるか激昂する場面――しかし、超合理的で節約家なアクアは違った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる