彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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ロングスティックゲームって普通にやりにくそうだよね

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翌日の昼休憩。

俺はモヤモヤした気持ちのまま一年の教室ゾーンに来ていた。

昨日の夜はあまり寝れなかったから正直寝不足である。

午前中の授業も正直全然覚えてない。

さて日奈美の教室を覗くと、角森と日奈美が楽しそうに話をしてる所だった。

本当に仲良いんだな……。

「あれ?お兄ちゃんどうしたの?」

しばし見入っていると、気付いた日奈美が歩みよってくる。

どうやら角森も気付いたようで軽くお辞儀をしてくる。

「あ、えっと……。」

「悠にぃ!私に会いに来てくれたの!?」

その後ろから茉里愛も寄ってくる。

「そんな訳ないでしょ!お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだから!」

早速睨み合う二人。

うーん...相変わらず仲がいいのか悪いのか……。

「まさか浮気!?

火遊びは感心しないなー。」

更にその後ろから美紀がついてくる。

「いや、ハッチー、、絶対誤解されるからやめなさい……。」

「えー、ウチ的には最終的に智兄と結ばれてくれたら火遊びも全然ありなんだけどなー。」

駄目だこの子誤解を防ぐどころか増やすだけだわ……。

「悪い、日奈美。

今日はまりちゃんとハッチーに用があるんだ。」

「え……!」
 
さっと青ざめた表情になる日奈美。

「本当!?嬉しい!」

そう言って腕にしがみついてくる茉里愛。

「なんだか分からないけどウチもなんだ。

なら是非智兄も……グフフ……。」

「今日は二人に用があるから……。」

「そしたら智兄と……グフフ……。」

あ、これ全然聞いてねぇや……。

「お兄ちゃん……。」

「悪い、この埋め合わせはまたするから……!」

「あっ!」

ちょっと悪い事したなと思いつつも、足早にその場を離れる。

それに茉里愛と美紀も続く。

そして、三人で空き教室に入る。

「悠にぃ、どうしたの?

こんな所に連れ込んで。」

「智兄を呼んでイチャつくんだよね!?」

「いや、それは全然違うけど……。」

「じゃあまりとロングスティックゲームする?」

お昼ご飯用に用意したらしい長細いクリームパンの袋を開けながら茉里愛がニヤニヤする。

「そんな〇ッキーゲームみたいな事しません……。」

「え~……あ、」

途端に真っ赤になる茉里愛。

あ、これ自分で言っといて実際に想像したら恥ずかしくなったパターンだな、、、。

「そ、それよりさ。

ちょっと今日は2人に聞きたい事があって。」

「ちょ、ちょっと恥ずかしいけどまりはいつでも大丈夫だから!」

「だからロングスティックゲームの話じゃないよ!?」

「そうだよ!やるなら智兄と!」

「それも違う!」

なんだこのグダグダは……。

「そうじゃなくてさ、最近の日奈美の話を聞きたくてさ……。」

「「日奈美(妹さん)の……?」」

拍子抜けしたような二人。

「それならウチらに聞くまでもなく悠兄の方が詳しいんじゃない?」

「いや、それはそうかもしれないけど……。」
 
「そこであっさり認める辺りが悠兄だよね……。」

美紀が頭を抱えながらに言う。

いや、さっきまではどっちかって言うと俺が頭を抱える側だったんだけどなぁ……。

「と、とりあえずそうじゃなくてさ、

普段の……クラスでのアイツってどんな感じなのかなって……。」

「むぅ……まりに用って言うからちょっと期待してたのに……。」

少し拗ねた表情の茉里愛。

「一応ウチも呼ばれてたんだけどね……。

ま、いっか……。

クラスでの感じ、か。

普通にいい人だと思うよ?

誰に対しても優しいし、友達も多そうだし。」

対して美紀は自分が見たままの情報をそのまま話してくれる。

「そ、そうか。

そ、それで!友達ってのは男子も居るのか!?」

「え?まぁ普通に話くらいはするだろうけど。」

「……そう言えば割と前から日奈美によく話しかけてる男子がいる。」

割と前から……だと。

もう既にそれなりの日数を重ねていたって事か……。

「あぁ、確かに。

あの人は友達かもね。」

「そ、それって角森の事だよな?」

「え?なんだ知ってるんじゃん。」

美紀が意外そうに言う。

やっぱりか……。

これは少しアイツの事を調べる必要があるな、、。

残念ながらカッコよく指をパチンと鳴らす事は出来ないので、手をパンパンと叩く。

「悠太!呼んだ!?」

すると空き教室のドアに隠れて中を覗いていた志麻が駆け寄ってくる。

「なんか殿様に仕えてるくノ一みたいになってる!?」

「はっは、ハッチー、くノ一じゃなくて志麻一だぞ?

それに忍者じゃなくてストーカーだからな。」

「いや、そうかもだけど!?でもそれはそんなにあっさり認めていい物なの!?」

「えー、だって志麻だし。」

「ね!」

「なんか意外と息ピッタリじゃん……。」

あるぇ?さっきまでは俺が頭を抱える側だったのになぁ……。(2回目)

「で、悠太。

件の男子生徒の情報でしょ?もう調べはついてるよ!」

「おぉ!……ってなんでもう調べてんの……?」

「え?私を呼び出したくらいだから分かって呼んだのかと思ってたのに。」

「そうだったな……お前は常に想像の上を行く奴だったな……。」

「うん!悠太の事ならなんでも知ってるよ!」

「お前が言うと洒落にならないからタチが悪い……。」

「洒落じゃないからね!」

「余計タチ悪いわ……。」

「私にかかればあの人の詳細なプロフィールから妹さんを好きになった経緯までバッチリだよ!」

本当引くほど情報収集出来てて草……。

「まず知り合った経緯だけど1番最初の席替えで席が隣になったからみたいだね。」

「隣の席……。

って1番最初の!?」

「そこを的確に拾う!?」

「そこから普通に話すようになって、徐々にって感じみたいだね。」

まるでリアルタイムで二人が主人公の話を見てきたみたいなコメントジャマイカ……。

何それ見たい!いやアイツはいらないけど!

「悠兄それもはやストーリー破綻してる……。

いや、主人公が悠兄で妹さんが智兄なら……。」

「いや……無理やりそっち方面に持っていかなくて良いから……。」

「それからは角森の方が積極的に話してるって感じかな?」

びっしり書き込まれたノートを見ながら志麻が言う。

絶対1日2日で調べ上げた量じゃないだろ……。

「角森の周りからの評判は!?」

「うーん全く悪い噂を聞かないし妹さん同様友達が多いクラスの人気者って感じかな。」

クラスでのポジションまで、、日奈美と一緒だと……。

さ、流石夫婦にもなった仲って訳か……。(転生前の話です。)

「どう悠太!?役に立てた!?」

「あ、あぁ、超役に立った。

サンキュー。」

「それだけ?」
 
はいはい、愛してる愛してる。」

「私も!悠太!大好き!愛してる!結婚して!」

「はいはい……。」

「むぅ……!」

あ、茉里愛が拗ねてる……。

これはその内埋め合わせした方がいいなぁ……。

とりあえず今日分かったのは……。

アイツ……絶対に認めん……!

そんな強い対抗心だった。
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