彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

文字の大きさ
48 / 219

その頃の学校と揺れる想い

しおりを挟む
こんにちは。

誰かさんからはロリ天使だとかチョロリ目刺しなんて不名誉な名前で呼ばれるとても可哀想な天使見習い、リオです。

「皆おはよう。

今日の朝のホームルームを始める。

さて、連絡だがとりあえず今日三澄は風邪で休みだ。」

「えぇ!?」

誰かさんが休みと言う事で、朝のHRはちょっとした騒ぎになりました。

1年教室では。

「悠にぃが休み!?

大丈夫かな……!」

「大丈夫だよ!だってお兄ちゃんには私がいるもん。」

日奈美から話を聞いた茉里愛が心配するも、日奈美が自信満々に言う。

「心配だなぁ……。」

そんな日奈美を知らん顔でソワソワする茉里愛。

「全然聞いてないし!!」

生徒会室では……。

「え?悠太休み?サボりだ~。

あたしもサボろっかなぁ。」

そんな風に軽い感じの瑞穂。

「駄目に決まってんでしょ!

まぁ……でも心配ではあるわね。

最近は生徒会の仕事も手伝ってもらってたし……。」

瑞穂の頭にチョップしながらも心配そうにする生徒会長綾瀬波瑠。

「あだっ!?もう!生徒会長なのにそうやってすぐ暴力振るのはいけないと思いまーす!」

「誰のせいだと思ってんのよ!」

「悠太休みなんだ……。

蘭ちゃん、確か猫飼ってたよね?」

「ん?飼っとるけどどないしたん?」

「チュールってどんなのが良いのかな……?

やっぱ高いやつの方が美味しいのかな?」

「うん、絵美?チュールは人が食べる用じゃないで?」

「やだなー私は食べないよー!」

「あははは、そうやんなー。」

「食べるのは悠太だから。」

「悠も人間やからな!?」

保健室では……。

「悠さんが休み!?

保健室って休診とか出来るのかしらぁ……。」

「いや、ダメですよ……。」

帰り支度を始める千鶴さんは、流石に引き止めておいた。

「悠たん……幾らMだからって自分から風邪引くなんて……。」

「流石にそれはないですよ……。」

ドM先生は相変わらず……。

場所を戻して2年教室。

「悠太が休み!?

悠太が居ない学校なんて居ても意味無い!

私ちょっと体調悪くなりそうなので早退します!」

隣のクラスなのにいち早くその事実に気付いた志麻さんが学校を脱走したり。

宏美さんは興味無さそうな感じをしてるけど実はちょっとソワソワしてるし。

「ひぃーははあははw!!

なんや三澄の奴みんなに心配されてモテるなぁ!
なんでそんなリア充してるん??

とりあえず爆発しろwww

話術?顔?雰囲気?なんでなんやろ、

なんかいいんだよね~。

そのモテオーラ俺にも分けてくれよー。

俺も彼女ほしー。

いやめんどいからいらんわ。」

「宮戸、落ちつきなって、、

でも心配だよね悠さん。」

「悠ちゃん休みかぁ。

ま、いっぱい食っときゃ風邪なんかすぐ治るだろ。

放課後差し入れでも持って行ってやろうぜ。」

うーん……本当に体調悪かったら食欲無いだろうし沢山食べたら治るのは秋名さんだけだと思う……。

「そうだね!僕も行くよ。」

それに同意する智成さん。

「お見舞いイベントで智兄と秋名たんが悠兄を取り合い!?うひょー!滾るわ…!」

叫びながら鼻血を垂れ流す美紀ちゃん、、

「ん、なんだ?君腐女子だったりするのかい?」

と、ここで宮戸が美紀ちゃんに声をかける。

「え、あ、はい、控えめに言ってその……BLとか大好きですが。」

それは控えめなんですかね……?

「なんだ同士か!」

「え!あなたも!?」

と、思わぬ所で同盟が生まれたり……。

「本当に……。」

こんな短い期間でこんなに沢山の人に心配されたり気にかけてもらったり。

嫉妬されたりストーカーされたり、ペットにされたり……BLのネタにされたり……なんか、すごいなぁ……。

終盤は本当に凄いのかどうか分からないけど、、で、でもやっぱり悠太さんはすごいな。

本人は絶対認めないだろうけど。

それにしても……志麻さん本当に行っちゃったけど悠太さん、大丈夫かなぁ。

弱ってる悠太さんが襲われてたらどうしよう。

なんて想像して、ちょっとモヤっとする。

あれ……?なんでモヤっとしてるんだろ……。

あんな奴襲われてちょっとくらい痛い目を見てれば良いんです。

……。

でも何かお見舞いぐらい用意してあげても良いかもですね。

いや……案外ちゃんと看病されてたりして……。

それはそれでなんだか……いやだから……別に!

って誰に言い訳してるんでしょうか私は……。

そんなこんなで昼休み。

天界道具の行きたい場所ドアで様子を見てみると……。

「何やってんですか……?」

「俺が聞きたい。」

案の定お見舞いに来てた志麻さんがベッドに潜り込んで幸せそうに寝ていた。

それを見てまた少しモヤっとして。

「なんだ、心配無さそうですね。」

「あ、おいちょっと待てよ!

絶対なんか勘違いしてるだろ!?」

「してたらなんだってんですか……。」

「いやだからこいつが寝てる間に勝手に……ってリオ?」

本来なら、彼が幸せになる事は私からすれば願ったり叶ったりな事の筈だ。

志麻さんは元カノだしちょっとアレな部分もあるけど……きっと一度離れて後悔した彼女がまた彼を見捨てる事は無いのだろう。

「女の子と二人きりで寝れて、鼻の下伸ばして、勝手に幸せになってれば良いじゃないですか。」

「なんだよ、何ムキになってんだよ?」

「べ、別にムキになってる訳じゃ……。」

あれ、私どうしたんだろ。

なんでこんなに感じ悪い態度を悠太さんにとってるんだろ……。

普段はこんな事無いのに。

「悠太さん、やっぱ恋愛したくないとか言いながらなんだかんだモテてるじゃないですか。」

「いや、だからそんなんじゃ……あれ...?なんだよ嫉妬してんのか?案外可愛いとこあるな。」

「…… え?」

嫉妬?私が?天使の私が人間の彼に?

「え?リオ?マジで?」

黙り込んでしまった私の反応が意外だったのか
悠太さんが心配そうに聞き返してくる。

「そんな訳ないじゃないですか!このすかぽんたん!」

ひっぱたいて教室に戻る私。

背後から病人を叩くかね……と聞こえたが無視だ。

「はぁ……どうしちゃったんだろ……私。」

一人呟く。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...