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電信柱はお家じゃありません
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さて、駅でやっと紗奈さんと別れた頃には、もう辺りは真っ暗だった。
とりあえず一安心……。
「悠太?」
「ひぃっ……!?」
いつの間に背後に!
「お前くノ一ならぬシマイチだったの「随分楽しそうだったね?」え、あぁ言うほど……「楽しそうだったよね?」あ、はい……。」
こっわ!まさかの一難去ってまた一難……!
いや、あのビリビリになってたハンカチ見たから怒ってんのは分かってたけども……。
「いや……だからあれは巻き込まれただけで……。」
「まぁそんな気はするけどさ。」
「分かるのか?」
「分かるよ。
ついでに言えばあの接客してた店員さんも普通に性格悪そうだよね。」
「そこまで分かるのかよ……。」
「うん、素であんなに愛想を振りまく女子とかそういないと思うけど。」
「えぇ……。」
そんな情報知りたくなかった、、、
「まぁ、実際に裏で悠太に文句言ってるのも聞いてるし。」
「うん、なんで聞いてたのかは聞かないでおこう。」
「え、とうちょ「聞かないでおこう。」」
何も聞かないったら聞かない!
「今回の事はまた話を聞かせてもらうけどさ。」
聞かれるのかー聞かれちゃうのかー。
「とりあえず今日は疲れてるだろうからこれだけ言っとく。
お疲れ様!それと、庇ってくれてありがとう。
あと大好き。」
少し照れ臭そうに微笑んで一言。
「お、おん。 」
それに思わずドキりとして棒立ちになってしまう。
「それじゃ、おやすみ。」
そう言って小さく手を振り、そのまま帰るのかと思いきや……近くの電信柱に隠れてまた覗き始める。
流石と言うかなんと言うか、ドキドキだけで締まらせてくれないのが志麻である……。
「おかえり!遅かった……え、どうしたの?」
さて、家に帰り着くと日奈美が出迎えてくれた。
「あぁ……ただいま……。」
疲れが顔に出ていたらしい……。
今日はなんだかどっと疲れた……。
「大丈夫……?あ、ご飯出来てるよ?」
「すまん、本当にすまん、もう食べてきてて腹一杯なんだ……。」
「え、そうなんだ。
バイト先の人と?」
「そうそう……。
くそ、ひーちゃんの作った晩御飯が食べれないなんて……一生の不覚っ!死んで詫びるしかっ!」
「そこまでしなくて良いよ!?
それよりバイト大変だったの?」
「この世の終わりを感じた。」
「そんなに!?ただ事じゃないじゃん!
え、大丈夫だよね?危ない職場じゃないよね?」
「あぁ、そんな事ない、超ホワイト企業だから。
店長は知り合いだし一緒に働いてる人も……あ、思い出したら目眩が……。」
「お兄ちゃん!?やっぱりブラックなんじゃないの!?」
「いや、大丈夫、ちょっとアレなだけだから!」
「アレって言っちゃってるじゃん!?
本当に大丈夫!?私がクレーム付けに行こうか!?」
「いやいや本当に大丈夫だから!ただ……」
「一回一回断言しきれてないのなんなの!?わざとやってない!?」
「いや、あのさ……。
まぁとりあえず部屋に移動しよう……。」
「う、うん。」
日奈美に不要な心配はかけたくないしなぁ……。
何より誰かに相談したかったのも事実だ。
そして部屋に移動。
前回は俺が椅子に座ったから上に乗って来たんだし今回はベッドに座る!
完璧な戦略!どうだ!これならあえて膝に座れまい!
あ、そこは普通に隣なんだ……。
「えっと、日奈美って漫研入ってたよな?」
「え、うん。
そうだけどどうしたの?」
「そこの部長の事は知ってるか?」
「えっと、豊原先輩の事?
もしかして同じ職場だったりするの?」
「そうなんだよ。
あとちょっとしたトラウマがあるやつもいてさ……実は……。」
日奈美にこれまでの話をかいつまんで説明する。
「なんて言うか……お兄ちゃんって本当そうだよね……。」
「やめて!?
そんな不憫そうな目で見ないで!?」
「いや、うん……なんと言うか……本当……どうしてそうなったのって感じだよね、、」
「ほんとそれ……。
偶然にしては出来過ぎてると言うか……。」
と言うかこの世界は元々作られた世界な訳で、偶然も必然なように思う……って言うとなんかものっそ深い意味みたいな感じだよなぁ、、
「豊原先輩、前世では告白してきてたんだね……。」
「あぁ、でもその……結局俺がちゃんと断って突き放せなかったからさ……多分むちゃくちゃ恨んでると思う。」
「そっか……。」
「でもだからこそ不思議なんだよな。
今回の紗奈さんはなんと言うか……。」
「うん、話に聞く限り恨んでるどころかまだ好きって感じだよね……。」
「だよな。
一緒に働いてた神田には前世と一緒でめちゃくちゃ嫌われてたのにな……。」
「うーん……なんでだろう。」
「これまで会った転生前からの知り合いは、なんだかんだ違う部分はあったけど、それもこの世界を作る上で必要な調整だからで片付くような感じだった。
いや、でもそう考えたら……。」
「え?」
俺と日奈美が実の姉妹って言うのは必要な調整なのか……?
今まで何も考えずにこうして一緒に暮らしてるけど……考えてみたらまりちゃんだって義妹(自称だが)な訳だし……。
「お兄ちゃん……?」
いや、別にそれは不満がある訳じゃない。
むしろ神様ありがとうひゃぁっほぅぅ!って感じだけども。
「な、なんか変な事考えてる気がする、、」
「いやいや、これは必要な事だから!
と、とにかく、この世界は俺が思ってた以上に複雑だって事が分かった。」
「そうだね……。
それで……どうするの?」
「とりあえず様子を見る……しかないよな...。
どちらにしても今出来る事は無さそうだし、何より情報も少ないからな。」
「そっかぁ……。」
それにしてもリオのやつもう寝たのかな……。
何となく机に目を向ける。
「お兄ちゃん?机がどうかした?」
「いや……。」
まぁ明日は話せるよな……。
とりあえず一安心……。
「悠太?」
「ひぃっ……!?」
いつの間に背後に!
「お前くノ一ならぬシマイチだったの「随分楽しそうだったね?」え、あぁ言うほど……「楽しそうだったよね?」あ、はい……。」
こっわ!まさかの一難去ってまた一難……!
いや、あのビリビリになってたハンカチ見たから怒ってんのは分かってたけども……。
「いや……だからあれは巻き込まれただけで……。」
「まぁそんな気はするけどさ。」
「分かるのか?」
「分かるよ。
ついでに言えばあの接客してた店員さんも普通に性格悪そうだよね。」
「そこまで分かるのかよ……。」
「うん、素であんなに愛想を振りまく女子とかそういないと思うけど。」
「えぇ……。」
そんな情報知りたくなかった、、、
「まぁ、実際に裏で悠太に文句言ってるのも聞いてるし。」
「うん、なんで聞いてたのかは聞かないでおこう。」
「え、とうちょ「聞かないでおこう。」」
何も聞かないったら聞かない!
「今回の事はまた話を聞かせてもらうけどさ。」
聞かれるのかー聞かれちゃうのかー。
「とりあえず今日は疲れてるだろうからこれだけ言っとく。
お疲れ様!それと、庇ってくれてありがとう。
あと大好き。」
少し照れ臭そうに微笑んで一言。
「お、おん。 」
それに思わずドキりとして棒立ちになってしまう。
「それじゃ、おやすみ。」
そう言って小さく手を振り、そのまま帰るのかと思いきや……近くの電信柱に隠れてまた覗き始める。
流石と言うかなんと言うか、ドキドキだけで締まらせてくれないのが志麻である……。
「おかえり!遅かった……え、どうしたの?」
さて、家に帰り着くと日奈美が出迎えてくれた。
「あぁ……ただいま……。」
疲れが顔に出ていたらしい……。
今日はなんだかどっと疲れた……。
「大丈夫……?あ、ご飯出来てるよ?」
「すまん、本当にすまん、もう食べてきてて腹一杯なんだ……。」
「え、そうなんだ。
バイト先の人と?」
「そうそう……。
くそ、ひーちゃんの作った晩御飯が食べれないなんて……一生の不覚っ!死んで詫びるしかっ!」
「そこまでしなくて良いよ!?
それよりバイト大変だったの?」
「この世の終わりを感じた。」
「そんなに!?ただ事じゃないじゃん!
え、大丈夫だよね?危ない職場じゃないよね?」
「あぁ、そんな事ない、超ホワイト企業だから。
店長は知り合いだし一緒に働いてる人も……あ、思い出したら目眩が……。」
「お兄ちゃん!?やっぱりブラックなんじゃないの!?」
「いや、大丈夫、ちょっとアレなだけだから!」
「アレって言っちゃってるじゃん!?
本当に大丈夫!?私がクレーム付けに行こうか!?」
「いやいや本当に大丈夫だから!ただ……」
「一回一回断言しきれてないのなんなの!?わざとやってない!?」
「いや、あのさ……。
まぁとりあえず部屋に移動しよう……。」
「う、うん。」
日奈美に不要な心配はかけたくないしなぁ……。
何より誰かに相談したかったのも事実だ。
そして部屋に移動。
前回は俺が椅子に座ったから上に乗って来たんだし今回はベッドに座る!
完璧な戦略!どうだ!これならあえて膝に座れまい!
あ、そこは普通に隣なんだ……。
「えっと、日奈美って漫研入ってたよな?」
「え、うん。
そうだけどどうしたの?」
「そこの部長の事は知ってるか?」
「えっと、豊原先輩の事?
もしかして同じ職場だったりするの?」
「そうなんだよ。
あとちょっとしたトラウマがあるやつもいてさ……実は……。」
日奈美にこれまでの話をかいつまんで説明する。
「なんて言うか……お兄ちゃんって本当そうだよね……。」
「やめて!?
そんな不憫そうな目で見ないで!?」
「いや、うん……なんと言うか……本当……どうしてそうなったのって感じだよね、、」
「ほんとそれ……。
偶然にしては出来過ぎてると言うか……。」
と言うかこの世界は元々作られた世界な訳で、偶然も必然なように思う……って言うとなんかものっそ深い意味みたいな感じだよなぁ、、
「豊原先輩、前世では告白してきてたんだね……。」
「あぁ、でもその……結局俺がちゃんと断って突き放せなかったからさ……多分むちゃくちゃ恨んでると思う。」
「そっか……。」
「でもだからこそ不思議なんだよな。
今回の紗奈さんはなんと言うか……。」
「うん、話に聞く限り恨んでるどころかまだ好きって感じだよね……。」
「だよな。
一緒に働いてた神田には前世と一緒でめちゃくちゃ嫌われてたのにな……。」
「うーん……なんでだろう。」
「これまで会った転生前からの知り合いは、なんだかんだ違う部分はあったけど、それもこの世界を作る上で必要な調整だからで片付くような感じだった。
いや、でもそう考えたら……。」
「え?」
俺と日奈美が実の姉妹って言うのは必要な調整なのか……?
今まで何も考えずにこうして一緒に暮らしてるけど……考えてみたらまりちゃんだって義妹(自称だが)な訳だし……。
「お兄ちゃん……?」
いや、別にそれは不満がある訳じゃない。
むしろ神様ありがとうひゃぁっほぅぅ!って感じだけども。
「な、なんか変な事考えてる気がする、、」
「いやいや、これは必要な事だから!
と、とにかく、この世界は俺が思ってた以上に複雑だって事が分かった。」
「そうだね……。
それで……どうするの?」
「とりあえず様子を見る……しかないよな...。
どちらにしても今出来る事は無さそうだし、何より情報も少ないからな。」
「そっかぁ……。」
それにしてもリオのやつもう寝たのかな……。
何となく机に目を向ける。
「お兄ちゃん?机がどうかした?」
「いや……。」
まぁ明日は話せるよな……。
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