Ohana~家族~

笑愛

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1章 誕生~幼少期

親の別居生活

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20××年○月○日。
元気な産声をあげて女の子が誕生しました。
私の名前はゆきのと名付けられました。
私はある家の長女として生まれ3人家族となりました。
ですがお父さんはなかなか帰ってこず、私の成長を見ることもあまりありません。
ついにしびれを切らしたお母さんは
「もうあなたとは生活できない」と私を連れて実家に帰りました。
もともと両家が中が悪かったこともあり離れて暮らしたまま私は幼稚園にあがりました。
祖父母とお母さんと私と暮らしてたその頃はとても楽しかった記憶があります。お父さんは常にはいませんでしたがたまに会ってたし寂しくもなかったです。
幼稚園の頃の私はとてもとても危なっかしく元気いっぱいでした。
保育室にダンゴムシを放出したり、木やジャングルジムから落ちたり…
その頃の私は妹が欲しくてお母さんにいつも言ってた記憶が少しあります。
そして私が年長さんの時に5歳下に妹が産まれました。
生まれた妹はとっても可愛くて、ミルクも何もかもしたいしたい!って言ってました。
祖父母もお母さんもお父さんも生まれた妹の事をすごくすごく可愛がっていました。
それが少し寂しいなとも思いながらも、お姉ちゃんだからって言い聞かせてたし、周りからも「お姉ちゃんだから」って言われました。
思えばそこが今から私に立ち塞がる大きくて厚い壁を超える戦いの始まりだったのかもしれません。
「お姉ちゃんだから」できるよね。
「お姉ちゃんだから」1人でも大丈夫だよね。
「お姉ちゃんだから」できて当たり前だよね。
そんな言葉が増えて、褒められることもなくなっても、幼稚園児の私は何も違和感を感じなかった。いや、まだ感じとれる年齢じゃなかった。
甘えたい、ぎゅーってして欲しい、抱っこして欲しい、微笑みかけて欲しい、話を聞いて欲しい、そばにいて欲しい。
今思えばいっぱいいっぱい当時の私は思ってた。でもそれを全部「お姉ちゃんだから」で自分でも片付けてたし、周りからも片付けられてた。
そんなふうに気付くのはまだまだ先のこと。
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