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第二章
願い事
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『散歩をするなら、この病院の庭がいいだろう。あ、車イスを用意しないとね。目眩とか起こったとき、倒れたら困るから』
と先生に言われ、私は車イスで病院の庭を、お母さんと柚希で散歩していた。
私の入院している白鷺病院は、庭が広い。緑が綺麗だとかで、有名。
そのせいか、患者さんは多め。
庭の半分くらいを歩いたところで、10人くらいの患者さんを見かけた。
「暖かいわねぇ。ちょうど良いわ」
「そうだね。お母さん」
とニコッと笑う。
お母さんも笑って、返してくれた。
「あ、虹」
空を見ていた柚希くんが、そう言った。
え?どこ?
柚希くんにつられて、空を見る。
あ。虹だ。
なんと近くのほうに、虹が架かっていた。
そのおかげで、見つけやすかった。
「ねぇ、知ってる?虹に願い事をすると、叶うって言われてるみたいよ?してみたら?」
願い事か。
よしと目を閉じる。
『記憶が取り戻せますように。そして、退院できますように』
私は、虹に願い事をした。
と先生に言われ、私は車イスで病院の庭を、お母さんと柚希で散歩していた。
私の入院している白鷺病院は、庭が広い。緑が綺麗だとかで、有名。
そのせいか、患者さんは多め。
庭の半分くらいを歩いたところで、10人くらいの患者さんを見かけた。
「暖かいわねぇ。ちょうど良いわ」
「そうだね。お母さん」
とニコッと笑う。
お母さんも笑って、返してくれた。
「あ、虹」
空を見ていた柚希くんが、そう言った。
え?どこ?
柚希くんにつられて、空を見る。
あ。虹だ。
なんと近くのほうに、虹が架かっていた。
そのおかげで、見つけやすかった。
「ねぇ、知ってる?虹に願い事をすると、叶うって言われてるみたいよ?してみたら?」
願い事か。
よしと目を閉じる。
『記憶が取り戻せますように。そして、退院できますように』
私は、虹に願い事をした。
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