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未熟な農家さん
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ー午前6時
今日は昨日仲間になってもらったタマのお世話を頑張るぞー…!
ひとまずは畑に水をまいちゃおうかな…。
ー午前7時
さぁ、タマに会いに行こう…。
「タマー…。」
「こぁー!」
「わ…朝から元気…!おはよぉタマ…。」
「こかこか!」
「プレゼント…どうしたらいいかなぁ…。食べ物も今はないしね…。」
「こぁこぁ!」
タマが首を横に振る。…もしかして言葉がわかってるのかなぁ…?今はいいってこと…?
「ごめんね、タマ…。」
そんなタマの寝床に転がっていたのは…。
「あ…これ…。たまご…だね。」
「こ!」
「持ってっても…いい?」
「ここ!」
今度は首を縦に振った。…やっぱりわかるみたい…。
「…ありがと。」
タマトッサのたまごを手に入れた…。
「とりあえず…今日は外で日向ぼっこだけね…。またプレゼント用意するから…。」
タマを外に出しておいた。
ー午後0時
「なぁ!アル!」
ハングリーラビットにいたら、チェリッシュが声をかけてきた。
「お前、もう家畜を飼ってるらしいじゃねぇか!」
「…うん。誰から…きいたの?」
「お前の牧場の方からタマトッサの声が聞こえたからな。しかし、私より早くってのがなんか悔しいな…。なぁ、教えてくれよ。どうやって捕まえたんだ?」
「…それはね…。」
チェリッシュにアミィにきいたことを教えた。
「へぇ、プロミス…。そんな魔法があったなんて…。」
「アルくん…。」
「あれ?アミィじゃねぇか。」
いつの間にか店の中に入ってきていたようだ。
「2人だけの…秘密だったのに~…。」
「え…あ…ご、ごめんね…ごめんねアミィ…。」
「なんちゃって!」
「え…。」
「別に誰に言うなとも言ってないしね!農家の皆に役立つ情報だし共有した方がそりゃあいいしね!」
「そ…そうだよね…。」
「アミィはまたなんで農家の方の情報まで知ってるんだ?」
「魔法のひとつだからボクの教本にも書いてあったんだよね。あと、ボクは一応農家のみんなの手助けするために仕事してるから、みんなの仕事も把握してなきゃだしね~。」
「あー、確かに、ニーズを把握しなきゃ対策も提案も立てられないもんなぁ。」
「そうそう!」
「で…。アミィ、アル…なんで2人だけでそんな情報共有してたんだ…?」
「ギクリ…。」
「もしかして2人って…。」
「なっ…なっ、なにを言ってるのさチェリッシュ~!」
「お?もしかして図星なのか~?」
「ち、違うよ~!たまたま会ったからその時にさ!」
「そうなのか?アル?」
「楽しかったよ…アミィ…。」
「あ…え、えへへ。」
「なんだこいつら…。」
「とと!違うからね!チェリッシュ!」
「…わかったわかった。まぁ、私には関係ないことだしな。」
「それでよし!」
「んで?タマトッサを捕まえるのはやっぱり難しいのか?」
「んー、チェリッシュに素直にお願いする気持ちがあれば簡単なはずだよ。」
「あー…ある…よな?」
「そんなの知らないよ~。」
「チェリッシュは…根は真面目だから…大丈夫。」
「お、ありがとな!」
「む…。」
「なぁ、もしこの後暇だったら付き合ってくれないか?」
「んー、ちょっとやることあるかなぁ~…。」
「僕…暇だから…。」
「え…?アルくん…?」
「お、アルは付き合ってくれるか!」
「うん…行くよ…。」
「待って待って待って!ボクも行くよ~!」
「どうしたんだよアミィ?やることがあるんじゃないのか?」
「いや~実はそんな大した用事じゃなかったような気がした~あはは~。」
「……アミィ…もしかして…。」
「え…なにかな?」
「気を使わなくても…いいんだよ…?」
「あ、いや、別にそんな…。」
「そうだぜ、アミィ。別にアルが来るからってお前まで来なくてもノリが悪いやつだなんて思わないからよ。」
「えっと…その…うぅん、ほんとになんでもないんだよぅ。」
「アミィに教わったことは…ちゃんと伝えとくから…頑張ってやることやってね…。」
「え…えへ…えへへ…。」
「じゃあ行ってくるよ!またな、アミィ!」
「うん…またね…。」
なんだかちょっとだけ元気がなくなったように見えるアミィを置いて店を出た。
「うぅ…アルくん…。」
「さて、で、どうすんだ?」
「とりあえず…タマトッサを…探そう。」
「タマトッサ…あのたまごを産むやつだな。」
「そう…。かわいいよね…。」
「ん…か、かわいい…な。」
「チェリッシュも…やっぱりそう思う…?」
「わ…わりぃかよ!」
「いや…?でもちょっとだけ意外だったかも…。」
「どうせ私にはかわいいなんて言葉似合わねぇよな。」
「チェリッシュ自体は…かわいいと思うけど…。」
「え?今…なんて?」
「口調は確かに男の子っぽいけど…結構色んなとこ気を使ってるよね…。」
「んなっ?!」
「言葉には出さないから…かわいいって聞くのは意外だっただけ…。」
「…私のこと、見てるやついたんだな…。」
「…そりゃあ、いると思うよ。」
「ふ、ふんっ!さぁタマトッサだ!探すぞ!」
「…うん。」
ー午後2時
「こかっ。」
「ん?この声は…。」
「タマトッサの…鳴き声…。」
「近いか…?」
「うん…多分…。」
周囲を見回してみると、草むらがゆっくりと動くのがみえた。
「…そこ…!」
「いたか?!」
「こかっ!」
草むらからタマトッサが飛び出してきた。
「こかー!」
「あっ!待てこら!」
タマトッサは僕たちと逆方向に逃げていった。
「おい!どうやってあんなの捕まえたんだ?」
「アミィが…魔法で…。」
「じゃあやっぱりアミィがいなきゃダメだったのかー!」
「僕でもいけるかと思ったけど…やっぱり速いね…。」
「とりあえず追うぞ!」
「うん…!」
タマトッサを追いかけて行くと、ちょうど袋小路になっている壁際に追い詰めることができた。
「これはチャンスなんじゃないか?!」
「いける…!」
チェリッシュが素早くタマトッサを抱き抱えた。
「こかー!」
「よし!」
「やったね…チェリッシュ…!」
「おうよ!…んで、どうすんだ?プロミスってのをやらなきゃならないんだろ?」
「うん…。想いを込めて頭を撫でてあげて…。」
「わかった!…さあタマトッサちゃ~ん、私を手伝ってくださいね~…。」
「…ぷふ…。」
「おい!!今笑っただろ!!」
「……笑って…ない…。」
「ふんっ!!…タマトッサちゃん、お願いしますね~。」
「……ぷ…ごほんほん。」
チェリッシュが時折鋭い視線を送ってくるが、チェリッシュがタマトッサを説得するのを見守った。
「お?」
ついにタマトッサが光に包まれ消えた。
「おぉー?!き、消えちまったぞ!?」
「よかった…成功…。」
「ま、まさか、私…やっちまったのか?!」
「ちがうよ…。成功すると…おうちに送られるの…。」
「おー…魔法チック…。」
「これで…チェリッシュも…タマトッサが仲間になったね…。」
「おう!ありがとな!」
「でもさっきのチェリッシュは…。」
「あぁ?!」
「…なんでもない。」
「……誰にも言うなよなっ!」
「…わかった。」
「おう!」
「じゃあ、帰ろうか…。」
「ん、そうだな。」
目的を果たしたので村に帰った。
ー午後4時
「ありがとな!アル!」
「うぅん…。ほとんどアミィに教わったことだし、お互い様だよ…。」
「まあ、付き合ってくれたのは事実だ!時間を使わせちまったしな!」
「気にしないで…。」
「じゃあまた今度な!」
「うん、またね…。」
チェリッシュと別れて家に帰った。
ー午後5時
ハングリーラビットにきた。
「あ!アルくん!帰ってきたんだね!」
「アミィ…。ちょっと前にね。」
「どうだった?…その、チェリッシュと…。」
「うん、楽しかったよ…。」
「そっか…。ょ、よかったよ!」
「うん…。」
「タマトッサ…捕まえられた?」
「なんとかなったよ…。」
「名前は…もしかしてアルくんが付けたりしたのかなぁ…?」
「いや、村に入ったところで別れたよ…。」
「へぇー!そうなのかー!ふーん!」
「アミィ…気になってるみたいね…。」
「いやー!そんなことないよー!うんー!」
「…なんか、ごめんね。」
「え…なにが?」
「アミィ…怒ってる?」
「怒ってなんか…ないよ。」
「そっか…。」
「うん…。」
「………。」
「………。」
ちょっとだけ沈黙が続いた。
「あの…さ。」
「ん…?」
「アルくんって…ボクのこと…どう思ってる?」
「えっと…それって…。」
「…変な意味じゃないの…ただ…。」
「……。」
「……ご、ごめんね。変なこときいて…。」
「…アミィは…大切な…仲間…かな。」
「仲間…。」
「そう…。みんな大切な…仲間…。確かに、アミィは魔法使いだから、僕たち農家と違うと思ってるかもしれない…。でも、僕たちはみんな…仲間…。心配しないで…。」
「アルくん…。」
アミィはなにか心配事があるみたいで、ちょっと不安そうだ…。僕もまだ右も左もわからないけど、同じ道を目指す仲間がいて何とかやれてる…。アミィは1人だけだし、僕たちの仕事も知らなきゃならないから尚更大変なんだろう…。僕も力になれることなら手伝いたいな…。
ー午後7時
チェリッシュももうタマトッサを飼えたから…ミカにも教えた方が良かったかな…?ちょっと気になってきちゃった…。
ミカのところに行ってみよう。
ミカの家の戸を叩いた。
「ミカー…?」
「はーい。あ、アルじゃない。」
「ちょっと教えてあげたいことがあってね…。」
「なになにー?」
「トトちゃん、いたでしょ…?」
「あー、はいはい。あなたが言いたいことはわかったわ。でも残念ねぇ。実はうちにはもうタマトッサちゃんがいるのよ。」
「え…。」
「ほーら、こっちの小屋にいらっしゃい。」
ちょっと得意げな話し方をするミカに先導され、小屋に向かう。
「こかぁ。」
「タマトッサ…。」
「ふふふー、どうよ!捕まえちゃったのよー!」
「……僕、帰る。」
「あらあらあら、もうちょっとゆっくりしてけばいいのにー。」
「…帰る。」
「じゃあまたね~なんかあったら教えてね~。」
なんかあんまり教えたくなってしまった…。よく考えたら説明書があるんだから関係ないもんね…。
ー午後8時
余計な心配したせいで疲れちゃった…ミカはミカでしっかりやってるみたいだし、僕も頑張ろう…。明日に備えて…おやすみなさい…。
今日は昨日仲間になってもらったタマのお世話を頑張るぞー…!
ひとまずは畑に水をまいちゃおうかな…。
ー午前7時
さぁ、タマに会いに行こう…。
「タマー…。」
「こぁー!」
「わ…朝から元気…!おはよぉタマ…。」
「こかこか!」
「プレゼント…どうしたらいいかなぁ…。食べ物も今はないしね…。」
「こぁこぁ!」
タマが首を横に振る。…もしかして言葉がわかってるのかなぁ…?今はいいってこと…?
「ごめんね、タマ…。」
そんなタマの寝床に転がっていたのは…。
「あ…これ…。たまご…だね。」
「こ!」
「持ってっても…いい?」
「ここ!」
今度は首を縦に振った。…やっぱりわかるみたい…。
「…ありがと。」
タマトッサのたまごを手に入れた…。
「とりあえず…今日は外で日向ぼっこだけね…。またプレゼント用意するから…。」
タマを外に出しておいた。
ー午後0時
「なぁ!アル!」
ハングリーラビットにいたら、チェリッシュが声をかけてきた。
「お前、もう家畜を飼ってるらしいじゃねぇか!」
「…うん。誰から…きいたの?」
「お前の牧場の方からタマトッサの声が聞こえたからな。しかし、私より早くってのがなんか悔しいな…。なぁ、教えてくれよ。どうやって捕まえたんだ?」
「…それはね…。」
チェリッシュにアミィにきいたことを教えた。
「へぇ、プロミス…。そんな魔法があったなんて…。」
「アルくん…。」
「あれ?アミィじゃねぇか。」
いつの間にか店の中に入ってきていたようだ。
「2人だけの…秘密だったのに~…。」
「え…あ…ご、ごめんね…ごめんねアミィ…。」
「なんちゃって!」
「え…。」
「別に誰に言うなとも言ってないしね!農家の皆に役立つ情報だし共有した方がそりゃあいいしね!」
「そ…そうだよね…。」
「アミィはまたなんで農家の方の情報まで知ってるんだ?」
「魔法のひとつだからボクの教本にも書いてあったんだよね。あと、ボクは一応農家のみんなの手助けするために仕事してるから、みんなの仕事も把握してなきゃだしね~。」
「あー、確かに、ニーズを把握しなきゃ対策も提案も立てられないもんなぁ。」
「そうそう!」
「で…。アミィ、アル…なんで2人だけでそんな情報共有してたんだ…?」
「ギクリ…。」
「もしかして2人って…。」
「なっ…なっ、なにを言ってるのさチェリッシュ~!」
「お?もしかして図星なのか~?」
「ち、違うよ~!たまたま会ったからその時にさ!」
「そうなのか?アル?」
「楽しかったよ…アミィ…。」
「あ…え、えへへ。」
「なんだこいつら…。」
「とと!違うからね!チェリッシュ!」
「…わかったわかった。まぁ、私には関係ないことだしな。」
「それでよし!」
「んで?タマトッサを捕まえるのはやっぱり難しいのか?」
「んー、チェリッシュに素直にお願いする気持ちがあれば簡単なはずだよ。」
「あー…ある…よな?」
「そんなの知らないよ~。」
「チェリッシュは…根は真面目だから…大丈夫。」
「お、ありがとな!」
「む…。」
「なぁ、もしこの後暇だったら付き合ってくれないか?」
「んー、ちょっとやることあるかなぁ~…。」
「僕…暇だから…。」
「え…?アルくん…?」
「お、アルは付き合ってくれるか!」
「うん…行くよ…。」
「待って待って待って!ボクも行くよ~!」
「どうしたんだよアミィ?やることがあるんじゃないのか?」
「いや~実はそんな大した用事じゃなかったような気がした~あはは~。」
「……アミィ…もしかして…。」
「え…なにかな?」
「気を使わなくても…いいんだよ…?」
「あ、いや、別にそんな…。」
「そうだぜ、アミィ。別にアルが来るからってお前まで来なくてもノリが悪いやつだなんて思わないからよ。」
「えっと…その…うぅん、ほんとになんでもないんだよぅ。」
「アミィに教わったことは…ちゃんと伝えとくから…頑張ってやることやってね…。」
「え…えへ…えへへ…。」
「じゃあ行ってくるよ!またな、アミィ!」
「うん…またね…。」
なんだかちょっとだけ元気がなくなったように見えるアミィを置いて店を出た。
「うぅ…アルくん…。」
「さて、で、どうすんだ?」
「とりあえず…タマトッサを…探そう。」
「タマトッサ…あのたまごを産むやつだな。」
「そう…。かわいいよね…。」
「ん…か、かわいい…な。」
「チェリッシュも…やっぱりそう思う…?」
「わ…わりぃかよ!」
「いや…?でもちょっとだけ意外だったかも…。」
「どうせ私にはかわいいなんて言葉似合わねぇよな。」
「チェリッシュ自体は…かわいいと思うけど…。」
「え?今…なんて?」
「口調は確かに男の子っぽいけど…結構色んなとこ気を使ってるよね…。」
「んなっ?!」
「言葉には出さないから…かわいいって聞くのは意外だっただけ…。」
「…私のこと、見てるやついたんだな…。」
「…そりゃあ、いると思うよ。」
「ふ、ふんっ!さぁタマトッサだ!探すぞ!」
「…うん。」
ー午後2時
「こかっ。」
「ん?この声は…。」
「タマトッサの…鳴き声…。」
「近いか…?」
「うん…多分…。」
周囲を見回してみると、草むらがゆっくりと動くのがみえた。
「…そこ…!」
「いたか?!」
「こかっ!」
草むらからタマトッサが飛び出してきた。
「こかー!」
「あっ!待てこら!」
タマトッサは僕たちと逆方向に逃げていった。
「おい!どうやってあんなの捕まえたんだ?」
「アミィが…魔法で…。」
「じゃあやっぱりアミィがいなきゃダメだったのかー!」
「僕でもいけるかと思ったけど…やっぱり速いね…。」
「とりあえず追うぞ!」
「うん…!」
タマトッサを追いかけて行くと、ちょうど袋小路になっている壁際に追い詰めることができた。
「これはチャンスなんじゃないか?!」
「いける…!」
チェリッシュが素早くタマトッサを抱き抱えた。
「こかー!」
「よし!」
「やったね…チェリッシュ…!」
「おうよ!…んで、どうすんだ?プロミスってのをやらなきゃならないんだろ?」
「うん…。想いを込めて頭を撫でてあげて…。」
「わかった!…さあタマトッサちゃ~ん、私を手伝ってくださいね~…。」
「…ぷふ…。」
「おい!!今笑っただろ!!」
「……笑って…ない…。」
「ふんっ!!…タマトッサちゃん、お願いしますね~。」
「……ぷ…ごほんほん。」
チェリッシュが時折鋭い視線を送ってくるが、チェリッシュがタマトッサを説得するのを見守った。
「お?」
ついにタマトッサが光に包まれ消えた。
「おぉー?!き、消えちまったぞ!?」
「よかった…成功…。」
「ま、まさか、私…やっちまったのか?!」
「ちがうよ…。成功すると…おうちに送られるの…。」
「おー…魔法チック…。」
「これで…チェリッシュも…タマトッサが仲間になったね…。」
「おう!ありがとな!」
「でもさっきのチェリッシュは…。」
「あぁ?!」
「…なんでもない。」
「……誰にも言うなよなっ!」
「…わかった。」
「おう!」
「じゃあ、帰ろうか…。」
「ん、そうだな。」
目的を果たしたので村に帰った。
ー午後4時
「ありがとな!アル!」
「うぅん…。ほとんどアミィに教わったことだし、お互い様だよ…。」
「まあ、付き合ってくれたのは事実だ!時間を使わせちまったしな!」
「気にしないで…。」
「じゃあまた今度な!」
「うん、またね…。」
チェリッシュと別れて家に帰った。
ー午後5時
ハングリーラビットにきた。
「あ!アルくん!帰ってきたんだね!」
「アミィ…。ちょっと前にね。」
「どうだった?…その、チェリッシュと…。」
「うん、楽しかったよ…。」
「そっか…。ょ、よかったよ!」
「うん…。」
「タマトッサ…捕まえられた?」
「なんとかなったよ…。」
「名前は…もしかしてアルくんが付けたりしたのかなぁ…?」
「いや、村に入ったところで別れたよ…。」
「へぇー!そうなのかー!ふーん!」
「アミィ…気になってるみたいね…。」
「いやー!そんなことないよー!うんー!」
「…なんか、ごめんね。」
「え…なにが?」
「アミィ…怒ってる?」
「怒ってなんか…ないよ。」
「そっか…。」
「うん…。」
「………。」
「………。」
ちょっとだけ沈黙が続いた。
「あの…さ。」
「ん…?」
「アルくんって…ボクのこと…どう思ってる?」
「えっと…それって…。」
「…変な意味じゃないの…ただ…。」
「……。」
「……ご、ごめんね。変なこときいて…。」
「…アミィは…大切な…仲間…かな。」
「仲間…。」
「そう…。みんな大切な…仲間…。確かに、アミィは魔法使いだから、僕たち農家と違うと思ってるかもしれない…。でも、僕たちはみんな…仲間…。心配しないで…。」
「アルくん…。」
アミィはなにか心配事があるみたいで、ちょっと不安そうだ…。僕もまだ右も左もわからないけど、同じ道を目指す仲間がいて何とかやれてる…。アミィは1人だけだし、僕たちの仕事も知らなきゃならないから尚更大変なんだろう…。僕も力になれることなら手伝いたいな…。
ー午後7時
チェリッシュももうタマトッサを飼えたから…ミカにも教えた方が良かったかな…?ちょっと気になってきちゃった…。
ミカのところに行ってみよう。
ミカの家の戸を叩いた。
「ミカー…?」
「はーい。あ、アルじゃない。」
「ちょっと教えてあげたいことがあってね…。」
「なになにー?」
「トトちゃん、いたでしょ…?」
「あー、はいはい。あなたが言いたいことはわかったわ。でも残念ねぇ。実はうちにはもうタマトッサちゃんがいるのよ。」
「え…。」
「ほーら、こっちの小屋にいらっしゃい。」
ちょっと得意げな話し方をするミカに先導され、小屋に向かう。
「こかぁ。」
「タマトッサ…。」
「ふふふー、どうよ!捕まえちゃったのよー!」
「……僕、帰る。」
「あらあらあら、もうちょっとゆっくりしてけばいいのにー。」
「…帰る。」
「じゃあまたね~なんかあったら教えてね~。」
なんかあんまり教えたくなってしまった…。よく考えたら説明書があるんだから関係ないもんね…。
ー午後8時
余計な心配したせいで疲れちゃった…ミカはミカでしっかりやってるみたいだし、僕も頑張ろう…。明日に備えて…おやすみなさい…。
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