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第1話
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ここはカルヴァ王国――王宮に向かう馬車に揺られ、ルイーザは緊張した面持ちでいた。
「ルイーザ、今日は王宮のお茶会よ。いい?貴方はセルビア公爵の娘。将来は王妃になるかもしれない。いいえ、きっとそうなるわ。ですから、その事をよく肝に銘じて、今日のお茶会を過ごしなさい」
「はい。お母様」
ルイーザは母の教えを背筋を伸ばして聞いていた。
まだ、5歳とはいえ公爵令嬢であるルイーザのその淑女ぶりは完璧であった。そんなルイーザは、今日初めてこの国の二人の王子と会う事になる。
第一王子のエヴァルト様、それから第二王子のレオン様だ。
「それから、第二王子のレオン様とはあまり関わらないようにしなさい」
お母様が厳しい口調で言ったので、ルイーザは理由も聞けず「はい」と返事をした。
カルヴァ王国の二人の王子は異母兄弟であった。第一王子のエヴァルト様は王妃であるカルメラ妃の子で、第二王子のレオン様は側室のリシェル妃の子であった。
王位継承はエヴァルト王子でほぼ決まりだと言われているから、私を王妃にしたいお母様はレオン王子には関わるなと仰ったのかもしれない。けれど、私の中で本当は彼の方が気に掛かっていた。同じ歳という事もあるが、レオン王子のお母様であるリシェル妃は最近、病気療養の為に地方の別邸へ移ったと聞いたからだ。
レオン王子は寂しい思いをしているのではないかしら……。
しかし、お母様の言う事は絶対だから、私は王妃になる為にレオン王子じゃなくて、エヴァルト王子に気に入って頂かなくてはいけないのよね。エヴァルト王子は私よりも5歳も上だから、しっかりしている所を見せなければ。
ルイーザは馬車の窓から見える王宮を眺めた。
◇
お茶会は宮廷内のサロンで催されていた――
母親に連れられ、ルイーザはカルメラ王妃に挨拶をすると、カルメラは値踏みするようにルイーザを見た後、侍女に耳打ちした。
その行動にルイーザはこれまでにない程、緊張していた。
どうしましょう。私、何か粗相をしてしまったかしら……。
すると、侍女に連れられてブロンドの髪に青い瞳の年上の少年がやって来た。
「ルイーザ嬢、こちら第一王子のエヴァルトよ」
カルメラ王妃様に紹介されて、私はエヴァルト王子にカーテシーをした。
「はじめまして、エヴァルト王子。セリビア公爵の娘、ルイーザにございます。お会いできて光栄です」
「フフッ。これは、これは、可愛らしい淑女だね。よろしくルイーザ嬢」
エヴァルト王子が物腰柔らかそうな少年であった事に、ルイーザは少々驚いていた。
カルメラ王妃は厳しそうな方に見えるけれど、エヴァルト王子は優しそうな方に見えるわ。
ルイーザがそんな事を考えていると「それから……」と王妃様の顔がスッと無表情になる。そして、目配せした先から出てきたのは、黒髪にパープルの瞳のルイーザと同じ年頃の美しい少年だった。
その少年の姿を捉えるとルイーザの心臓は、ドクンと警報を鳴らすように波打った。
あら?私、あの子を知っている……?
急に頭を過ぎったのは画面に映った黒髪の青年の高笑いしている姿……――
あ……れ……?これはなんの記憶?
その少年は、ぎこちない様子でルイーザ達の前に来ると、怯えたようにルイーザを見た。
待って、彼は……
「それから、エヴァルトの弟でレオンよ」
王妃様が吐き捨てるように言うと、その少年……レオン王子は視線を下に落としてしまった。
「レオン……王子……?」
下を向いていたレオン王子が怯えたように私を見た。
その瞬間、頭の中を前世の記憶が駆け巡る――
日本人として生きていた事。その時の家族、学校、友達……そして、ハマっていたゲーム……――
「聖女と……国を、護る英雄た、ち……」
そう小さく呟いて、私はそのまま倒れてしまった。
◇
キャー!バシリオ様かっこいい!ファニアちゃんかわいい!はあ、マジこのカップル推せるわぁ!!
私はスマホのゲーム画面を見ながら、ニヤける顔を道行く人にバレないようにマフラーでかくした。
会社帰りに我慢出来ず、ゲーム画面を開いた私は画面に映る二人の映像にニヤニヤしていた。
そのゲームとは私がハマっている『聖女と国を護る英雄達』という乙女ゲームだ。ゲームのヒロイン、ファニアが聖女の力を得て、ホステラーノ王国を悪の帝王から護るというもの。一緒に国を護る仲間として、ホステラーノ王国のバシリオ王子、エルフの魔術師シーフス、そして王国最強騎士と唱われるゴートン。この三人と共に悪の帝王から国を護り、そして仲間の誰かと結ばれるというストーリーである。
その中でも特にファニアとバリシオ王子の王道カップルが私のお気に入りであり、ブラックな会社で死に物狂いで働く私の唯一の癒やしであった――
明日は久しぶりの休みだし、今日は悪の帝王レオンを倒して、エンディングまでやっちゃうおう!
もう何周もしてるけど、ファニアとバシリオ王子の幸せなエンディングは最高なのよ!
私は信号が青に変わったのを確認すると、スマホを鞄にしまい意気揚々と交差点を歩き始めた……次の瞬間……――
――キキキー!!!
私は信号無視のトラックに轢かれそのまま呆気なく――
◇
「ぅわああああ!!!」
叫んで起きたそこは、会社帰りの道路ではない。アパートの部屋でもでもない。
いや、日本ですらない!!
こ、ここは……――
「わ、私の部屋だ……」
先程の叫び声とは比べ物にならない小さな声で呟いたが、どうやら隣にいたお母様には聞こえてしまったようだ。
お母様は耳を塞いで睨むように私を見ていた。
「全く!起き抜けに叫ぶなんて、令嬢としてはしたない!!」
「も、申し訳ございません……」
睨む母親に、ルイーザがしおらしく謝罪すると、お母様お得意の小言が始まった。
ルイーザはそれを下を向いたまま黙って聞いている――ようで頭の中はそれどころではなかった。
待って。待って!私って、あのルイーザだよね?
そうよね。ルイーザに転生したのよね?
「聞いているの!?ルイーザ!!」
お母様のお小言の最中だが、ルイーザの頭の中は先程の夢……、いや前世の記憶の事で混乱していた。
「お母様……、どうしましょう。このままでは私、処刑されてしまうのです」
だって、悪の帝王が倒された後、妻ルイーザも処刑されたって、サラッとナレーションで……
私が真剣にそう訴えるとお母様はこめかみと唇をプルプル震わせた。
「ええ。王妃様のお茶会で、しかも王子が見ている前で倒れるなんて!貴方のせいで王子からの婚約話すら来なければ我が家は社交界で笑いもの。そうなったら、貴方には処刑も同然の罰が必要ね」
と低くドスの効いた声でいった。
「しばらく自室から出るんじゃありませんよ!」
お母様はそう吐き捨てると、私の部屋から出ていった。
お母様こっわ!
って今はそれどころじゃなくて、ここが『聖女と国を護る英雄達』の世界って事よ!
つまり私は、日本人としての人生が終わって、ゲームの世界に転生したって事よね。しかも……――よりにもよって……どうして主人公側ではなく、敵国のルイーザ・セルビアに転生してしまったの……――
だって、ルイーザって……カルヴァ王国の王妃でつまりそれは、あの悪の帝王レオンの妻って事よ!?
という事は、私の行き着く先は、処刑――
ええー!?せっかく社畜から開放されて、この世界に転生出来たのにそんなの嫌よー!!レオンが悪の帝王なんかになるから…………あ、そうよ。そうなのよ!!まだ、レオンも私も5歳じゃない。レオンが悪の帝王になるまでには時間がある!
これは、レオンの闇落ちを回避して悪の帝王になるのを阻止するしかない!!
「ルイーザ、今日は王宮のお茶会よ。いい?貴方はセルビア公爵の娘。将来は王妃になるかもしれない。いいえ、きっとそうなるわ。ですから、その事をよく肝に銘じて、今日のお茶会を過ごしなさい」
「はい。お母様」
ルイーザは母の教えを背筋を伸ばして聞いていた。
まだ、5歳とはいえ公爵令嬢であるルイーザのその淑女ぶりは完璧であった。そんなルイーザは、今日初めてこの国の二人の王子と会う事になる。
第一王子のエヴァルト様、それから第二王子のレオン様だ。
「それから、第二王子のレオン様とはあまり関わらないようにしなさい」
お母様が厳しい口調で言ったので、ルイーザは理由も聞けず「はい」と返事をした。
カルヴァ王国の二人の王子は異母兄弟であった。第一王子のエヴァルト様は王妃であるカルメラ妃の子で、第二王子のレオン様は側室のリシェル妃の子であった。
王位継承はエヴァルト王子でほぼ決まりだと言われているから、私を王妃にしたいお母様はレオン王子には関わるなと仰ったのかもしれない。けれど、私の中で本当は彼の方が気に掛かっていた。同じ歳という事もあるが、レオン王子のお母様であるリシェル妃は最近、病気療養の為に地方の別邸へ移ったと聞いたからだ。
レオン王子は寂しい思いをしているのではないかしら……。
しかし、お母様の言う事は絶対だから、私は王妃になる為にレオン王子じゃなくて、エヴァルト王子に気に入って頂かなくてはいけないのよね。エヴァルト王子は私よりも5歳も上だから、しっかりしている所を見せなければ。
ルイーザは馬車の窓から見える王宮を眺めた。
◇
お茶会は宮廷内のサロンで催されていた――
母親に連れられ、ルイーザはカルメラ王妃に挨拶をすると、カルメラは値踏みするようにルイーザを見た後、侍女に耳打ちした。
その行動にルイーザはこれまでにない程、緊張していた。
どうしましょう。私、何か粗相をしてしまったかしら……。
すると、侍女に連れられてブロンドの髪に青い瞳の年上の少年がやって来た。
「ルイーザ嬢、こちら第一王子のエヴァルトよ」
カルメラ王妃様に紹介されて、私はエヴァルト王子にカーテシーをした。
「はじめまして、エヴァルト王子。セリビア公爵の娘、ルイーザにございます。お会いできて光栄です」
「フフッ。これは、これは、可愛らしい淑女だね。よろしくルイーザ嬢」
エヴァルト王子が物腰柔らかそうな少年であった事に、ルイーザは少々驚いていた。
カルメラ王妃は厳しそうな方に見えるけれど、エヴァルト王子は優しそうな方に見えるわ。
ルイーザがそんな事を考えていると「それから……」と王妃様の顔がスッと無表情になる。そして、目配せした先から出てきたのは、黒髪にパープルの瞳のルイーザと同じ年頃の美しい少年だった。
その少年の姿を捉えるとルイーザの心臓は、ドクンと警報を鳴らすように波打った。
あら?私、あの子を知っている……?
急に頭を過ぎったのは画面に映った黒髪の青年の高笑いしている姿……――
あ……れ……?これはなんの記憶?
その少年は、ぎこちない様子でルイーザ達の前に来ると、怯えたようにルイーザを見た。
待って、彼は……
「それから、エヴァルトの弟でレオンよ」
王妃様が吐き捨てるように言うと、その少年……レオン王子は視線を下に落としてしまった。
「レオン……王子……?」
下を向いていたレオン王子が怯えたように私を見た。
その瞬間、頭の中を前世の記憶が駆け巡る――
日本人として生きていた事。その時の家族、学校、友達……そして、ハマっていたゲーム……――
「聖女と……国を、護る英雄た、ち……」
そう小さく呟いて、私はそのまま倒れてしまった。
◇
キャー!バシリオ様かっこいい!ファニアちゃんかわいい!はあ、マジこのカップル推せるわぁ!!
私はスマホのゲーム画面を見ながら、ニヤける顔を道行く人にバレないようにマフラーでかくした。
会社帰りに我慢出来ず、ゲーム画面を開いた私は画面に映る二人の映像にニヤニヤしていた。
そのゲームとは私がハマっている『聖女と国を護る英雄達』という乙女ゲームだ。ゲームのヒロイン、ファニアが聖女の力を得て、ホステラーノ王国を悪の帝王から護るというもの。一緒に国を護る仲間として、ホステラーノ王国のバシリオ王子、エルフの魔術師シーフス、そして王国最強騎士と唱われるゴートン。この三人と共に悪の帝王から国を護り、そして仲間の誰かと結ばれるというストーリーである。
その中でも特にファニアとバリシオ王子の王道カップルが私のお気に入りであり、ブラックな会社で死に物狂いで働く私の唯一の癒やしであった――
明日は久しぶりの休みだし、今日は悪の帝王レオンを倒して、エンディングまでやっちゃうおう!
もう何周もしてるけど、ファニアとバシリオ王子の幸せなエンディングは最高なのよ!
私は信号が青に変わったのを確認すると、スマホを鞄にしまい意気揚々と交差点を歩き始めた……次の瞬間……――
――キキキー!!!
私は信号無視のトラックに轢かれそのまま呆気なく――
◇
「ぅわああああ!!!」
叫んで起きたそこは、会社帰りの道路ではない。アパートの部屋でもでもない。
いや、日本ですらない!!
こ、ここは……――
「わ、私の部屋だ……」
先程の叫び声とは比べ物にならない小さな声で呟いたが、どうやら隣にいたお母様には聞こえてしまったようだ。
お母様は耳を塞いで睨むように私を見ていた。
「全く!起き抜けに叫ぶなんて、令嬢としてはしたない!!」
「も、申し訳ございません……」
睨む母親に、ルイーザがしおらしく謝罪すると、お母様お得意の小言が始まった。
ルイーザはそれを下を向いたまま黙って聞いている――ようで頭の中はそれどころではなかった。
待って。待って!私って、あのルイーザだよね?
そうよね。ルイーザに転生したのよね?
「聞いているの!?ルイーザ!!」
お母様のお小言の最中だが、ルイーザの頭の中は先程の夢……、いや前世の記憶の事で混乱していた。
「お母様……、どうしましょう。このままでは私、処刑されてしまうのです」
だって、悪の帝王が倒された後、妻ルイーザも処刑されたって、サラッとナレーションで……
私が真剣にそう訴えるとお母様はこめかみと唇をプルプル震わせた。
「ええ。王妃様のお茶会で、しかも王子が見ている前で倒れるなんて!貴方のせいで王子からの婚約話すら来なければ我が家は社交界で笑いもの。そうなったら、貴方には処刑も同然の罰が必要ね」
と低くドスの効いた声でいった。
「しばらく自室から出るんじゃありませんよ!」
お母様はそう吐き捨てると、私の部屋から出ていった。
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つまり私は、日本人としての人生が終わって、ゲームの世界に転生したって事よね。しかも……――よりにもよって……どうして主人公側ではなく、敵国のルイーザ・セルビアに転生してしまったの……――
だって、ルイーザって……カルヴァ王国の王妃でつまりそれは、あの悪の帝王レオンの妻って事よ!?
という事は、私の行き着く先は、処刑――
ええー!?せっかく社畜から開放されて、この世界に転生出来たのにそんなの嫌よー!!レオンが悪の帝王なんかになるから…………あ、そうよ。そうなのよ!!まだ、レオンも私も5歳じゃない。レオンが悪の帝王になるまでには時間がある!
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