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第7話
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ルイーザとレオンが婚約してから5年の月日が経ち、2人は10歳になっていた――
そして、今日は週に一度の2人のお茶会であった。この5年の間に、レオンはすっかりルイーザに心を開いていた。
「ルイーザ、ムブルがまた君に会いたいって言ってたよ」
10歳になったレオンは、幼かった頃の面影を残しつつも、美しい少年へと成長を遂げていた。
「あら、そうなの?私もムブルに乗って出掛けたいわ。でも……」
と後ろを向いた。そこにはガッチリと私達を監視する従者達がいる。
以前二人で、王宮を抜け出してムブルで散歩していた事が問題となり、私達はムブルに乗って勝手に出掛けることが出来なくなっていた。
「ねえ、なんか前よりも監視の人、増えてない?」
私はレオンに顔を近付けると、レオンにだけ聞こえるように言った。
「僕の監視が増えたんだよ。最近、また魔力が強くなったからさ」
とレオンもルイーザに習って、小声で話すと二人の周りにシールドを張った。
「これで、声は外に漏れないよ」
レオンが得意気に笑うから、私は可笑しくて声を出して笑った。
「これも、勉強の賜物かしら?」
「そうだね。王宮の蔵書室にある治療魔術はもう全部覚えたよ」
「まあ!そうなの!?凄いわ」
レオンと婚約してから、レオンには今後エヴァルト王子が病に掛かった時、力になれるよう出来る限りの事をしておこうと話をした。
それは、私達が10歳の時にエヴァルト王子が病で亡くなるという未来を回避する為であった。
でも、今の所エヴァルト王子が何か病気になる気配はないのよね。やっぱり5年前に解毒草を飲んで治ったから、もう病には掛からないのかな。それなら、良いんだけど……。
そんな事を考えて、難しい顔をしていると突然口の中に何かが入ったきた。
「――んぐ!……ん?クッキー?」
「そうだよ。さっきから食べなって言ってるのに、ルイーザ全然、僕の話聞いてないんだから。僕と居るのに何をそんなに考えてるの?」
「あ、ごめんなさい。エヴァルト王子が元気そうで良かったなって思って」
すると、レオンの顔は、みるみる曇っていく。
「また、エヴァルトお兄様……。ルイーザはいつもエヴァルトお兄様の事ばかり気にしてる!」
「え?そ、そんな事ないわよ?でもエヴァルト王子に何かあったら、レオンだって嫌でしょう?」
「そうだけど……、でもルイーザは僕の婚約者なのに……」
とレオンは拗ねたように視線を逸した。
こういう所は小さい時と変わらないなぁ。とルイーザは小さく笑うと、レオンの手を握って言った。
「私はレオンの悲しむ顔は見たくないの。それに、レオンにとってエヴァルト王子は、大事な家族でしょう?心配するのは当然よ」
エヴァルト王子を毒から救って、レオンに対する周りの態度は少し改善したようだが、やはり王宮の中でレオンが辛い立場である事に変わりはない。
「ルイーザ、本当に僕と結婚してくれるんだよね?居なくなったりしないよね?」
「心配しないで。私はレオンを支えたいって言ったでしょう」
「うん……」
そう返事をしてくれたけど、やはりレオンは何処か不安そうではあった。
今は、私やエヴァルト王子が居るからいいかもしれないけれど、もし私達に不測の事態が起こった時、心配よねえ。もう少し、レオンの周りに人が増えたら良いのに……そうだ!
「ねえ、レオン。今度私と王都探検しない?」
ルイーザはシールドで周りに声が聞こえないが、レオンの顔に近付いて小声で話した。
「王都探検?ぼ、僕王都に行った事ないけど、許可が出るかな?でも、それってデー」「駄目駄目。外出許可は貰わなくて良いの!だって、内緒で出かけるんだから!」
レオンの言葉を遮ってルイーザが食い気味に答えた。
「え!?内緒で!?」
「そうよ。だって、従者を連れていたら自由に動き回れないでしょう?2人だけの方が良いじゃない!」
「そ、そっか……。2人だけ……」
ルイーザの言葉にレオンは顔を赤くしていたが、ルイーザはそれには気付く事なく、こっそり王都へ行く方法に頭を悩ませていた。
そして、今日は週に一度の2人のお茶会であった。この5年の間に、レオンはすっかりルイーザに心を開いていた。
「ルイーザ、ムブルがまた君に会いたいって言ってたよ」
10歳になったレオンは、幼かった頃の面影を残しつつも、美しい少年へと成長を遂げていた。
「あら、そうなの?私もムブルに乗って出掛けたいわ。でも……」
と後ろを向いた。そこにはガッチリと私達を監視する従者達がいる。
以前二人で、王宮を抜け出してムブルで散歩していた事が問題となり、私達はムブルに乗って勝手に出掛けることが出来なくなっていた。
「ねえ、なんか前よりも監視の人、増えてない?」
私はレオンに顔を近付けると、レオンにだけ聞こえるように言った。
「僕の監視が増えたんだよ。最近、また魔力が強くなったからさ」
とレオンもルイーザに習って、小声で話すと二人の周りにシールドを張った。
「これで、声は外に漏れないよ」
レオンが得意気に笑うから、私は可笑しくて声を出して笑った。
「これも、勉強の賜物かしら?」
「そうだね。王宮の蔵書室にある治療魔術はもう全部覚えたよ」
「まあ!そうなの!?凄いわ」
レオンと婚約してから、レオンには今後エヴァルト王子が病に掛かった時、力になれるよう出来る限りの事をしておこうと話をした。
それは、私達が10歳の時にエヴァルト王子が病で亡くなるという未来を回避する為であった。
でも、今の所エヴァルト王子が何か病気になる気配はないのよね。やっぱり5年前に解毒草を飲んで治ったから、もう病には掛からないのかな。それなら、良いんだけど……。
そんな事を考えて、難しい顔をしていると突然口の中に何かが入ったきた。
「――んぐ!……ん?クッキー?」
「そうだよ。さっきから食べなって言ってるのに、ルイーザ全然、僕の話聞いてないんだから。僕と居るのに何をそんなに考えてるの?」
「あ、ごめんなさい。エヴァルト王子が元気そうで良かったなって思って」
すると、レオンの顔は、みるみる曇っていく。
「また、エヴァルトお兄様……。ルイーザはいつもエヴァルトお兄様の事ばかり気にしてる!」
「え?そ、そんな事ないわよ?でもエヴァルト王子に何かあったら、レオンだって嫌でしょう?」
「そうだけど……、でもルイーザは僕の婚約者なのに……」
とレオンは拗ねたように視線を逸した。
こういう所は小さい時と変わらないなぁ。とルイーザは小さく笑うと、レオンの手を握って言った。
「私はレオンの悲しむ顔は見たくないの。それに、レオンにとってエヴァルト王子は、大事な家族でしょう?心配するのは当然よ」
エヴァルト王子を毒から救って、レオンに対する周りの態度は少し改善したようだが、やはり王宮の中でレオンが辛い立場である事に変わりはない。
「ルイーザ、本当に僕と結婚してくれるんだよね?居なくなったりしないよね?」
「心配しないで。私はレオンを支えたいって言ったでしょう」
「うん……」
そう返事をしてくれたけど、やはりレオンは何処か不安そうではあった。
今は、私やエヴァルト王子が居るからいいかもしれないけれど、もし私達に不測の事態が起こった時、心配よねえ。もう少し、レオンの周りに人が増えたら良いのに……そうだ!
「ねえ、レオン。今度私と王都探検しない?」
ルイーザはシールドで周りに声が聞こえないが、レオンの顔に近付いて小声で話した。
「王都探検?ぼ、僕王都に行った事ないけど、許可が出るかな?でも、それってデー」「駄目駄目。外出許可は貰わなくて良いの!だって、内緒で出かけるんだから!」
レオンの言葉を遮ってルイーザが食い気味に答えた。
「え!?内緒で!?」
「そうよ。だって、従者を連れていたら自由に動き回れないでしょう?2人だけの方が良いじゃない!」
「そ、そっか……。2人だけ……」
ルイーザの言葉にレオンは顔を赤くしていたが、ルイーザはそれには気付く事なく、こっそり王都へ行く方法に頭を悩ませていた。
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