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とあるイタズラ
イタズラはほどほどに
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20代後半戦に差し掛かってくれば、周りは結婚ラッシュである。
清香の友人も少しずつ既婚者の仲間入りをしていたが、何故か同級生よりも上や下が結婚していくペースが早い。
私らの学年は結婚がしにくい病気にでもかかっているのだろうか。
少し落ち着いたかと思った矢先、大学の時のサークルの同級生の女性から結婚式の二次会へのお誘いが来た。
メッセージアプリを立ち上げれば、結婚式自体は家族で済ませるため、二次会でお披露目できればとのことだったため、参加の旨を送る。
場所は卒業した大学の近く。
少しばかりの遠出になるため、宿泊先も準備しなければならない。
さらに、今回の二次会はサークルの同級生たちの同窓会にもなりそうだ。
パーティードレスとバッグの準備や参加する前に美容院の予約も取らなければならない。やることは盛りだくさんである。
「一ヶ月後の土曜なんだけど、○○の方まで行ってくることになった。」
休日に琢磨の家でのんびりしながら、お互いに本を読んでいるときに伝えた。
「どうかしたの?」
琢磨が読んでいた本から顔をあげて尋ねてきた。
「大学の時のサークルの同級生が結婚するから、その二次会に誘われた。」
「あー、そういう時期か。」
そう、そういうお年頃だし、気候もいい時期なのでね。
準備は大変だが。
「じゃあ、泊まりがけか。」
「そのつもり。琢磨は仕事分からないだろうし、休みだとしてもゆっくりしてなよ。」
「うーん、和人がまた最近うるさくてさ……俺もそっち辺り行こうかな。」
また和人の愚痴か。
てか、結構な付き合いだし、むしろ琢磨と和人出来てるのか?なーんて。
大丈夫、そのときは私がバレないように工作がんばるから。
愛は全て尊いもんな。
「何か変なこと考えてない?」
げ、顔に出てたかな?
そんな変な顔してたのだろうか。
私の表情筋、がんばってください。
「いや、別に……まあ、向こうに行ったとしても別行動になるだろうから、どうする?」
「清香の酔ったときが心配だから、ホテルは一緒にする。」
し、信用がない。そりゃ付き合った経緯があれだけども……普段はそんなに酔わないんだってば。
フラグ立てないでよ。
「じゃあ、ホテルはお互いに交通の便が良さそうなとこピックアップしておくから選んでね。」
「分かった。」
仕事を片付けて、休日にトラブルも起きないように準備してようやく迎えた友人の結婚式の二次会の日。
琢磨は社畜らしく、午前中は仕事だとのことで後からホテルに向かうとメッセージが送られてきた。
私は一足先に現地に向かい、ホテルにチェックインしてパーティードレスに着替える。
そして、予め予約していた美容院に向かい、ヘアセットをお願いする。
気候は安定しているものの、ここ数日忙しかったために髪の毛をアップにすると首が冷えて体調を崩しそうだなと思い、髪をおろしながらも華やかに見せてもらうように頼む。
美容師さんに結婚式のパーティーですか?と聞かれ軽く会話をしながら手際よくセットしてもらった。
うん、少し平凡顔から華やかになったようだ。
美容院から出ると琢磨から近くまで着いたと連絡が来たため、ホテルのロビーで待つように伝える。
「お待たせ。」
「いや、こっちこそ仕事でごめん。」
「労働ご苦労様です。」
ホテルの部屋に向かい、琢磨も荷物を置いてひと心地つく。
仕事で慌ただしかったのだろう。スーツのままで来ていた。
ネクタイを緩める仕草がとてもよろしいですね。ちくしょう。
ちらりとのぞく鎖骨が何とも言えませんが、私は変態じゃないです。
「何?」
「いーや!何でも!」
カッコいいなんてちょっと癪だから言ってやらない。こちとら平凡顔から抜け出すの必死なんだからな。
まあ、本日の主役は花嫁ですが。
「清香さ…その格好で行くの?」
「え、何か変?」
私は紺色のパーティードレスで、後からストールを肩から羽織る予定である。
確かに首もとはちょっと開いてるかもしれないけど、髪の毛は下ろしてある。
袖は二の腕をふんわりと覆うようなデザインで、ウエストをリボンでベルトのようにキュッと絞ってある。スカートの部分は何枚かレースを重ねてあって可愛すぎず、地味すぎない上品な物を選んだ。
二次会で他の人と並んでも遜色は無いはずだ。どうかしたのだろうか。
「いや、かわいい。」
琢磨に真顔で答えられて、思わずこちらが黙ってしまう。
突然の糖分過多は困ります、お客様!
琢磨が私の手をとって、自分の膝へと私を座らせた。
「ちょ、ちょっと!」
「別にせっかくヘアセットしたんだろうから崩すつもりはない。ちょっと…」
じゃあ、何やねん。もしかしてそんなに仕事で疲れてるのか?私では優花みたいな癒し効果無いんだけど?
琢磨が軽く私に腕を回す。
「んー……」
「お疲れかい?」
そんなに午前中の仕事が修羅場だったのだろうか。労りの意味を込めて琢磨の頭を撫でる。
大人しく頭を撫でられているが、イマイチ反応がハッキリとしない。
本当に一体どうしたというのだろう。
「いや、あー……絶対に飲み過ぎるなよ。俺も和人と飲んだら部屋戻ってくるし、何なら終わったら連絡して。迎えに行くから。」
過保護発動されてる。私、立派な社会人なんだけど。
「いや、大丈夫だって!むしろ、大学の同級生ばっかりだからからかわれそうで恥ずかしい。」
酔っぱらいのからかいってこわいんだよ…何言われるか分かったものではない。
「…分かった、じゃあ…」
琢磨が私の首筋に顔を寄せると、項辺りにチリッとした痛みが走った。
ま、まさか!
「虫除け。」
琢磨の指が痕をつけたところを一撫ですると、そのまま私の髪の毛で隠した。ニッコリと笑われる。
私は思わず、髪の毛の上からつけられた痕の上を触る。
キスマークをつけられるのは初めてではないが、これから人と会う約束があるのにつけられるとなると別である。
「なっ……なっ……!」
「かわいい。ちゃんと早く戻ってきてね。」
くっ、勝てない。
いや、ここで反撃の一手をやるしかない。
私も琢磨の首筋に顔を寄せると耳の後ろにキスマークをつける。
何とか一回でつけられて私は満足である。
「お、お返しだー!」
琢磨の膝から立ち上がり、バッグを手に取ると脱兎のごとく部屋から飛び出た。
琢磨はその様子を見て、ひとしきり笑った。
「あー、やっぱりドロドロに甘やかしたい。」
二次会の会場に入る前に、近くのお店の化粧室で化粧を直し、鏡の前でキスマークが見えないことを念入りに確認した。
手持ちのコンシーラーで隠そうにも手が届きにくい。面倒なところに付けてくれやがって。
幸いにも髪の毛で隠れる位置にあるので、人にはバレにくいだろう。
よし、大丈夫そうだ。
そして、琢磨も私につけられたキスマークで和人にからかわれればいいんだ。
そう思いながら会場に入ると同級生の何人かが既にいた。
二次会兼同窓会の始まりである。
友人の花嫁姿を見ながら、食事を行い、近くの席の同級生と近況を話す。仕事に勤しんでいたり、そろそろ結婚を考えなければと話をしていたり様々である。
軽く出されたお酒を嗜みながら、笑顔で会話のやり取りをする。
「桐川さんは最近どうなの?」
「私は仕事三昧かなぁ。」
「やっぱり!仕事をバリバリしてそうだもんね。」
オタ活の費用も稼ぎたいのでね。
供給という名の金を落とす行為は製作継続やグッズ展開のために大切です。
それに、琢磨と付き合ってはいるものの結婚などは話をしたことがないし、お互いに忙しい。
下手をすれば、残業ばかりの毎日を送っていることもある。
先日など、琢磨は夜勤に駆り出されていた。
そのため、休日にお互いの部屋に行ったり、平日でも行きたければ連絡をして会う日々である。
同棲の予定もない。
まあ、結婚はタイミングとも言うので、未来のことは未来の私に任せよう。
とりあえず今日もご飯が美味しいね!
そんなこんなでご飯を楽しんでたら、三次会まで行くことになりました。
やっべ、これからまたお酒飲まされるわ。
清香の友人も少しずつ既婚者の仲間入りをしていたが、何故か同級生よりも上や下が結婚していくペースが早い。
私らの学年は結婚がしにくい病気にでもかかっているのだろうか。
少し落ち着いたかと思った矢先、大学の時のサークルの同級生の女性から結婚式の二次会へのお誘いが来た。
メッセージアプリを立ち上げれば、結婚式自体は家族で済ませるため、二次会でお披露目できればとのことだったため、参加の旨を送る。
場所は卒業した大学の近く。
少しばかりの遠出になるため、宿泊先も準備しなければならない。
さらに、今回の二次会はサークルの同級生たちの同窓会にもなりそうだ。
パーティードレスとバッグの準備や参加する前に美容院の予約も取らなければならない。やることは盛りだくさんである。
「一ヶ月後の土曜なんだけど、○○の方まで行ってくることになった。」
休日に琢磨の家でのんびりしながら、お互いに本を読んでいるときに伝えた。
「どうかしたの?」
琢磨が読んでいた本から顔をあげて尋ねてきた。
「大学の時のサークルの同級生が結婚するから、その二次会に誘われた。」
「あー、そういう時期か。」
そう、そういうお年頃だし、気候もいい時期なのでね。
準備は大変だが。
「じゃあ、泊まりがけか。」
「そのつもり。琢磨は仕事分からないだろうし、休みだとしてもゆっくりしてなよ。」
「うーん、和人がまた最近うるさくてさ……俺もそっち辺り行こうかな。」
また和人の愚痴か。
てか、結構な付き合いだし、むしろ琢磨と和人出来てるのか?なーんて。
大丈夫、そのときは私がバレないように工作がんばるから。
愛は全て尊いもんな。
「何か変なこと考えてない?」
げ、顔に出てたかな?
そんな変な顔してたのだろうか。
私の表情筋、がんばってください。
「いや、別に……まあ、向こうに行ったとしても別行動になるだろうから、どうする?」
「清香の酔ったときが心配だから、ホテルは一緒にする。」
し、信用がない。そりゃ付き合った経緯があれだけども……普段はそんなに酔わないんだってば。
フラグ立てないでよ。
「じゃあ、ホテルはお互いに交通の便が良さそうなとこピックアップしておくから選んでね。」
「分かった。」
仕事を片付けて、休日にトラブルも起きないように準備してようやく迎えた友人の結婚式の二次会の日。
琢磨は社畜らしく、午前中は仕事だとのことで後からホテルに向かうとメッセージが送られてきた。
私は一足先に現地に向かい、ホテルにチェックインしてパーティードレスに着替える。
そして、予め予約していた美容院に向かい、ヘアセットをお願いする。
気候は安定しているものの、ここ数日忙しかったために髪の毛をアップにすると首が冷えて体調を崩しそうだなと思い、髪をおろしながらも華やかに見せてもらうように頼む。
美容師さんに結婚式のパーティーですか?と聞かれ軽く会話をしながら手際よくセットしてもらった。
うん、少し平凡顔から華やかになったようだ。
美容院から出ると琢磨から近くまで着いたと連絡が来たため、ホテルのロビーで待つように伝える。
「お待たせ。」
「いや、こっちこそ仕事でごめん。」
「労働ご苦労様です。」
ホテルの部屋に向かい、琢磨も荷物を置いてひと心地つく。
仕事で慌ただしかったのだろう。スーツのままで来ていた。
ネクタイを緩める仕草がとてもよろしいですね。ちくしょう。
ちらりとのぞく鎖骨が何とも言えませんが、私は変態じゃないです。
「何?」
「いーや!何でも!」
カッコいいなんてちょっと癪だから言ってやらない。こちとら平凡顔から抜け出すの必死なんだからな。
まあ、本日の主役は花嫁ですが。
「清香さ…その格好で行くの?」
「え、何か変?」
私は紺色のパーティードレスで、後からストールを肩から羽織る予定である。
確かに首もとはちょっと開いてるかもしれないけど、髪の毛は下ろしてある。
袖は二の腕をふんわりと覆うようなデザインで、ウエストをリボンでベルトのようにキュッと絞ってある。スカートの部分は何枚かレースを重ねてあって可愛すぎず、地味すぎない上品な物を選んだ。
二次会で他の人と並んでも遜色は無いはずだ。どうかしたのだろうか。
「いや、かわいい。」
琢磨に真顔で答えられて、思わずこちらが黙ってしまう。
突然の糖分過多は困ります、お客様!
琢磨が私の手をとって、自分の膝へと私を座らせた。
「ちょ、ちょっと!」
「別にせっかくヘアセットしたんだろうから崩すつもりはない。ちょっと…」
じゃあ、何やねん。もしかしてそんなに仕事で疲れてるのか?私では優花みたいな癒し効果無いんだけど?
琢磨が軽く私に腕を回す。
「んー……」
「お疲れかい?」
そんなに午前中の仕事が修羅場だったのだろうか。労りの意味を込めて琢磨の頭を撫でる。
大人しく頭を撫でられているが、イマイチ反応がハッキリとしない。
本当に一体どうしたというのだろう。
「いや、あー……絶対に飲み過ぎるなよ。俺も和人と飲んだら部屋戻ってくるし、何なら終わったら連絡して。迎えに行くから。」
過保護発動されてる。私、立派な社会人なんだけど。
「いや、大丈夫だって!むしろ、大学の同級生ばっかりだからからかわれそうで恥ずかしい。」
酔っぱらいのからかいってこわいんだよ…何言われるか分かったものではない。
「…分かった、じゃあ…」
琢磨が私の首筋に顔を寄せると、項辺りにチリッとした痛みが走った。
ま、まさか!
「虫除け。」
琢磨の指が痕をつけたところを一撫ですると、そのまま私の髪の毛で隠した。ニッコリと笑われる。
私は思わず、髪の毛の上からつけられた痕の上を触る。
キスマークをつけられるのは初めてではないが、これから人と会う約束があるのにつけられるとなると別である。
「なっ……なっ……!」
「かわいい。ちゃんと早く戻ってきてね。」
くっ、勝てない。
いや、ここで反撃の一手をやるしかない。
私も琢磨の首筋に顔を寄せると耳の後ろにキスマークをつける。
何とか一回でつけられて私は満足である。
「お、お返しだー!」
琢磨の膝から立ち上がり、バッグを手に取ると脱兎のごとく部屋から飛び出た。
琢磨はその様子を見て、ひとしきり笑った。
「あー、やっぱりドロドロに甘やかしたい。」
二次会の会場に入る前に、近くのお店の化粧室で化粧を直し、鏡の前でキスマークが見えないことを念入りに確認した。
手持ちのコンシーラーで隠そうにも手が届きにくい。面倒なところに付けてくれやがって。
幸いにも髪の毛で隠れる位置にあるので、人にはバレにくいだろう。
よし、大丈夫そうだ。
そして、琢磨も私につけられたキスマークで和人にからかわれればいいんだ。
そう思いながら会場に入ると同級生の何人かが既にいた。
二次会兼同窓会の始まりである。
友人の花嫁姿を見ながら、食事を行い、近くの席の同級生と近況を話す。仕事に勤しんでいたり、そろそろ結婚を考えなければと話をしていたり様々である。
軽く出されたお酒を嗜みながら、笑顔で会話のやり取りをする。
「桐川さんは最近どうなの?」
「私は仕事三昧かなぁ。」
「やっぱり!仕事をバリバリしてそうだもんね。」
オタ活の費用も稼ぎたいのでね。
供給という名の金を落とす行為は製作継続やグッズ展開のために大切です。
それに、琢磨と付き合ってはいるものの結婚などは話をしたことがないし、お互いに忙しい。
下手をすれば、残業ばかりの毎日を送っていることもある。
先日など、琢磨は夜勤に駆り出されていた。
そのため、休日にお互いの部屋に行ったり、平日でも行きたければ連絡をして会う日々である。
同棲の予定もない。
まあ、結婚はタイミングとも言うので、未来のことは未来の私に任せよう。
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