82 / 111
譲の願い
しおりを挟む
光希「光希へ・・・。」
光希へ。
光希、お前がこの手紙を手にしたという事は、柚月ちゃんがちゃんと約束を守ってくれたんだね。
『一緒に教師を目指そう』
約束、守れなくてごめん。
そして、今まで沢山面倒ばかりかけて本当に悪かった。
病気が発覚してすぐの頃、俺は明日が見えなくなり、何も信じる事が出来ずに病に負けてしまっていた。
「何で俺が」って悔やんでは落ち込んでばかりの俺に、光希、お前が言ってくれた言葉覚えてるか?
『人は何度も生まれ変わって行くんだ。』
『くじけたら、思いっきりくじけてみればいい』
そして。
『俺が何度でも譲を立ち直らせてやるよ』
そう言って励ましてくれたよな。
今思うと、お前ほど教師に向いてる奴はいないって心からそう思ってる。
話は変わるが、まこちゃんにも謝ってて欲しい。
光希との大切な時間を、俺のせいで削らせてしまっていた事、おこがましいかもしれないけれど、今、光希を悲しませてしまった事。
まこちゃん、ごめんね。
これから先、もし光希が悩んだりくじけそうになった時は、まこちゃんが支えてあげて下さい。
ただ側にいるだけでいい。ずっと一緒にいてあげて下さい。
まこちゃんの笑顔で、きっと光希は立ち直れるはずだから。
最後に。
俺から光希に託したい事があります。
どうか、いじめの無い生活を。
どうか、差別のない生活を。
どうか、これ以上自殺を考える人達が増える事の無い生活を。
これから育って行く子供達に『命の大切さ』を教えてあげて下さい。
光希、今まで本当にありがとう。
お前は俺にとって大切な家族でした。
光希「またいつか、出逢える事を願って・・・譲。」
廉 「光希君、教師目指してたの?」
光希「そうだよ。親父みたいな教師を目指してる。」
柚月「譲さん、ちゃんとまこの事を考えてたんですね・・・。」
まこ「ずるいよ、譲さん。今更こんな・・・」
光希「あいつらしいよ。優しくて気配りができて。俺からすれば、あいつこそ教師に向いてる奴はいないと思う。」
柚月「それに、譲さんも光希さんを「家族」だと思っていたんですね。」
廉 「光希君、絶対教師になれよ。譲さんのためにも、絶対。」
光希「必ずなるよ。だから、落ち込んでる暇はないんだよな。・・・なるよ、絶対に。」
『俺の心の中にいる、譲と一緒に』
いじめられている生徒を知っていながら、己の立場を守る為に見て見ぬふりをする教師。
SOSのサインを面倒だと耳を塞ぎ、生徒の命を救おうとしない教師。
生徒の親とのトラブルを避けるのに必死で、生徒の言いなりになってしまう教師。
この先、「教師」ではなく「生徒」が自分らしく過ごせる環境を、光希さんなら必ず作って行けるはず。
桂太先生に様に・・・。
光希「そうだ。柚月ちゃんも譲から手紙をもらってたんだよね?」
柚月「はい。」
光希「じゃぁ、俺達はリビングに戻るよ。」
柚月「いえ、あたしもみんなに聞いて欲しいです。」
まこ「でも、柚月に宛てた手紙でしょ?」
柚月「うん。でも、この手紙はきっと・・・」
『あたしに宛てた、仲間への手紙』
あたしの中で、譲さんは既に友達から教師に変わっていた。
きっと、あたし宛に綴られている手紙にの内容も、必ず「未来への希望」に繋がる文字が並んでいるはず・・・。
廉 「わかった。」
まこ「聞くよ、ちゃんと。」
光希「ありがとう、柚月ちゃん。」
『柚月ちゃんへ。』
岩間譲先生。
最後の授業が始まった。
光希へ。
光希、お前がこの手紙を手にしたという事は、柚月ちゃんがちゃんと約束を守ってくれたんだね。
『一緒に教師を目指そう』
約束、守れなくてごめん。
そして、今まで沢山面倒ばかりかけて本当に悪かった。
病気が発覚してすぐの頃、俺は明日が見えなくなり、何も信じる事が出来ずに病に負けてしまっていた。
「何で俺が」って悔やんでは落ち込んでばかりの俺に、光希、お前が言ってくれた言葉覚えてるか?
『人は何度も生まれ変わって行くんだ。』
『くじけたら、思いっきりくじけてみればいい』
そして。
『俺が何度でも譲を立ち直らせてやるよ』
そう言って励ましてくれたよな。
今思うと、お前ほど教師に向いてる奴はいないって心からそう思ってる。
話は変わるが、まこちゃんにも謝ってて欲しい。
光希との大切な時間を、俺のせいで削らせてしまっていた事、おこがましいかもしれないけれど、今、光希を悲しませてしまった事。
まこちゃん、ごめんね。
これから先、もし光希が悩んだりくじけそうになった時は、まこちゃんが支えてあげて下さい。
ただ側にいるだけでいい。ずっと一緒にいてあげて下さい。
まこちゃんの笑顔で、きっと光希は立ち直れるはずだから。
最後に。
俺から光希に託したい事があります。
どうか、いじめの無い生活を。
どうか、差別のない生活を。
どうか、これ以上自殺を考える人達が増える事の無い生活を。
これから育って行く子供達に『命の大切さ』を教えてあげて下さい。
光希、今まで本当にありがとう。
お前は俺にとって大切な家族でした。
光希「またいつか、出逢える事を願って・・・譲。」
廉 「光希君、教師目指してたの?」
光希「そうだよ。親父みたいな教師を目指してる。」
柚月「譲さん、ちゃんとまこの事を考えてたんですね・・・。」
まこ「ずるいよ、譲さん。今更こんな・・・」
光希「あいつらしいよ。優しくて気配りができて。俺からすれば、あいつこそ教師に向いてる奴はいないと思う。」
柚月「それに、譲さんも光希さんを「家族」だと思っていたんですね。」
廉 「光希君、絶対教師になれよ。譲さんのためにも、絶対。」
光希「必ずなるよ。だから、落ち込んでる暇はないんだよな。・・・なるよ、絶対に。」
『俺の心の中にいる、譲と一緒に』
いじめられている生徒を知っていながら、己の立場を守る為に見て見ぬふりをする教師。
SOSのサインを面倒だと耳を塞ぎ、生徒の命を救おうとしない教師。
生徒の親とのトラブルを避けるのに必死で、生徒の言いなりになってしまう教師。
この先、「教師」ではなく「生徒」が自分らしく過ごせる環境を、光希さんなら必ず作って行けるはず。
桂太先生に様に・・・。
光希「そうだ。柚月ちゃんも譲から手紙をもらってたんだよね?」
柚月「はい。」
光希「じゃぁ、俺達はリビングに戻るよ。」
柚月「いえ、あたしもみんなに聞いて欲しいです。」
まこ「でも、柚月に宛てた手紙でしょ?」
柚月「うん。でも、この手紙はきっと・・・」
『あたしに宛てた、仲間への手紙』
あたしの中で、譲さんは既に友達から教師に変わっていた。
きっと、あたし宛に綴られている手紙にの内容も、必ず「未来への希望」に繋がる文字が並んでいるはず・・・。
廉 「わかった。」
まこ「聞くよ、ちゃんと。」
光希「ありがとう、柚月ちゃん。」
『柚月ちゃんへ。』
岩間譲先生。
最後の授業が始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。
ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。
無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。
クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる