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学園編 6章
第137話 遂に・・・
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清々しい朝を僕は迎えた。
少し肌寒い朝だが、目はしっかりと開いている。
いつものように自分で着替え、学校に行く用意をする。
「おはようございます、ルイ兄様」
「おはよう」
アルスの挨拶に僕は返す。
「珍しいですね、自分から起きるなんて」
僕はそんな皮肉にも反応はせず、黙々と朝飯を食べる。
食べ終わったら着替えや歯磨きをして馬車で学園へと向かう。
普段なら気にしない外の景色が自然と目に映る。
まるで森の湖面が周囲の風景を映すように。
たぶん僕の心が澄んでいるからだ。
「それは無いと思いますよ」
レーナのツッコミは無視して、通り過ぎていく街並みを窓から見る。
人が行き交う、騒がしい大通り。
近道をしようとする者たちだけが通る路地裏。
寒い中、大きな声を張り上げて商品を売ろうとしている人々。
体を寄せ合って寒さから身を守る野良猫たち。
全てが自然と目に入った。
登校後、僕はいつものように授業を受ける。
もっとも、あまり集中できなかった。
放課後の事ばかり考えているので、ぼーっとしてしまう。
先生の声は聞こえてくるがノートは書けない(と言っても、いつも書いていないが…)。
どうしようか、どうすればいいか…
頭の中でシュミレーションをしてばっか。
他の生徒たちが僕を見る不思議そうな目線にも気づかない。
実戦授業では、珍しく戦闘訓練が行われなかった。
表向きは戦略についての座学授業だったが、実は午後の事を考え、僕とリリスの体力を温存するためだ。
ラオスとイルナにあらかじめそう指示しておいた。
この決闘は、全力で当たれなければ意味が無い。
全ての授業を終えた僕は第三運動場へと直行する。
すぐに着替えて、グラウンドへと入る。
下はゴムに近い素材でできた硬い地面。
円形上になっており、入学試験が行われた競技場に近い造りとなっている。
僕は地面を強く踏みつけ、状態を確認する。
「問題は無いな」
予定の一時間前に着いたから暇でしょうがない。
と、思っていると追いかけてきたであろうアルスが入ってくる。
「ルイ兄様、急ぎすぎです!」
少し息を切らして言う。
「何を言う?僕がどれだけこの日を待っていたと思っている?」
この人生は今日の為にあったと言っても過言ではない。
「でも、もう少し周囲の目線を気にしてください!」
「どういう意味だ?」
「朝からずっと口角が上がりっぱなしですよ」
え!?まじ!?
渡された鏡に映る自分を見ると、確かにニヤニヤしていた。
まあ、それだけ楽しみだということだ。
「とりあえず、レーナはリリスを呼びに行ったのだな」
「はい、アレックス殿下を含めたあの男子三人も連れてきます」
「よろしい」
あの三人もこの場にいないと意味がない。
目の前で主人公が倒されるのを見ればいい!!!
「まだ時間がありますので、軽くウォーミングアップしますか?」
「そうだな、頼む」
そろそろ時間となる頃。
ふと周囲を見ると、何が行われるか分からない状態で入ってきた観客(証人)がいた。
僕はアルスに目線で合図を行うと、そのままアルスは運動場を後にした。
更に数分後。
「こ、これはどういう状況なのですか、レーナさん!?」
何が起こるか知らないお馬鹿な子羊ちゃんが遂に会場に現れた。
どう連れてこられたのか知らないが、リリスはしっかりと運動服に着替えていた。
その後ろにはアレックスたちがいた。
「おい、ルイ!これはどういうことだ!?」
僕に気がついたのか、質問を投げてくる。
彼らにとったら本当におかしな状況だろう。
教師もいない運動場。
観客席にはまばらな生徒たち。
運動服に着替えている僕と、着替えさせられたリリス。
だが、この状況を僕は何年も待っていた。
生まれてから今日まで。
前世で死んで、今世で生き返って。
新しい人生を始めた僕の目標を、今日、一つ達成できるのだ。
「黙ってないで、理由を教えろ!」
「理由?そんなの簡単さ。調子に乗っている平民にお仕置きをするんだよ!!!」
少し肌寒い朝だが、目はしっかりと開いている。
いつものように自分で着替え、学校に行く用意をする。
「おはようございます、ルイ兄様」
「おはよう」
アルスの挨拶に僕は返す。
「珍しいですね、自分から起きるなんて」
僕はそんな皮肉にも反応はせず、黙々と朝飯を食べる。
食べ終わったら着替えや歯磨きをして馬車で学園へと向かう。
普段なら気にしない外の景色が自然と目に映る。
まるで森の湖面が周囲の風景を映すように。
たぶん僕の心が澄んでいるからだ。
「それは無いと思いますよ」
レーナのツッコミは無視して、通り過ぎていく街並みを窓から見る。
人が行き交う、騒がしい大通り。
近道をしようとする者たちだけが通る路地裏。
寒い中、大きな声を張り上げて商品を売ろうとしている人々。
体を寄せ合って寒さから身を守る野良猫たち。
全てが自然と目に入った。
登校後、僕はいつものように授業を受ける。
もっとも、あまり集中できなかった。
放課後の事ばかり考えているので、ぼーっとしてしまう。
先生の声は聞こえてくるがノートは書けない(と言っても、いつも書いていないが…)。
どうしようか、どうすればいいか…
頭の中でシュミレーションをしてばっか。
他の生徒たちが僕を見る不思議そうな目線にも気づかない。
実戦授業では、珍しく戦闘訓練が行われなかった。
表向きは戦略についての座学授業だったが、実は午後の事を考え、僕とリリスの体力を温存するためだ。
ラオスとイルナにあらかじめそう指示しておいた。
この決闘は、全力で当たれなければ意味が無い。
全ての授業を終えた僕は第三運動場へと直行する。
すぐに着替えて、グラウンドへと入る。
下はゴムに近い素材でできた硬い地面。
円形上になっており、入学試験が行われた競技場に近い造りとなっている。
僕は地面を強く踏みつけ、状態を確認する。
「問題は無いな」
予定の一時間前に着いたから暇でしょうがない。
と、思っていると追いかけてきたであろうアルスが入ってくる。
「ルイ兄様、急ぎすぎです!」
少し息を切らして言う。
「何を言う?僕がどれだけこの日を待っていたと思っている?」
この人生は今日の為にあったと言っても過言ではない。
「でも、もう少し周囲の目線を気にしてください!」
「どういう意味だ?」
「朝からずっと口角が上がりっぱなしですよ」
え!?まじ!?
渡された鏡に映る自分を見ると、確かにニヤニヤしていた。
まあ、それだけ楽しみだということだ。
「とりあえず、レーナはリリスを呼びに行ったのだな」
「はい、アレックス殿下を含めたあの男子三人も連れてきます」
「よろしい」
あの三人もこの場にいないと意味がない。
目の前で主人公が倒されるのを見ればいい!!!
「まだ時間がありますので、軽くウォーミングアップしますか?」
「そうだな、頼む」
そろそろ時間となる頃。
ふと周囲を見ると、何が行われるか分からない状態で入ってきた観客(証人)がいた。
僕はアルスに目線で合図を行うと、そのままアルスは運動場を後にした。
更に数分後。
「こ、これはどういう状況なのですか、レーナさん!?」
何が起こるか知らないお馬鹿な子羊ちゃんが遂に会場に現れた。
どう連れてこられたのか知らないが、リリスはしっかりと運動服に着替えていた。
その後ろにはアレックスたちがいた。
「おい、ルイ!これはどういうことだ!?」
僕に気がついたのか、質問を投げてくる。
彼らにとったら本当におかしな状況だろう。
教師もいない運動場。
観客席にはまばらな生徒たち。
運動服に着替えている僕と、着替えさせられたリリス。
だが、この状況を僕は何年も待っていた。
生まれてから今日まで。
前世で死んで、今世で生き返って。
新しい人生を始めた僕の目標を、今日、一つ達成できるのだ。
「黙ってないで、理由を教えろ!」
「理由?そんなの簡単さ。調子に乗っている平民にお仕置きをするんだよ!!!」
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#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
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