水の乙女

結月彩夜

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プロローグ

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かつて天界の水の乙女の一人に限りなく最高位に近い6対12枚の羽根を持つ乙女がいた。
だが、その乙女は弱く
『天界でも長くは生きられず、地上に降りればさらに縮まる。』
といわれるほどだった。
身の丈よりも長く薄い薄いみずいろの髪。とろりととけるような黄金の瞳。美しい乙女たちの中でも格別に美しい乙女だった。背にある羽根で嬉しそうに空をかけ、水と戯れる水の乙女。
体が弱くさえなければ時期水の王だといわれるほどの実力のもちぬしだった。
運命それは時に残酷なものである。
地上では生きられぬ彼女は地上の者の手によって、天から落ちてしまったのだ。
これは彼女の一幕の物語。
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