時計の魔女の追憶

時計の魔女の回想

時計の魔女は回想する。

「だあれも。だれも。もういない。」
私はひとりぼっちになってしまった。
先生も兄さんも、もういない。
友人も散り散りになってしまった。
“かわいいこ”も寿命がつきた。
そうしたら、もう、だあれも、だれもいなくなってしまった。

誇り高き魔女も魔法使いも時代には、逆らえない。
時代は、人々は、魔女と魔法使いわたしたちをいらないといったのだ。
そうして、魔女と魔法使いりかいできないものを怖がリ、恐れて、排除しはじめたのだ。

世界がわたしたちをいらないというのなら、仕方がないのだろうか…
「リィ、わたし、どうしたらいいのかな…。」
１番はじめに死んだのは、『生命の魔女アビィ・アーディー』だった。
「世界がわたしたちをいらないというのなら私は、ここでおわりにします。」
そう言って、死んだ。　
彼女の死を皮切りにして、魔女狩りは過激化してしまった。
私たちは、世界と繋がる存在。

なのだから、いらないといわれるのならいっそ…。
だけども私は、まだ死ねない。
後輩を、守らなければいけないから。
兄さんにも頼まれた。
先生も、いっていた。
だから、守らなければ。
私は、3大魔法師と唄われた１人。
『時計の魔女ルー・ルー』なのだから。

魔女や魔法使いにとって、最大の暗黒の時代と言われた時代がある。
魔女狩りが大々的に、行われた時代である。
その時代が終わったあと、
魔女や魔法使いは、あまりにも少なくなっていた。
そうして、魔道具が一般化されたいま、魔女や魔法使いは、更に少なくなっていった。
そうして、魔女や魔法使いは、お伽話とかしたのだ。

時計の魔女は、回想する。

明日は、満月。
久方ぶりの、集会サバトだ。

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