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第1章
2,
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僕を拾ってくれた人は、男性だった。うっかり『おねえさん』と呼んだら、
「だ・れ・が・おねえさんですって?私はれっきとしたお・と・こ・ですが?」
と、ものすごく黒い笑みを浮かべてそういわれた。けっこう本気で怖かった。
名前を聞かれたのでないと答えると、
「おや君は名無しなのですか。そうですねぇ」
彼はそういって考え込んでしまった。
「アストラル・・・アストラルではどうでしょう?」
『・・・へ?』
「あなたの名前です」
アストラル・・・アストラル・・・うんいい名前。
『僕の名前はアストラル・・・ありがとう名前をくれて。お兄さんの名前はなんていうの?』
「私の名前ですか?」
『うん』
「私の名前は、オズマンサスフラグランスバラエティオーランティアカスです。」
・・・・・・・はい?
『・・・もう1回いい?』
「かまいませんが。私の名前は、オズマンサスフラグランスバラエティオーランティアカスです。」
・・・・・・・はい?聞き返したが一向にわからなかった。
オズマンサスフラグランス・・・なんだって?
舌噛みそうどころか覚えられない。
『ごめんなさい。覚えられない。』
「いえかまいませんよ。皆さん一様におぼえてないとおもいますので。」
彼はフッと遠くを見るような目になってぼやくようにいった。
____むしろ私の名前をいえる方って何人いらっしゃるのでしょう?
「まあ、これから一緒に暮らしますし、そのうち覚えてくださればそれでいいですよ。」
なんかホントにすみません・・・。ん?
『一緒に暮らす・・・?』
「おや私はそのつもりでしたがいってませんでしたね。私と暮らすのが嫌でしたらそれでもかまいませんが。」
____君1匹で生きられます?
無理です。
『いやっその、嫌じゃないんですけどそこまでお世話になっていいのかなって思って。』
「そういうことでしたか。ええかまいめせん。君何も知らないでしょう?基礎からそうですね、人化の術から教えて差し上げますよ。これでももと教師ですし。」
元教師。ものすごく頼りになりそうな肩書だ。
『お世話になりますっ!えーとオズマンサス・・・なんだっけ?』
もう忘れてしまった。これからお世話になる人の名前が言えないってアウトだよね。
冷汗がタラりとたれ、僕の目は泳ぎまくっていた。
「私の名前は、オズマンサスフラグランスバラエティオーランティアカスです。そうですね、オズと呼んでください。」
ホントすみません。お言葉の甘えさせていただきます・・・
『よろしくお願いします!オズさん!』
「オズで結構。敬語でなくていいですよ。」
『じゃあ、よろしくね!オズ。僕のことはアスと呼んでよ。』
「ではこちらこそよろしくお願いしますよ。アストラル・・・いえアス。」
彼・・・いや、オズの言葉を聞いて僕のしっぽがゆうらりとゆれた。
________________________________________
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
面白いと思ってくださったらお気に入り登録や感想など是非お願いします!!
作者の励みになります。
ちなみにですが、オズの名前は金木犀です
次回は明日投稿予定です。
「だ・れ・が・おねえさんですって?私はれっきとしたお・と・こ・ですが?」
と、ものすごく黒い笑みを浮かべてそういわれた。けっこう本気で怖かった。
名前を聞かれたのでないと答えると、
「おや君は名無しなのですか。そうですねぇ」
彼はそういって考え込んでしまった。
「アストラル・・・アストラルではどうでしょう?」
『・・・へ?』
「あなたの名前です」
アストラル・・・アストラル・・・うんいい名前。
『僕の名前はアストラル・・・ありがとう名前をくれて。お兄さんの名前はなんていうの?』
「私の名前ですか?」
『うん』
「私の名前は、オズマンサスフラグランスバラエティオーランティアカスです。」
・・・・・・・はい?
『・・・もう1回いい?』
「かまいませんが。私の名前は、オズマンサスフラグランスバラエティオーランティアカスです。」
・・・・・・・はい?聞き返したが一向にわからなかった。
オズマンサスフラグランス・・・なんだって?
舌噛みそうどころか覚えられない。
『ごめんなさい。覚えられない。』
「いえかまいませんよ。皆さん一様におぼえてないとおもいますので。」
彼はフッと遠くを見るような目になってぼやくようにいった。
____むしろ私の名前をいえる方って何人いらっしゃるのでしょう?
「まあ、これから一緒に暮らしますし、そのうち覚えてくださればそれでいいですよ。」
なんかホントにすみません・・・。ん?
『一緒に暮らす・・・?』
「おや私はそのつもりでしたがいってませんでしたね。私と暮らすのが嫌でしたらそれでもかまいませんが。」
____君1匹で生きられます?
無理です。
『いやっその、嫌じゃないんですけどそこまでお世話になっていいのかなって思って。』
「そういうことでしたか。ええかまいめせん。君何も知らないでしょう?基礎からそうですね、人化の術から教えて差し上げますよ。これでももと教師ですし。」
元教師。ものすごく頼りになりそうな肩書だ。
『お世話になりますっ!えーとオズマンサス・・・なんだっけ?』
もう忘れてしまった。これからお世話になる人の名前が言えないってアウトだよね。
冷汗がタラりとたれ、僕の目は泳ぎまくっていた。
「私の名前は、オズマンサスフラグランスバラエティオーランティアカスです。そうですね、オズと呼んでください。」
ホントすみません。お言葉の甘えさせていただきます・・・
『よろしくお願いします!オズさん!』
「オズで結構。敬語でなくていいですよ。」
『じゃあ、よろしくね!オズ。僕のことはアスと呼んでよ。』
「ではこちらこそよろしくお願いしますよ。アストラル・・・いえアス。」
彼・・・いや、オズの言葉を聞いて僕のしっぽがゆうらりとゆれた。
________________________________________
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
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ちなみにですが、オズの名前は金木犀です
次回は明日投稿予定です。
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