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第4章 後宮潜入編
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「そう…どうして安は官吏試験なんて受けたの?」
「それには私の秘密を知っていると言った糸家が関わっています。
柳家が落ちぶれた原因は糸 稜現です。父が亡くなって不安定になっているところにつけ入れられたのです。母は糸家に奉公という理由で人質にとられています。そして私にも奉公せよと言われました。兄から良くて老後の世話、悪くて妾だと言われ、そうならないためには官吏試験を受けるほかありませんでした」
「そのことを少なからず糸家は知ってるから、僕にそんなことを言ってきたわけか。それにしても、老後の世話や妾なんかで安を盗られたくないな」
珍しく眉間に皺を寄せる京雅。
晏寿は自分も色々責められると思っていたため、そう言った言葉が京雅から出てこないことに不信感を抱いていた。
「あの…、私のことを責めないのですか?」
「んー?前に読んだ本に書いてあったけど『惚れた弱み』ってやつかな。安のこと責める気持ちが起きないんだよね。
むしろ仕事って割り切れてなかったっていう所が嬉しかった。それに嫌いじゃないんなら、惚れさせればいいんでしょ?だって既に夫婦なんだし」
不敵に笑う京雅に絶句する晏寿。返す言葉もなかった。
そんな晏寿そっちのけで京雅はのんびりと自分の考えを巡らせていた。
「でも、糸 稜現か。厄介な人物だなぁ。安のことを考えても、自分のことを考えても」
「あ、あの、糸家のこともですが、私は仕事のことを話してしまったのです。私へのお咎めは…」
「お咎め?」
「はい。これ以上任務を遂行するわけにはいきませんから、この任から外すとか。その、最悪の場合で言えば解雇とか…」
「…そんなに僕から離れたいの?」
「そう言うわけでは!」
晏寿の言葉で京雅はしゅんとする。慌てて晏寿は否定した。
すると、京雅は晏寿の手首を掴んで自分の間合いに入れこんだ。至近距離に顔が近付いて晏寿は顔を赤らめた。
「まぁ手放す気は更々ないけどね」
「な…っ」
なかなか強気な京雅に晏寿はたじたじで、ずっと翻弄されているのだった。
秀英の巾着を持っていた男は後日簡単に捕まった。
景雲の思惑通りすぐに男は売りに行き、そこで捕縛されたのだった。
投獄された男に二人が会いに行くと、男は驚愕していた。
「え!は!?仲間だったのかぁ!?」
「悪いが利用させてもらった」
「はぁ…なんだよぅ…」
男は項垂れる。
景雲は男の目線に合わせるようにしゃがんだ。
「さぁ、あの店のことを色々話してもらおうか」
それから男は知っていることを洗いざらい話した。
秀英は男の言っていることを書きとめながら、ふと思ったことを尋ねた。
「聞いているこっち側から言うのもなんだが、そんなに簡単に話していいのか」
「あー、いいっすよぉ。別に未練があるわけでもないしぃ。俺は雇われてただけで、店がどうなろうと関係ない。黙ってて、拷問を受けるほうがたまったもんじゃないっすよ」
あっけらかんとしている態度に二人は言葉もなかったが、ひとまず男から情報を絞り取るだけ絞り取ることにしたのだった。
「それには私の秘密を知っていると言った糸家が関わっています。
柳家が落ちぶれた原因は糸 稜現です。父が亡くなって不安定になっているところにつけ入れられたのです。母は糸家に奉公という理由で人質にとられています。そして私にも奉公せよと言われました。兄から良くて老後の世話、悪くて妾だと言われ、そうならないためには官吏試験を受けるほかありませんでした」
「そのことを少なからず糸家は知ってるから、僕にそんなことを言ってきたわけか。それにしても、老後の世話や妾なんかで安を盗られたくないな」
珍しく眉間に皺を寄せる京雅。
晏寿は自分も色々責められると思っていたため、そう言った言葉が京雅から出てこないことに不信感を抱いていた。
「あの…、私のことを責めないのですか?」
「んー?前に読んだ本に書いてあったけど『惚れた弱み』ってやつかな。安のこと責める気持ちが起きないんだよね。
むしろ仕事って割り切れてなかったっていう所が嬉しかった。それに嫌いじゃないんなら、惚れさせればいいんでしょ?だって既に夫婦なんだし」
不敵に笑う京雅に絶句する晏寿。返す言葉もなかった。
そんな晏寿そっちのけで京雅はのんびりと自分の考えを巡らせていた。
「でも、糸 稜現か。厄介な人物だなぁ。安のことを考えても、自分のことを考えても」
「あ、あの、糸家のこともですが、私は仕事のことを話してしまったのです。私へのお咎めは…」
「お咎め?」
「はい。これ以上任務を遂行するわけにはいきませんから、この任から外すとか。その、最悪の場合で言えば解雇とか…」
「…そんなに僕から離れたいの?」
「そう言うわけでは!」
晏寿の言葉で京雅はしゅんとする。慌てて晏寿は否定した。
すると、京雅は晏寿の手首を掴んで自分の間合いに入れこんだ。至近距離に顔が近付いて晏寿は顔を赤らめた。
「まぁ手放す気は更々ないけどね」
「な…っ」
なかなか強気な京雅に晏寿はたじたじで、ずっと翻弄されているのだった。
秀英の巾着を持っていた男は後日簡単に捕まった。
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投獄された男に二人が会いに行くと、男は驚愕していた。
「え!は!?仲間だったのかぁ!?」
「悪いが利用させてもらった」
「はぁ…なんだよぅ…」
男は項垂れる。
景雲は男の目線に合わせるようにしゃがんだ。
「さぁ、あの店のことを色々話してもらおうか」
それから男は知っていることを洗いざらい話した。
秀英は男の言っていることを書きとめながら、ふと思ったことを尋ねた。
「聞いているこっち側から言うのもなんだが、そんなに簡単に話していいのか」
「あー、いいっすよぉ。別に未練があるわけでもないしぃ。俺は雇われてただけで、店がどうなろうと関係ない。黙ってて、拷問を受けるほうがたまったもんじゃないっすよ」
あっけらかんとしている態度に二人は言葉もなかったが、ひとまず男から情報を絞り取るだけ絞り取ることにしたのだった。
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