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第7章 晏寿の奮闘編
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仕事場に戻ってから三人は話し合い、晏寿は一人で抱え込もうとせずに秀英と景雲に話すこと、今抱えている仕事の一部を二人に分けることを決めた。
一番早く取りかからなければならないのが武官達の料理を作る調理場の後任である。
毎日晏寿が作るわけにもいかない。
「それなら容家の料理人を一人出そう。その男は若いが腕もいいし、本人もいつかは王宮で料理がしたいと言っていた」
景雲が一つの案を提案する。
「それで容家の食事は大丈夫なのか?」
「一人欠けたくらいでは問題ない。それに、今は姉上が料理に目覚めて簡単なものではあるが手伝っている」
「失敗作は俺にいつも出してくるんだ」と不満気に口を尖らせる。
晏寿は自分が受けた仕事なのに、二人に任せてしまって申し訳ないと感じていた。しかし景雲のように人脈があるわけでもなかったため、口が挟めなかった。
「晏寿、また余計なことを考えていないか?」
「え?」
お見透しだと言わんばかりにじとりと視線を向ける景雲。
「大方自分の仕事を手伝ってもらって申し訳ないと思っているところだろう」
「う…仰るとおりです…」
景雲は人の感情の変化にいち早く気づく。晏寿も秀英もこれには敵わないと思っている。
「もうこの仕事は晏寿だけの仕事ではない。俺と景雲も関わっているんだ。北楊村の時のように助け合えばいい」
秀英の言葉で村で泥まみれになりながら、がむしゃらに働いていたことを思い出す。
あの頃は畑仕事など三人とも経験がなく、村人達に教えてもらいながら行っていた。
逆に知識を利用して村の子供たちに勉学を教えたり、村人にできた作物の出来高の計算を教えたりしていた。
あの時は助けてもらうのも、助けるのも当たり前だった。
北楊村での出来事を考えると、どこかでずっと張り詰めていた糸が緩む感覚がする。
「そう、だね。肩肘張ってたかも」
「それでいいんだ。今度一緒に北楊村に行ってみて原点に戻るのもいいかもしれない」
「皆元気かな?子供たちは大きくなっていそう」
「う"う"ん!」
景雲が大きな咳払いをして存在を主張する。二人は話が逸れていたことに気づき、軌道を修正する。
「一人景雲のところから出すとして、一人でやっていけるかしら?」
「そんなに激務なのか」
「慣れるまでは指示を出しながらは大変かも。それに、三人抜けているわけだから二人足りないわ」
「単純に人員不足か。流石にうちからこれ以上は難しい」
景雲が腕を組み、眉間に皺を寄せる。
「ならうちから一人出そう。料理担当ではないが、要領はいい。すぐに仕事を覚えるだろう。それに三人抜けたからといって、抜けた三人が三人分の仕事をしていたかは不明だ。それなら要領がいい者ややる気のある者のほうが上手く立ち回れるかもしれない」
「…あのさ、いくら新しい二人が有能でも最初は勝手がわからないじゃない?一週間…いや三日!三日だけ私が入って教えるってのは駄目?」
散々一人で抱え込もうとして怒られた手前、晏寿は自分がすると言うことに躊躇いを感じていた。また怒らせるかもしれないと思ったのだ。
案の定秀英は渋い顔をする。
やはり無理かと肩を落としかけた時、景雲が助け舟を出した。
一番早く取りかからなければならないのが武官達の料理を作る調理場の後任である。
毎日晏寿が作るわけにもいかない。
「それなら容家の料理人を一人出そう。その男は若いが腕もいいし、本人もいつかは王宮で料理がしたいと言っていた」
景雲が一つの案を提案する。
「それで容家の食事は大丈夫なのか?」
「一人欠けたくらいでは問題ない。それに、今は姉上が料理に目覚めて簡単なものではあるが手伝っている」
「失敗作は俺にいつも出してくるんだ」と不満気に口を尖らせる。
晏寿は自分が受けた仕事なのに、二人に任せてしまって申し訳ないと感じていた。しかし景雲のように人脈があるわけでもなかったため、口が挟めなかった。
「晏寿、また余計なことを考えていないか?」
「え?」
お見透しだと言わんばかりにじとりと視線を向ける景雲。
「大方自分の仕事を手伝ってもらって申し訳ないと思っているところだろう」
「う…仰るとおりです…」
景雲は人の感情の変化にいち早く気づく。晏寿も秀英もこれには敵わないと思っている。
「もうこの仕事は晏寿だけの仕事ではない。俺と景雲も関わっているんだ。北楊村の時のように助け合えばいい」
秀英の言葉で村で泥まみれになりながら、がむしゃらに働いていたことを思い出す。
あの頃は畑仕事など三人とも経験がなく、村人達に教えてもらいながら行っていた。
逆に知識を利用して村の子供たちに勉学を教えたり、村人にできた作物の出来高の計算を教えたりしていた。
あの時は助けてもらうのも、助けるのも当たり前だった。
北楊村での出来事を考えると、どこかでずっと張り詰めていた糸が緩む感覚がする。
「そう、だね。肩肘張ってたかも」
「それでいいんだ。今度一緒に北楊村に行ってみて原点に戻るのもいいかもしれない」
「皆元気かな?子供たちは大きくなっていそう」
「う"う"ん!」
景雲が大きな咳払いをして存在を主張する。二人は話が逸れていたことに気づき、軌道を修正する。
「一人景雲のところから出すとして、一人でやっていけるかしら?」
「そんなに激務なのか」
「慣れるまでは指示を出しながらは大変かも。それに、三人抜けているわけだから二人足りないわ」
「単純に人員不足か。流石にうちからこれ以上は難しい」
景雲が腕を組み、眉間に皺を寄せる。
「ならうちから一人出そう。料理担当ではないが、要領はいい。すぐに仕事を覚えるだろう。それに三人抜けたからといって、抜けた三人が三人分の仕事をしていたかは不明だ。それなら要領がいい者ややる気のある者のほうが上手く立ち回れるかもしれない」
「…あのさ、いくら新しい二人が有能でも最初は勝手がわからないじゃない?一週間…いや三日!三日だけ私が入って教えるってのは駄目?」
散々一人で抱え込もうとして怒られた手前、晏寿は自分がすると言うことに躊躇いを感じていた。また怒らせるかもしれないと思ったのだ。
案の定秀英は渋い顔をする。
やはり無理かと肩を落としかけた時、景雲が助け舟を出した。
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