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第2章 北楊村編
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男と晏寿の間に入りこみ、間合いを取る。
秀英が来てくれたことにより、晏寿と花蘭は少し安堵する。
二人は睨みあい、動こうとしない。
妙な緊張感が流れる。
二人が動かない間に、景雲と他の男たちもやってきた。
「丹良!?」
景雲はいきなり秀英と睨みあっている男に向って名前を叫んだ。
男は不意に名前を呼ばれて不信がるも、景雲の顔を見ると向こうも驚いていた。
「景雲!!お前何やってんだよ」
「それは俺の台詞だ。こんな盗賊紛いなことを…
お前はそんなことする奴じゃなかっただろう?」
「盗賊じゃねぇ!
でも、仕方なかったんだ…」
どうやら男――丹良と景雲は知り合いらしく、何やら盛り上がっている。
今まで対峙していた秀英や、襲われかけていた晏寿はこの展開にぽかんとなる。
晏寿達だけでなく、丹良の仲間達も面喰っているようだった。
「…丹良、この役人と知り合いなのか?」
「ああ、ちょっとした知り合いで…
って、お前役人になったのか?」
「官吏試験受けてな。今はこの村の担当になった」
「そうだったのか」
景雲と丹良は世間話でもするかのように話し始めた。
しかし、晏寿と秀英はついていけない。
恐る恐る晏寿が尋ねた。
「景雲…どういう状態?」
「悪い、ついていけてなかったな。
ひとまず落ち着いて話そう」
景雲と丹良の働きによって、村を襲ってきた男達と晏寿達が話しあう場が設けられたのだった。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
未だに晏寿の腕の中にいた花蘭が心配そうに晏寿を見上げた。
それに応えるように花蘭に笑いかけた。
腕の力を弱め、花蘭を解放する。そして立ち上がろうとしたのだが。
「立てない…」
腰を抜かしてしまったようで、晏寿は一人で立つことができなくなっていた。腕を地につけて踏ん張るものの、一向に立てる気配がしない。
それでも諦めずに立とうとしていた。
「早く助けを呼んだらどうなんだ」
頭上から声が降ってきて、見上げると秀英が晏寿の正面にいた。
そして晏寿の腕を掴んで、引っ張って立たせる。
「あ、ありがとう」
「…さっきはすまなかった」
「え?」
いきなり秀英から謝られて晏寿はきょとんとなる。
「晏寿が危険なことに巻き込まれないようにするために任せた仕事だったのに、実際は一番危険な状況にしてしまった」
「あれは仕方ないよ、まさかもう一人いるなんて思ってなかったし。
ただ、花蘭はあとで注意しなきゃ」
「いや、花蘭が叫んでくれたからまだ最悪にはならなかった。花蘭には感謝すべきだ。
だが――
さっきもだが、何故早く助けを呼ばない。
あの状況を一人で切り抜けるとでも?」
「それは…ごめんなさい」
その通りだと思った晏寿は素直に謝った。
秀英もそれ以上晏寿のことを責めることはなく、すんなりとこの場は収まった。
秀英が来てくれたことにより、晏寿と花蘭は少し安堵する。
二人は睨みあい、動こうとしない。
妙な緊張感が流れる。
二人が動かない間に、景雲と他の男たちもやってきた。
「丹良!?」
景雲はいきなり秀英と睨みあっている男に向って名前を叫んだ。
男は不意に名前を呼ばれて不信がるも、景雲の顔を見ると向こうも驚いていた。
「景雲!!お前何やってんだよ」
「それは俺の台詞だ。こんな盗賊紛いなことを…
お前はそんなことする奴じゃなかっただろう?」
「盗賊じゃねぇ!
でも、仕方なかったんだ…」
どうやら男――丹良と景雲は知り合いらしく、何やら盛り上がっている。
今まで対峙していた秀英や、襲われかけていた晏寿はこの展開にぽかんとなる。
晏寿達だけでなく、丹良の仲間達も面喰っているようだった。
「…丹良、この役人と知り合いなのか?」
「ああ、ちょっとした知り合いで…
って、お前役人になったのか?」
「官吏試験受けてな。今はこの村の担当になった」
「そうだったのか」
景雲と丹良は世間話でもするかのように話し始めた。
しかし、晏寿と秀英はついていけない。
恐る恐る晏寿が尋ねた。
「景雲…どういう状態?」
「悪い、ついていけてなかったな。
ひとまず落ち着いて話そう」
景雲と丹良の働きによって、村を襲ってきた男達と晏寿達が話しあう場が設けられたのだった。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
未だに晏寿の腕の中にいた花蘭が心配そうに晏寿を見上げた。
それに応えるように花蘭に笑いかけた。
腕の力を弱め、花蘭を解放する。そして立ち上がろうとしたのだが。
「立てない…」
腰を抜かしてしまったようで、晏寿は一人で立つことができなくなっていた。腕を地につけて踏ん張るものの、一向に立てる気配がしない。
それでも諦めずに立とうとしていた。
「早く助けを呼んだらどうなんだ」
頭上から声が降ってきて、見上げると秀英が晏寿の正面にいた。
そして晏寿の腕を掴んで、引っ張って立たせる。
「あ、ありがとう」
「…さっきはすまなかった」
「え?」
いきなり秀英から謝られて晏寿はきょとんとなる。
「晏寿が危険なことに巻き込まれないようにするために任せた仕事だったのに、実際は一番危険な状況にしてしまった」
「あれは仕方ないよ、まさかもう一人いるなんて思ってなかったし。
ただ、花蘭はあとで注意しなきゃ」
「いや、花蘭が叫んでくれたからまだ最悪にはならなかった。花蘭には感謝すべきだ。
だが――
さっきもだが、何故早く助けを呼ばない。
あの状況を一人で切り抜けるとでも?」
「それは…ごめんなさい」
その通りだと思った晏寿は素直に謝った。
秀英もそれ以上晏寿のことを責めることはなく、すんなりとこの場は収まった。
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