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サツキの日常
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ある日突然前世の記憶が戻った。
自由に恋愛をし、結婚をし子を産み育てた前世!
真面目に夫に尽くして、子供に尽くして最後は、認知症になり施設へ。
家族に看取られる事なく生涯の幕を閉じた。
公爵家長女に生まれたサツキは、生まれた時から婚約者がいた。
成長してつつが無く結婚後、シールとフィルの2男に恵まれるも夫には愛人がいた。
愛人の名前はリリー、子供はルイすとカイル。
そんな報告を聞いたのはつい先日のことだった。
夫にその日のうちに確認して、夫の子と判明した。
夫は平謝りで言い訳を繰り返していたがこれからどうするのかと問いただせば!
私を殴って来た。
「君と結婚さえしなければ、私はリリーと一緒になっていた!」
夫は私を殴りながら、私が悪いと罵っていた。
夫の言い分は、実家に借金の方に無理やり婿入りさせられた!君との愛のない生活にほとほと疲れた。
君と結婚しなければ、愛しいリリーと結婚が出来て幸せな生活を送れたのに君が全て奪ったからリリーは、日陰のみに
なった。
何発か殴られていた時、使用人達が慌てて居室に入り夫を取り押さえた。
メイドが「奥様!」
と悲痛な面持ちで、声をかけて来たが私は、意識を手放した。
夫は使用人により地下牢へ入れられた模様。
直ぐに執事が、現公爵(お父様)に連絡して現状確認が行われ、母は私の居室で私の看病をしてくれた。
そんなおり目覚めと共に、記憶が戻ったのだ。
今の私に何の役に立つのだろう。
目覚めた私に母が、涙を流し謝って来た。
「ごめんなさい。あんな男と知らず結婚を進めてしまい取り返しのつかない傷を負わせてしまった。」と
母は泣きながら謝罪した。
私は、腫れた顔をさすりながら、「私も夫があんなに変わるなんて思っても見なかったわ」
「近くにいても分からないものなのね。」とポツリとこぼした。
医者により、確認され全治1月とのこと夫は傷害罪という事で禁固刑になり、夫の実家との示談については父が対応し
てくれた。
夫が禁固刑になり暫くして、リリーと言う愛人が訪ねて来た。
報告に上がっていた様な人でなく、門前で騒ぎ立て憲兵に捕まった様だったが、保釈されては同じことを繰り返してい
た為精神を病んでいるのでは?
と教会にその身を委ねられた。愛人の子供達は、無事夫の実家に送られて、育てられるそうだ。
実子の腹違いの兄弟ともあれ、孤児にならずに済んで幸いである。
私は、今や子供達に家督を譲り老後の資金と慰謝料で商会を立ち上げ順風満帆は日々を送っている。
貴族のしがらみも夫のしがらみも無い今が人生で1番楽しいと思えるひと時になっていた。
自由に恋愛をし、結婚をし子を産み育てた前世!
真面目に夫に尽くして、子供に尽くして最後は、認知症になり施設へ。
家族に看取られる事なく生涯の幕を閉じた。
公爵家長女に生まれたサツキは、生まれた時から婚約者がいた。
成長してつつが無く結婚後、シールとフィルの2男に恵まれるも夫には愛人がいた。
愛人の名前はリリー、子供はルイすとカイル。
そんな報告を聞いたのはつい先日のことだった。
夫にその日のうちに確認して、夫の子と判明した。
夫は平謝りで言い訳を繰り返していたがこれからどうするのかと問いただせば!
私を殴って来た。
「君と結婚さえしなければ、私はリリーと一緒になっていた!」
夫は私を殴りながら、私が悪いと罵っていた。
夫の言い分は、実家に借金の方に無理やり婿入りさせられた!君との愛のない生活にほとほと疲れた。
君と結婚しなければ、愛しいリリーと結婚が出来て幸せな生活を送れたのに君が全て奪ったからリリーは、日陰のみに
なった。
何発か殴られていた時、使用人達が慌てて居室に入り夫を取り押さえた。
メイドが「奥様!」
と悲痛な面持ちで、声をかけて来たが私は、意識を手放した。
夫は使用人により地下牢へ入れられた模様。
直ぐに執事が、現公爵(お父様)に連絡して現状確認が行われ、母は私の居室で私の看病をしてくれた。
そんなおり目覚めと共に、記憶が戻ったのだ。
今の私に何の役に立つのだろう。
目覚めた私に母が、涙を流し謝って来た。
「ごめんなさい。あんな男と知らず結婚を進めてしまい取り返しのつかない傷を負わせてしまった。」と
母は泣きながら謝罪した。
私は、腫れた顔をさすりながら、「私も夫があんなに変わるなんて思っても見なかったわ」
「近くにいても分からないものなのね。」とポツリとこぼした。
医者により、確認され全治1月とのこと夫は傷害罪という事で禁固刑になり、夫の実家との示談については父が対応し
てくれた。
夫が禁固刑になり暫くして、リリーと言う愛人が訪ねて来た。
報告に上がっていた様な人でなく、門前で騒ぎ立て憲兵に捕まった様だったが、保釈されては同じことを繰り返してい
た為精神を病んでいるのでは?
と教会にその身を委ねられた。愛人の子供達は、無事夫の実家に送られて、育てられるそうだ。
実子の腹違いの兄弟ともあれ、孤児にならずに済んで幸いである。
私は、今や子供達に家督を譲り老後の資金と慰謝料で商会を立ち上げ順風満帆は日々を送っている。
貴族のしがらみも夫のしがらみも無い今が人生で1番楽しいと思えるひと時になっていた。
応援ありがとうございます!
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