癒しが欲しい(仮題名)

第一章 始まりの地

辺境伯面談

ボンボン事ルーカス・ガセボ・ギークに似た男性は、ズンズン部屋に入りギークを抱きしめた。


「どれだけ、親に心配かければ気が済むんだバカもんが！」


耳元で怒鳴られ目を白黒させ狼狽えるギーク


一通りハグして落ち着いたのか、咳払い一つコチラに向きを変え頭を下げた。

「この度は不出来な息子を助けて頂きありがとうございました。これが居なくなてから一週間が経ち捜索

を打ち切るかと言う話まで出て来ておりました所、貴方様に助けて頂き命拾いをしました。」


「コレの母は心労から倒れ今休んでおり同席してお礼もできずに、申し訳無い。」


「今夜は、ここに留まって頂き改めてお礼させて頂きたい」

「本当にありがとう」

反論する暇なく手を取られがっしり握手された。


これって断って帰る選択肢無いよね⤵️(強制ですね。)


父親から離れギーグは、私に何故かへばりついて居る。


鬱陶しい！無理に引き離すと癇癪起こし物を壊そうとする時点で、止めていたら未だにくっ付かれてまるで、


人形を持って歩く状態。(勿論人形は私だ！足がぶらんぶらんする。)


ボンボン改めカーズは、私をぶら下げ屋敷探検。

あっちの部屋こっちの部屋と連れ回される。

最後には、庭を縦横無尽に走り回られロデオ状態。(気持ち悪い)


その日の夕飯は、ご馳走なのに対して食べられなかった。


お風呂に入っていたらまたしても、カーズも入って来たので、かけ湯用の桶をぶつけておいた。


伯爵自分の子供の面倒見ろよ💢


ナビことコリスがとても大人しい。呼んでもこない。


仕方なく、布団に入って寝た。






異世界生活十五日目


辺境伯屋敷にてお泊まりして朝目覚めると私の横にカーズが添い寝していた。


思わず、頭を撫でて「おはよう」と声を掛けてしまったら、カーズの方がビックリしていた。


(無意識の内に、やってしまった。)


まず、この状況が1番不味い気がする。見られたよな～相手は貴族長男、子供で通し続けるしか無いな。


内心冷や汗かきながら💦朝食を何食わぬ顔で頂く。(味わえない、早く帰りたい)


カーズは、時折視線が鋭い！つい何を見てるのか目で追いそうに成るが、我慢。

下手に関わってはいけない相手は貴族。



昼食時それは突然現れた。


「まーまーまー！カーズ様が見つかったと聞いて急いで来てみれば、まー何ですのこの小汚い子供は？」

「誰か？このゴミ外に捨てて来ていただけますか？」

金髪ケバケバ女が昼食時に突撃して来た。まだ食べ始めたばかりだったのに💢

「うるさいぞ！ミーリア嬢勝手に押しかけて来て、迷惑だ！帰れ！」

初めてカーズが、反撃してるのを見た。こんなこと出来たんだ！


「うるさいとは何ですか！婚約者に向かって！バカは馬鹿なりにお黙んなさい💢」

金ケバミーリアは、言葉を選ばないタイプの様だ。(普通婚約者に馬鹿馬鹿言わないよね？)

「全く顔しか取り柄がないのなら大人しく私の言うこと聞いてなさいまし。」


「何の騒ぎだ？」

伯爵自ら登場です。

「まー、これわこれはお義父さんま、聞いてくださいまし、カーズ様が帰って来たとの報告を受けて来てみれば、

あの様なドブ鼠を抱えて喜んでいますのよ！」

「伯爵家の跡取りがあの様な行動を取られては下々に示しがつかず舐められてしまいますわ！

　なので私自ら、ドブ鼠を捨てて来る様に命令した所でございますの。」



伯爵、「ミーリア嬢、先ず貴方にお義父さんと呼ばれる筋合いは無い、他家に押しかけて来てこの様な

振る舞い国王は、さぞ嘆く事でしょう！大体元婚約者の貴方に当家のものが命令を受ける謂れはないお帰り

ください。今回の事は直接国王に進言させて頂きますのでお覚悟なさいませ！」



ケバ女ミーリアは、「まーまーまー、将来の私のお義父様に成る方が、そんな戯言を言われるだなんて

私、悲しゅうございますわ！カーズ様との婚約破棄は、喜んでこちらからお願い致しますわ！それと同時

に兼ねてよりお願いしてました次男ハンク様との婚約を急いで決めて頂き等ございますわ！」


「私これより急ぎ婚約準備をして参りますので宜しくお願い致しますね！」


ケバ女ミーリアは、喜び勇んで帰っていった。


反論の隙もあったもんじゃない！何だあのケバ女ミーリアは💢

人ん家の長男コケにして、挙句次男差し出せとはズーズーしい！

貴族はこれが普通なのか？と思いカーズを見上げると、首を振っていた。

？心の声が漏れたか？と伯爵を見ても同じ反応だった。




伯爵、「カーズ王宮へ急ぐぞ、先触れだせ！貴方にわ悪い事をしたと思っているがこの償いは、必ず

するので貴方の身の安全のためにも今しばらくお付き合い下さい。」


私はと言うとカーズの抱き枕してます。ずっと離して貰えていません。流石にトイレは別ですが近く

で待たれるとやりづらいいので強制的に、伯爵に押し付けてトイレに駆け込んでいます。


伯爵とカーズと私は、馬車に揺られ王宮目指して爆走中。馬車と馬を5回乗り継ぎ王宮にたどり着くと

カーズににた男性が待っていた。

「父上、準備は全て整いました。このまま王の間にてお会い頂けるそうです。」

カーズと似た顔の男性は、カーズの弟だと言う！道理で似てるはずだ。


このまま王の間に案内されて行く私たち、ごく一部私関係ありませんよねそこら辺で待ってますから

置いてってもらっても良いですか？と聞いたら即却下された。(何故だ！)