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正体は
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「あの~…………どちら、様、でしょうか……?」
『あ、そっか!ボクの事知らないかぁ。忘れてたぁ!ボクは精霊だよ♪そんなに怯えなくても大丈夫だよぉ~』
「せ、せいれい。……精霊、って、あの!?」
『そうだよぉ~!その精霊だよぉ!!』
……まさかこんなに早く精霊とご対面するなんて、誰が知っていただろう?
おおう、何かドキドキしてきた。それにしてもちゃんと精霊と話せて良かった…………少しだけ、もし私だけ精霊と意志疎通できなかったらどうしようという思いがあったので一安心した。
しかしさっきから声は聞こえるのに姿が見えない、……何故なんだ。どこに居るのだろう。もしかして私は見えないのかな?
そう思いキョロキョロ回りを見ていると
『こっちだよぉ、ロザリー』
「え?」
声のした方に振り向くと、そこには少し緑がかったグレーの髪に、星空を閉じ込めたようにキラキラしている藍色でややたれぎみの瞳をした男の子が立っていた。
身長はタリムやエリアスと同じくらいだろうか。少し丈が長めの白い七分丈のTシャツに、黒くて太ももが半分見える長さのズボンを履いている。
ーーそして、驚くことに空中に立っていたのである。
「ショ、じゃない……子どもが、浮い、て……る?」
「あぁ、ボクは精霊だからね、姿を自在に変えられるんだよぉ~!今日は君と話すために子どもの姿なんだぁ。人だったら何でも良いんだけど君は小さい子が好きそうだったから、この姿にしたんだよ!それに精霊だから浮くのも簡単なんだぁ♪ロザリーも練習すればきっとできるよ!」
「そ、そうなんだ……」
驚いた……。いや、ホラ、テレビとかで人が浮いているのは見たことがあるけれど、急に目の前でやられると衝撃の度合いが違う。
しかも私も出来るらしい。マジか。ぜひやってみたい。
…………………………………
違う、そうじゃない。いや違くもないが、私が驚いてるのはそこだけじゃない。むしろメインはこっちだ、彼の格好だ。まばたきを何回も繰り返しても一向に変わらない。幻覚でも見ているのかと思ったが違ったようだ。
正直なところショタが浮いていた衝撃で、何を話していたかよく覚えていない。適当に相づち打ってごめんなさいショタの精霊よ。
ーー何々どうした、精霊は人の嗜好に合わせた姿をしてくれるとか……サービス精神旺盛すぎないか?
一言だけ言いたい。
ありがとうございますううううう!!!!
『あ、そっか!ボクの事知らないかぁ。忘れてたぁ!ボクは精霊だよ♪そんなに怯えなくても大丈夫だよぉ~』
「せ、せいれい。……精霊、って、あの!?」
『そうだよぉ~!その精霊だよぉ!!』
……まさかこんなに早く精霊とご対面するなんて、誰が知っていただろう?
おおう、何かドキドキしてきた。それにしてもちゃんと精霊と話せて良かった…………少しだけ、もし私だけ精霊と意志疎通できなかったらどうしようという思いがあったので一安心した。
しかしさっきから声は聞こえるのに姿が見えない、……何故なんだ。どこに居るのだろう。もしかして私は見えないのかな?
そう思いキョロキョロ回りを見ていると
『こっちだよぉ、ロザリー』
「え?」
声のした方に振り向くと、そこには少し緑がかったグレーの髪に、星空を閉じ込めたようにキラキラしている藍色でややたれぎみの瞳をした男の子が立っていた。
身長はタリムやエリアスと同じくらいだろうか。少し丈が長めの白い七分丈のTシャツに、黒くて太ももが半分見える長さのズボンを履いている。
ーーそして、驚くことに空中に立っていたのである。
「ショ、じゃない……子どもが、浮い、て……る?」
「あぁ、ボクは精霊だからね、姿を自在に変えられるんだよぉ~!今日は君と話すために子どもの姿なんだぁ。人だったら何でも良いんだけど君は小さい子が好きそうだったから、この姿にしたんだよ!それに精霊だから浮くのも簡単なんだぁ♪ロザリーも練習すればきっとできるよ!」
「そ、そうなんだ……」
驚いた……。いや、ホラ、テレビとかで人が浮いているのは見たことがあるけれど、急に目の前でやられると衝撃の度合いが違う。
しかも私も出来るらしい。マジか。ぜひやってみたい。
…………………………………
違う、そうじゃない。いや違くもないが、私が驚いてるのはそこだけじゃない。むしろメインはこっちだ、彼の格好だ。まばたきを何回も繰り返しても一向に変わらない。幻覚でも見ているのかと思ったが違ったようだ。
正直なところショタが浮いていた衝撃で、何を話していたかよく覚えていない。適当に相づち打ってごめんなさいショタの精霊よ。
ーー何々どうした、精霊は人の嗜好に合わせた姿をしてくれるとか……サービス精神旺盛すぎないか?
一言だけ言いたい。
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