5 / 61
初めての召喚 1
しおりを挟む
この世界では大きさに関係無く町に入るには、通行税を払わないといけない。
しかし、リリカの育った様な小さな村では、通行税は必要なかった。あくまで旅人や商人など、多くの人が訪れる町や都市で徴収される税金である。
入り口の門に着いた時、通行税を払う人が列を作って並んでいたのに。
最後尾に並んだリリカの順番が来るまで、そう時間はかからなった。
「こんにちは!」と、リリカは笑顔で挨拶した。
「やあ、お嬢さん。こんにちは、どこから来たのかな」、門番をしていた若い衛兵は、リリカの頭の先からつま先までをくまなく見ながら質問をしてくる。
「エンスから来ました」と、答えるとリリカはポシェットから100ゼム出し、集金係をする衛兵に渡した。
「はい、もう良いよ。ようこそシュバーチへ」、衛兵は町への入場を許可し訪問を歓迎した。
何とも簡単な質問に答え通行税を支払えば町に入れる仕組みだ。
門番は、相手の容姿、服装、言葉遣いから町に入れても大丈夫か、そうでないかの確認をしていただけなのだ。よほどの悪人面か、みすぼらしい服装でない限り入場を断られる事は無いのである。
町に入ってしまうと、気が緩んだのかリリカのお腹の虫が鳴った。
「うう、お腹がすいた。町の食堂でランチしたいな」
建物の看板を見上げるリリカは、食堂を探しながら歩いていた。
前の人に気が付かず、彼女はぶつかってしまった。勢いよく後ろへ転び、尻もちをついた。
「キャー、いっ、いたーい」、リリカの背負っていたリュックとショルダーバッグから、荷物が飛び出し地面に転がり落ちた。
「怪我は、ないか?」と、目つきの悪い薄汚れた服を着る20歳前後の若い男が手を差し伸べた。
「ごめんなさい。私、前を見ていなかった」
「こちらこそ、悪かったな」、男は周りを気にしながら地面に落ちた荷物を集めるのを手伝ってくれる。
男から荷物を受け取ったリリカは立ち上がると、少し先から良い匂いがしてくるのに気が付いた。
「おお、食堂、見つけた!」、鼻をひくひくさせた彼女は、お尻に付いた泥を払い小走りで食堂へと向かった。
初めて訪れた大きな町の活気に気持ちが高ぶり、無意識に注意力が散漫になっていた。警戒心の薄れた彼女は、落とした荷物の確認を怠っていた。
木造の小さな食堂の前で、歩く人が思わず立ち止まる。
入り口から漂ってくる良い匂いに誘われ、入ろうかどうか迷う人を追い抜いたリリカがお店の中に入って行った。
「お一人様かい?」、店のカウンターからバンダナを頭に巻いた小太りの亭主が顔を出した。
「どこでも良いから、空いている席にお座り」と、エプロン姿で三角巾をかぶる中年の女性が、笑顔でリリカを迎える。
「今日のランチは、シチューだけど。それで良いかい」
「はい、ランチをお願いします」
「直ぐに用意できるからね」と、中年の女性はカウンターへ向かった。
空いている席に座ると、盛り付けるだけだったのか、あっという間に料理が運ばれてきた。
目の前には、温かいシチューがある。セットでパンとサラダが付いていた。立ち昇る湯気と香りで、口の中から溢れ出る唾液が止まらない。
リリカにとっては、久しぶりに味わえるまともな食事だ。
スプーンでシチューを掬い、口の中に入れた瞬間から彼女の手は止まらなくなった。
旅の道中、リリカは街道の脇の林に入り山菜や木の実を採り、保存食として持っていた干し肉と一緒に食べていた。温かさとは、程遠い食事だ。
だからこそ、目の前の温かい料理は、見ているだけで彼女を幸せな気分にさせてくれる。更にそんな料理を口にしたリリカは、もう、最高に幸せな気持ちだった。
出された料理をきれいに食べ終えた彼女は、暫く天井や周りを眺めながら満腹感を味わっていた。
代金を払おうと、ショルダーバッグから財布を出そうとしたが、財布が見当たらない。勘違いかと思い、リュックの中を調べたが財布は入っていなかった。
もう一度、ショルダーバッグの中身を確認するが、持っていたはずの財布が無くなっていた。
「あー、お嬢ちゃん。大丈夫か、お金、あるよな?」、カウンター越しで、焦りながらリュックやポシェットを探るリリカの姿に、店主は心配になった。
「お金は、持っています。確か通行税を払った後に、財布をバッグに入れたはずですから」
しかし、いくら探しても財布は見つからない。
どうしよう、焦れば焦るほどリリカの頭の中は、真っ白になっていく。このままでは、無銭飲食になってしまう。そんな事で捕まるのは、嫌だ!
彼女の顔から血の気が引き青ざめていく。
「無い、どうし無いの。何で・・・どうしてよ、嘘じゃないの、お金は持っているの、でも、無いよ・・・、あー、もう、誰か助けて!」と、涙目になったリリカは小声で呟いた。
体の奥にある魔力が、ネックレスの石に吸い込まれた感覚を覚える。
すると床に光る文字で書かれた魔法陣が浮かび上がり、そのまま上へと伸びて行く。光の柱が出来上がると、中から見知らぬ人が現れた。
突然現れた青年に店主は驚いて、「あんた、誰だい。どこから現れた? このお嬢ちゃんの連れか?」と、声を上ずらせた。
店主の驚く声にリリカが横を向くと、綺麗な黒髪を持つ背の高い青年が立っていた。
人間族としては、平均以上の高身長だ。白いシャツが爽やかさを演出し、黒いスラックスは長い足を強調していた。
彼は、突然の出来事に全く動揺していない様子だった。
冷静に周りを見渡しながら独り言を話している。
状況を冷静に把握するため、頭の中で分析していたのだ。
「中世の服装なのか、ログハウスの中のような室内に、料理があるからレストランか何か?」、頭を掻いた後、青年は両腕を組み横に居たリリカを上から見下ろした。
「赤毛!? グリーンの大きな瞳の女の子・・・」
何かを察した青年は、口を半開きにするリリカに話しかけた。
「ふーん。ここは、異世界か? ばあさんに行けば分かると言われていたが、良く分からないじゃないか。それで、君がリリカか?」
涙を手で拭ったリリカは、「はい、リリカです。あなたは、誰ですか?」
泣き顔を見せる少女に青年は、自分の事を怖がっているのかと思い、警戒されないように微笑みかけた。
「春馬だ。俺は、一条春馬だけど。聞いていないのか? 助けが必要な時に呼び出されるはずだが。見る限り君に危険はなさそうだし、何が起きているのか説明して欲しいな。ばあさんからは、詳しい説明をしてもらっていないし」
トミが元の世界に戻る前に話していた事を思い出した。
そうだった、自分のパートナーになる人の名前は、確か一条春馬だと言っていた。
この人は、自分のパートナーだ。そしてトミさんのお孫さんだ。
意図せず呼び出してしまった事に、リリカは申し訳なく思いながら春馬に状況を説明し始めた。
「ごめんなさい、財布を無くして困っていて。助けて欲しいって願ったら、あなたを呼び出してしまったみたい」、指と指を合わせながら春馬を見つめた。
何となく状況を把握した春馬は、呆れたのか、安心したのか、ため息をついて見せた。それでもリリカの頭を撫でた彼は、年下の彼女を思っての事か何も文句は言わなかった。
しかし、リリカの育った様な小さな村では、通行税は必要なかった。あくまで旅人や商人など、多くの人が訪れる町や都市で徴収される税金である。
入り口の門に着いた時、通行税を払う人が列を作って並んでいたのに。
最後尾に並んだリリカの順番が来るまで、そう時間はかからなった。
「こんにちは!」と、リリカは笑顔で挨拶した。
「やあ、お嬢さん。こんにちは、どこから来たのかな」、門番をしていた若い衛兵は、リリカの頭の先からつま先までをくまなく見ながら質問をしてくる。
「エンスから来ました」と、答えるとリリカはポシェットから100ゼム出し、集金係をする衛兵に渡した。
「はい、もう良いよ。ようこそシュバーチへ」、衛兵は町への入場を許可し訪問を歓迎した。
何とも簡単な質問に答え通行税を支払えば町に入れる仕組みだ。
門番は、相手の容姿、服装、言葉遣いから町に入れても大丈夫か、そうでないかの確認をしていただけなのだ。よほどの悪人面か、みすぼらしい服装でない限り入場を断られる事は無いのである。
町に入ってしまうと、気が緩んだのかリリカのお腹の虫が鳴った。
「うう、お腹がすいた。町の食堂でランチしたいな」
建物の看板を見上げるリリカは、食堂を探しながら歩いていた。
前の人に気が付かず、彼女はぶつかってしまった。勢いよく後ろへ転び、尻もちをついた。
「キャー、いっ、いたーい」、リリカの背負っていたリュックとショルダーバッグから、荷物が飛び出し地面に転がり落ちた。
「怪我は、ないか?」と、目つきの悪い薄汚れた服を着る20歳前後の若い男が手を差し伸べた。
「ごめんなさい。私、前を見ていなかった」
「こちらこそ、悪かったな」、男は周りを気にしながら地面に落ちた荷物を集めるのを手伝ってくれる。
男から荷物を受け取ったリリカは立ち上がると、少し先から良い匂いがしてくるのに気が付いた。
「おお、食堂、見つけた!」、鼻をひくひくさせた彼女は、お尻に付いた泥を払い小走りで食堂へと向かった。
初めて訪れた大きな町の活気に気持ちが高ぶり、無意識に注意力が散漫になっていた。警戒心の薄れた彼女は、落とした荷物の確認を怠っていた。
木造の小さな食堂の前で、歩く人が思わず立ち止まる。
入り口から漂ってくる良い匂いに誘われ、入ろうかどうか迷う人を追い抜いたリリカがお店の中に入って行った。
「お一人様かい?」、店のカウンターからバンダナを頭に巻いた小太りの亭主が顔を出した。
「どこでも良いから、空いている席にお座り」と、エプロン姿で三角巾をかぶる中年の女性が、笑顔でリリカを迎える。
「今日のランチは、シチューだけど。それで良いかい」
「はい、ランチをお願いします」
「直ぐに用意できるからね」と、中年の女性はカウンターへ向かった。
空いている席に座ると、盛り付けるだけだったのか、あっという間に料理が運ばれてきた。
目の前には、温かいシチューがある。セットでパンとサラダが付いていた。立ち昇る湯気と香りで、口の中から溢れ出る唾液が止まらない。
リリカにとっては、久しぶりに味わえるまともな食事だ。
スプーンでシチューを掬い、口の中に入れた瞬間から彼女の手は止まらなくなった。
旅の道中、リリカは街道の脇の林に入り山菜や木の実を採り、保存食として持っていた干し肉と一緒に食べていた。温かさとは、程遠い食事だ。
だからこそ、目の前の温かい料理は、見ているだけで彼女を幸せな気分にさせてくれる。更にそんな料理を口にしたリリカは、もう、最高に幸せな気持ちだった。
出された料理をきれいに食べ終えた彼女は、暫く天井や周りを眺めながら満腹感を味わっていた。
代金を払おうと、ショルダーバッグから財布を出そうとしたが、財布が見当たらない。勘違いかと思い、リュックの中を調べたが財布は入っていなかった。
もう一度、ショルダーバッグの中身を確認するが、持っていたはずの財布が無くなっていた。
「あー、お嬢ちゃん。大丈夫か、お金、あるよな?」、カウンター越しで、焦りながらリュックやポシェットを探るリリカの姿に、店主は心配になった。
「お金は、持っています。確か通行税を払った後に、財布をバッグに入れたはずですから」
しかし、いくら探しても財布は見つからない。
どうしよう、焦れば焦るほどリリカの頭の中は、真っ白になっていく。このままでは、無銭飲食になってしまう。そんな事で捕まるのは、嫌だ!
彼女の顔から血の気が引き青ざめていく。
「無い、どうし無いの。何で・・・どうしてよ、嘘じゃないの、お金は持っているの、でも、無いよ・・・、あー、もう、誰か助けて!」と、涙目になったリリカは小声で呟いた。
体の奥にある魔力が、ネックレスの石に吸い込まれた感覚を覚える。
すると床に光る文字で書かれた魔法陣が浮かび上がり、そのまま上へと伸びて行く。光の柱が出来上がると、中から見知らぬ人が現れた。
突然現れた青年に店主は驚いて、「あんた、誰だい。どこから現れた? このお嬢ちゃんの連れか?」と、声を上ずらせた。
店主の驚く声にリリカが横を向くと、綺麗な黒髪を持つ背の高い青年が立っていた。
人間族としては、平均以上の高身長だ。白いシャツが爽やかさを演出し、黒いスラックスは長い足を強調していた。
彼は、突然の出来事に全く動揺していない様子だった。
冷静に周りを見渡しながら独り言を話している。
状況を冷静に把握するため、頭の中で分析していたのだ。
「中世の服装なのか、ログハウスの中のような室内に、料理があるからレストランか何か?」、頭を掻いた後、青年は両腕を組み横に居たリリカを上から見下ろした。
「赤毛!? グリーンの大きな瞳の女の子・・・」
何かを察した青年は、口を半開きにするリリカに話しかけた。
「ふーん。ここは、異世界か? ばあさんに行けば分かると言われていたが、良く分からないじゃないか。それで、君がリリカか?」
涙を手で拭ったリリカは、「はい、リリカです。あなたは、誰ですか?」
泣き顔を見せる少女に青年は、自分の事を怖がっているのかと思い、警戒されないように微笑みかけた。
「春馬だ。俺は、一条春馬だけど。聞いていないのか? 助けが必要な時に呼び出されるはずだが。見る限り君に危険はなさそうだし、何が起きているのか説明して欲しいな。ばあさんからは、詳しい説明をしてもらっていないし」
トミが元の世界に戻る前に話していた事を思い出した。
そうだった、自分のパートナーになる人の名前は、確か一条春馬だと言っていた。
この人は、自分のパートナーだ。そしてトミさんのお孫さんだ。
意図せず呼び出してしまった事に、リリカは申し訳なく思いながら春馬に状況を説明し始めた。
「ごめんなさい、財布を無くして困っていて。助けて欲しいって願ったら、あなたを呼び出してしまったみたい」、指と指を合わせながら春馬を見つめた。
何となく状況を把握した春馬は、呆れたのか、安心したのか、ため息をついて見せた。それでもリリカの頭を撫でた彼は、年下の彼女を思っての事か何も文句は言わなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる