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復讐が先に来た
しおりを挟む「サギデス! 詐欺による金品強奪の容疑で貴様を逮捕す」
「……我が恋人の優しき思い……純粋無垢な心を踏み躙った外道……オレの裁きを受けるがいい!! 」
「ウッギャアアアアアァァァァ──────!!」
下衆な詐欺師の居場所を突き止め扉を突き破り突入した女性の魔法警察官は、情けない悲鳴と共に壁ごとふっ飛ばされた人物を目撃することとなった。
予想外過ぎる突然の展開。
間抜けにも、ポカンと口を開けて硬直。
思わず立ち止まってしまう。
「…………えっ…………?」
なんとか喉から絞り出したのは、疑問の一言だった。
犯人へ強大な魔法による必殺の一撃をおみまいしたのは、長身で細身の一人の青年。
言った内容から、復讐の一念で犯人の居場所を突き止め襲撃したようだ。
(……というか……恋人……いるんだ……ちょっと残念……)
一目惚れで生じた、ほんの一欠片程度の淡くて小さな恋。
それは出会って一瞬で砕かれた。
犯人は三階の壁を突き抜け、瓦礫と共に地面へと叩きつけられた。
そいつは強い魔力の奔流と落下の衝撃に痛めつけられた、いかにも悪そうだと言わんばかりのハゲでデブで悪どい人相のオッサン。
その人物こそ、己を哀れで不幸な人物であると善人の前で装う悪人。
善良な女性を騙して金品をまきあげることを得意とする詐欺師の『サギデス』である。
落下した後にガクリと音がするような動作で気絶したのは、魔法と落下の衝撃によるものか。
「……ふんっ、随分としぶとい奴め。気絶した程度で許されると思っているのか!? 今すぐ地獄に堕ちるがいいっ!!」
二度目の魔法。
トドメをささんと言わんばかりに、さらなる魔力が男の身体から噴き出し殺気がオーラとなって周囲に猛り狂いだす。
「──────ハッ!?見事な魔力の激流に見惚れてしまっていた! ちょっと待って────!? 落ち着いて────! 死んだら情報を吐かせられない────!!」
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