僕の半分ーDye it, mix it, what color will it be?ー

neko-aroma(ねこ)

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僕の半分(H-Side)1

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僕の半分 J-Side6(https://www.alphapolis.co.jp/novel/96415623/260840055/episode/7902181)から続きます。




俺が会社に入社して、最初は制作現場に割り振られて雑用などしていたんだけど、急にドラマの脚本家が降板する事になってしまい、緊急事態発生で現場はクローズせざるを得なくなった。
代理の脚本家を探すのにスタッフ全員が奔走しても、名のある売れっ子作家先生らは何年も先のスケジュールを抑えられてしまっていたし、見つからないのを前提に、砂漠でコンタクトレンズを探すような真似事を、秒刻みの緊迫感の中数日続けていた。
ドラマ収録分のストックが放送回に追い付いてしまうまであと三回。新しい脚本が出来上がっても出演者達のスケジュール期限もあるから、どんどんタイトになる日程に焦りばかりが募る現場だった。
制作はうちの会社だ。これでスポンサーが降りてしまったら、最悪の”打ち切り”になる。
正式に発表してその理由が分かっていても、視聴者達は何の罪も無い出演者達に罪を擦り付けて、ネットで誹謗中傷で賑わうのがお決まりのパターンだ。最高の暇潰しのネタ提供でしかない。
この状況を明日、スポンサーに正式に伝えなければならないと言う日、会社のオフィスで全員頭を抱えて項垂れていた時だった。
「うちで、書いちゃえばいいんじゃないですか?」
一人の女性スタッフの提案に、その場に居た者全員が食い付いた。だが・・・
「誰が?」
チーフの問いに、又全員が項垂れた。
「この中で、学生時代に演劇脚本とか小説とか、遊びでもいいから書いた事がある者は?」
仕方なく俺も手を挙げた。高校時代の部活で、ずっと演劇台本を書いていた。大学の時は、1年生の時に兵役切っ掛けで部活も脚本書きも辞めてしまったけれど。俺の他に2名、手を挙げていた。
「この後の展開、あらすじだけでいいから・・・そうだな、1時間の間に書いてみろ。出来上がったら俺に持って来い。社長と上層部にチェック回して、イケそうだったらそれで進める。」
強制的に俺と他の二人は、重い十字架を背負わされる羽目になった。
俺はこのドラマの伏線回収の手法に少し物足らなさを感じていたから、そこを重点的に、所謂「俺ならこうする」と不満をぶつけたわけだ。
それなのに・・・あれよあれよで、俺の作家先生デビューとなってしまった。
何が代理選考のお眼鏡に掛かったかと言えば、内容如何よりスピードだろう。俺はとにかく執筆のスピードが早い。たまに、頭の中の文章にタイピングが追いつかなくて、イライラする時もある位だ。
俺の稚拙だろう脚本で、視聴率もいつの間にか回復していた。思いがけず結果を出してしまったんだ。
そこから俺は局お抱えの作家先生となり、局傘下の会社員が書く分だけ稿料も割安で済むし、会社的には旨味があったんだろう。俺は立て続けに”作家先生”の仕事に専念するようになっていた。
会社的にも俺的にも堂々と名前を出したく無かったから、P.Nを適当に付けてしまった。書く切っ掛けが、逆境の苦肉の策でこうなったのだから「う~ん」でいいか、と。英語に訳すると「Qoo」だ。ふざけたネーミングが功を奏して、若者に薄っすらと人気者扱いだった。
局傘下だった会社が、買収などの大転換期を迎え、別の大手映像会社の傘下になった。
その時、俺の才能を買ってくれた新会社の上層部のお偉いさんが「これだけヒット作を持っているんだから、そろそろ独立させてやったらどうだ?」と提案してくれた。
俺は、作家先生の位置付で今の会社の嘱託社員に変更となった。
最低限の保証を会社が持ってくれながら、俺は作家作業に集中出来る環境になった。取っ払いだから、税金だの結果だの面倒な事は山積したけれど、ルールのある自由な環境は俺に合っていた。
会社に相談して、執筆作業をソウルのマンションじゃない場所で、まとめた日程で一気に書き上げる許可を得た。
韓国は視聴者の反応を見ながら脚本を変えるのは恒例だから、いざ撮影が始まってからはソウルで、という二か所住まいの生活になったんだ。
そして・・・俺が書き上げる際、頭の中では常連の出演者が一人居た。
最期に見たのは高校生の制服姿だった、子役のイ・ジン君だ。
あの子がもっと子供の頃は?あの子が成長した大人の男性の姿は?それを想像しながら、一つの作品には必ず脳内出演させていた。
驚くべき事は、キャスティングが決まって顔ぶれを見ると、必ず俺のイ・ジン君のイメージに近い俳優が選ばれている事。
やはり制作のプロ集団だけあるんだ。その俳優の演技はさておき、自分のイメージが具現化される喜びは、言葉には言い尽くせない。誰もが知り得る喜びの種類じゃない。特別なんだ。
俺は嘱託社員だから、顔出しOKになった。
現場で撮影を見ながら、監督や俳優たちの意見も取り入れて書き直すなんて日常茶飯事だ。自分の物語りには拘りが無いから、幾らでも変更は効く。扱いやすい作家先生として、重宝がられた。
俺が拘るのはただ一つ。イ・ジン君代わりの俳優を、ちゃんと活かしてくれる事のみ。
俺はあの日、イ・ジン君が俳優を辞める挨拶に一人で局に来た時、多分、一目惚れをしてしまったんだ。
俺の手で育ててみたかった。俳優でも、恋仲でも、なんでも。当時は如何せん未成年な上に子役として過渡期を迎えて、挙句本人は辞めたいという。
俺との接点が生まれたその日に、消滅した事になった。
手に入らないと分かれば、渇望が募る。男だから、どうしたって我が者にしたい欲求は収まらない。それが俳優でも恋人でもどちらでもいい。とにかく、彼をこのまま失いたくなかった。
当時の上司が好条件を並べても、彼は頷かなかった。
俺は「長期戦だ」と切り替えて、彼を育てられるだけの自分作りに邁進した。
その後の彼を探すのも諦めなかった。
プライバシーの侵害で今なら大騒ぎものだろうけど、彼の履歴書を写真に撮って携帯に保存した。実家は韓国人なら誰でも知っているような有名企業だから、これはひとつ探す手間が省けている。
肝心なのは、運命の出会いのシナリオだ。5才も年の差があるから、接点を作るにしてもアイディアが必要だ。
俺は作家作業のブレイクタイムには、必ず、様々に出会い方のシミュレーションをした。
妄想をするにしても、今現在の彼の容姿が必要だ。どうやって探せばいいのか・・・会社のスタッフにイ・ジン君を探しているとは気付かれないようにして、過去、関わった子役俳優のその後などを興味本位だけで聞くような振りをして、手掛かりを探し続けた。
「SNSが驚異的に進化してるじゃない?一般人でも、ネットでエゴサ掛けたら全く知らない誰かのSNSで出て来たとか、怖い話も沢山あるわよ?人気タレントが炎上するのは、大概写真系のSNSとか匿名掲示板じゃない。炎上狙いで、わざと”匂わせ”とか言って承認欲求満たそうとか。人探しなら、SNSで名前入れてリサーチ掛けるか、関連検索するかじゃない?意外に簡単で出てくるわよ?」
灯台下暗し。俺の居場所がマスコミ関連だって忘れてた。ネット事情やら話題アプリやら、タレント事案経由で知る情報は余りあるじゃないか。助言の同僚に感謝した。
SNSで一番シェア数が高いアプリで、芸名と本名で検索。
あっさりとヒットした。本人の写真系SNSアカウントだ。フォロワーの数が一般人とは思えない程多い。子役の時のファンの数かな。ネット内だけだが、これだけの知名度があれば復帰した時にも追い風になるんじゃないか?と、プロデューサー気取りで一人でほくそ笑んだりもした。
UPされている写真の多くは風景や美術品ばかり。月に一回程度で本人の写真がある。
大人になって、こんな顔付になったのか。何処か影があるようにも見えるけど、月一枚の写真じゃ真実は分からない。
繰り返し眺めていると、一つの法則に気が付いた。
5年前の年は、殆ど写真を上げていない。数枚あった写真が意味不明なものばかりだ。コップが倒れて水が零れているテーブルとか、服の袖口とか、壊れた携帯電話とか・・・
この次の年から、花や景色の写真が徐々に増えて、最近は週に一回数枚の写真が上がっていた。月に一枚程度の本人写真は、どれも作り笑いではあったが元気そうだった。
勿論、俺もアカウントを取ってイ・ジン君のフォロワーになった。アイコンをそこらへんの花の写真にして、万が一怪しまれないように、江原道の田舎の風景など数枚写真を上げるようにした。アカウント名は・・・ジャガイモ。江原道の名産品だ。単純だ。
全く知らない人達からフォローされるのは、不思議な感覚だ。顔も名前も知らず会話も無いのに、ただ、ハートマークが押されている。これは、俺に対しての存在意義を認めているサインなんだろうか?そこまで深い考えは無いか。取り合えずは、イ・ジン君の写真には全部ハートマークを押した。
ある日、設定通知に気付いてアプリを開いてみると、すぐに消える方の枠で背広を着ているイ・ジン君の短い動画がUPされていた。
ビルの中?背後に大勢の同じような格好をしている人達が居る。揺れて見切れているけれど、何かの案内看板が見えた。俺はその短い動画を何度もコマ送りにして、その文字を見極めようとした。
「株式会社A:入社式」
読めた。俺はスマホの中に大切に保管している例の履歴書の写真を見返した。A会社は、イ・ジン君の父親の会社だ。そこに入ったんだ。と言う事は、イ・ジン君の通勤ルートの何処かで偶然を装い・・・って、部署が分からなければ打つ手が無い。
大手企業はビル一棟に各部署があるものだが、A会社が上場企業になったのはつい最近。検索すれば、本社以外にも各部署の所在地がバラバラに出て来る。
脚本の締め切りも間近だから、悠長にネット検索ばかりに気を取られてはいられなかったけど、ブレイクタイムに少しずつ情報を集めて、ある日、本人のSNSから決定打を拾った。
大手カフェチェーン店だ。窓の外の風景も少し入っている。ドリンクはクリーム山もりのラテか。甘いのが好きなのか。
今時は本当に恐ろしい程の便利社会だ。画像検索なるものもスマホ一台で出来てしまう。画像検索すれば、似たような検索結果が沢山出て来て、所在位置や見える景色などから、消去法で残ったものが一番正解に近い。
最有力候補の店舗は・・・LMビル一階・ソウル美術館前店?そんな場所に通販会社なんてあったか?
これは現場に行った方が早いな・・・俺は半ばストーカー行為をしている事に気付いていたけれど、自分には甘い。脚本を書き上げて納品してから出掛ける事にして、我ながら凄まじい程の集中力で一気に書き上げた。
そして平日の午後4時、そのビルに足を運んだ。
地図で見たより大きなビルだ。一階のカフェでイ・ジン君の写真と風景を重ね合わせてみる。
BINGO。ここで間違いない。
では、このビルの何階に?エレベーターの前にある案内表示を見た。最上階にA会社の名前がある。各階には全部別企業だ。
A会社は大きな企業だ。このビルのオフィス一室でおさまるわけが無いんだが・・・ん?4-6階がFree表示で企業名が無い。横に「レンタル問い合わせ先」と電話番号。それを写真に収め、A会社の退勤時間であろう6時頃までそのカフェで粘った。
果たして・・・来た。
ああ、動くイ・ジン君を、肉眼で見るのは何年ぶりだろうか。俺の想像通りの姿だ。相変わらず、童顔で可愛い。
後ろから同僚だろうか、次々に肩を叩かれて挨拶をしている。いちいち笑顔で会釈をして、可愛い。可愛いしか言葉が出て来ない。
イ・ジン君はカフェの店員と楽しそうに話をして、何かドリンクを注文していた。
俺は彼が着席するのを待って、良く見える席にそっと移動した。
頬杖で溜息を吐き、ぼんやりと外を眺めている。スマホを見るでもなく、ただぼんやりと。思い出したようにドリンクのストローに唇を付けて。何だろうな?何か悩みでもあるのかな?あの年頃の子は、退勤後には誰かと遊びに行ったりするもんじゃないのか?
30分位経っただろうか。イ・ジン君は立ち上がって、トレイを片付けカフェを出て行った。後を追うかとも考えたが、止めておいた。衝動的に、自分が今までの苦労を全て台無しにしてしまう危険性があったからだ。
イ・ジン君と最初で最後に会った数年前以降、俺は数人のガールフレンドが居た。
付き合っている時は本気だったし、結婚を考えた相手も居た。でも、どの相手とも長続き出来なかった。
最期はお決まりのパターンで「忘れられない人が居るのに、私と付き合うのは失礼じゃない?」女性の洞察力は凄い。何も話して居ないのに、何故、全員が同じ事を言って俺を振ったんだろうか。
セックスだけはいい、とセフレになって暫く尾を引いた彼女も居た。でも、そこに感情が無いのに快楽だけは追及する意味が分からず、俺は勃たなくなって関係を解消した。
まだ子供だったイ・ジン君を6-7年も追い続けていた事を本人に知られたら、気持ち悪がって口も利いて貰えなくなるだろう。
だからこそ、完璧な台本が必要だった。俺の、作家生命を賭けた最高傑作を生みだす必要があった。
会社に立ち寄り、レンタルスペースの件を提案した。次のドラマの稽古をその場所でどうですか?と。金額が折り合えば良い、とチーフから許可が出たので営業課の有能人材を一人引き連れて自ら交渉しに出向いた。
有能営業マンは、ビルオーナーと雑談をしている間に即座にその人物の嗜好傾向を掴み、幸い芸能人大好きという事で、その欲求を満たすオプションを沢山提示し、見事に予算内に収めた金額で契約まで漕ぎ着けた。
「今回は僕も最初から現場で立ち合います。」
「珍しいじゃない。いつもは訂正書き直しの連絡が入ってからじゃないと来ないのに。」
「ええ、何というか、今作は気合が入っていると言いますか・・・若いうちに現場離れちゃったから、もう一回初心に戻りたいかなあって。」
苦しい言い訳だっただろうか。だが、上司はすんなりとOKをくれて、そのビルに一か月間出勤する事となった。
さあ、一日たりとて無駄には出来ない。俺は観察に3日間、最高の脚本書きに2日間と期限を決めて、イ・ジン君と最高の出逢いを果たすべく心血を注いだ。


自分が出演する台本だからなのか、何度書いても駄作の域を脱出出来ないからなのか、このビルに通ってもう三週間だ。残り一週間。こんな筈じゃなかったのに。締め切りみたいにギリギリまで追い込まれている。
来週にはレンタル契約も終わり、ここを撤収しなければならない。
俺は毎日朝と晩と、イ・ジン君の出退勤姿で無事確認しているだけだ。何の進展も無い。でも、先週から「よく見かける体(てい)」で挨拶を交わし合うようにはなった。俺の目を見ているようには見えなかったけど、毎回会釈返ししてくれるんだから、俺を認識してくれてはいるのだろう。
それなら「こんにちわ、何階ですか?」とエレベーターのボタンを押してやる切っ掛けとかはどうだろうか?
ダメだ。いつも人がわんさか居る。ビルに実店舗が入っているから、その客達が俺達を邪魔するんだ。
では、退勤後のカフェで「よくお見掛けしますね、俺は4階に居るんですよ。あなたは?」とかはどうだろう?唐突過ぎるか?怪しまれるしかない会話か?
どんな台本を書いても、モブが多すぎてどうしたって二人の世界にはならない。ドラマと違うのは、そこだ。地球は二人を軸に回ってなどいない。
どんどん日数が減って行くのに、なに一つ初めの一歩を踏み出せなくて、数えきれない程書いて来た「好き過ぎて臆病になる」を実体験するとは思っても見なかった。
何となくこの作戦は失敗に終わりそうだから、次の手を考えてみるか・・・
俺はもう、この作戦にしがみ付くのを諦めて、甘いものでも食べて脳を活性化させようとしたんだ。
食べた事も無いザッハなんとかってケーキをカフェで注文した時、背後で大声を出されて振り向いたら・・・イ・ジン君だった。
ああ、運命の神様は突然降りて来るものなんだ。普段神も仏も何も信じては居ないけど、こんなサプライズ、感謝しなきゃ罰が当たる。
さあ、運命の一ページ目だ。俺は脚本家として、小説家として、俺の人生をどう演出していこうか。
現実は、口から心臓が飛び出る位に緊張して、それどころじゃなかったんだけど。

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