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7 抗うもの
幻は遍在する
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配属先に出されたのはオーストラリアだった。コアラがいた土地。カンガルー肉を使ったカレーがある。南半球であるため季節が北半球とは逆。それぐらいしか知識のない土地で初めての仕事に振り回されなければいけない未来に、卒業してすぐのわたしは不安でいっぱいだった。兄さんはアラスカに行くことになり、完全に頼れる人がいない状態でのスタートが確定した。
「ういは~あんま気にしなや、今のは向こうが悪いから」
「うん」
「ういはは自分の手が届く範囲で十分頑張ってるからな~」
わたしが不安がっていたのを気にしていたのか、渡豪してからファントンは一気にわたしを甘やかすようになった。疲れて帰宅後そのまま寝てしまっても、起きたらパジャマに着替えていて化粧も落ちている。買い物に行く気力がないまま空っぽの冷蔵庫と過ごしていたはずが、知らないうちに自分の好きな食べ物で満たされた冷蔵庫と過ごしていた。彼は何も言わないし見返りも求めてこないが、すべてファントンの仕業だとわかっている。
「いつもありがとう、ファントン」
「んー? うん」
礼を言ってもこのうっすい反応で終わる。秋の四月を乗り越え、冬の七月を通り過ぎ、春の足音が近付く九月になった。
「あれ……いつの間に翠くんからメッセージ来てたんだろ」
内容は「元気? 君も紅彩も一気に海外に行ったから僕だけ置いてかれた気分だ。休暇が貰えたら帰国してもらってみんなで集まりたいね」というものだった。ああ、たしかに。紅彩とはもうしばらく会っていない。
「ファントン、ちょっと幻で翠くんのとこに顔出してきて」
「あいよー」
この地域は比較的平和だと思う。人も穏やかで、わたしたちをすぐに受け入れてくれた。食べ物もおいしいし、時差もそう大きくない。ファントンがいてくれるおかげで寂しくもない。帰る家が無くなってからの方が精神的に安定するだなんて、誰が想像できただろう。
「……」
「ファントン?」
それから二日経った日の夜、ファントンは窓の外に広がる夜空を睨みつけていた。
「何かいる?」
「いんや、ただ……どうも嫌な予感がしてやなぁ」
「嫌な予感って」
「大方アレやろうなぁ。あれやったら荷物まとめて帰国準備しとけ。転移ですぐに帰れるようにって意味やで」
「わ、わかった」
結局その晩は何も起きなかった。異変が起きたのはその翌々日の晩だった。
「ういは、これあかんわ」
「え? ……何、あれは」
その日の夜空には血のように赤い満月が顔を出していた。見たこともない光景に思わずういはは固まる。だが、数秒その月を見つめていると、きぃぃん、と激しい耳鳴りと頭痛が起きた。
「ッ……!!」
「ういはっ?」
「耳が、聞こえな……頭も、いたい……っ」
「ちぃっ……あのクソほんまロクなことせぇへんな」
ファントンは苦しむういはを抱え、精霊界へ転移した。人間界よりも魔素が潤沢なこの世界なら、月の忌々しい魔法の影響も少しは和らぐのではないかと考えたからだ。
「あ、ファントンいいところに。あの月ってどういうもの?」
「っ……こっちまで」
精霊界に着いてすぐにアムが尋ねてきたが、今のファントンにそれに対していつもの調子で返す余裕はない。もしも呪術の類を仕掛けられてしまったのならば、光精霊の王であるレイのもとに急ぐ必要があるからだ。
「……その様子からしてあのカスか」
「ああそうや。ちょっと診てくれ」
「私は医者じゃないのだけれど。まぁいいよ。……ああ、呪いだね。命を徐々に蝕む悪質な呪い。紅彩を呼んでくる。あの子たちのいるところはまだ夕方に差し掛かるころだろう?」
「っああ、頼む」
アムが紅彩を呼ぶということは、レイとふたりでようやく完璧に解呪ができるほどのものだということだ。二分後、早めの夕飯だろうか、大盛りのパスタを持った紅彩と死精霊の姿の蒼唯がやって来た。
「ういはちゃん!!」
「ひどいな、複数の呪いが掛け合わさってより強いものにされてる」
ふたりがういはの様子を見ていると、その後ろから暖かな力を感じた。
「お調子者が珍しく焦った様子で来たものだから何かと思えば……何、この子の状態は。これで即死してないのが不思議なくらいなんだけど」
紅彩が振り返ると、きらきらと小さな光を零しながら立つ少女がいた。左目は髪で隠れており、淡いクリームベージュのドレスからは細い手足がすらりと出ている。直感的に、このヒトが光精霊の王なのだろうと紅彩は感じていた。
「……あら、この間はお疲れ様。蒼唯、だったわね? この子の様子はわかるわよね」
「ああ、何重にも呪いがかけられてる」
「……で、そこのちょっと変な人間」
「わたしですか?」
うんうんとアムが頷く。やはり初めて紅彩を見る精霊が持つ紅彩の第一印象は〝変な人間〟らしい。
「あなた、人の身で光を上手く使いこなせるのね」
「は、はい」
「合わせられるわよね」
「へっ? あ、えと、がんばります」
よろしい、と言うように光精霊のレイは頷いた。レイが顕現させた高純度な光の魔力の玉に、紅彩が癒しの力を持った光の魔力を付与していく。
「っ……もう少し、強くしていいわよ」
「はい」
解呪後にしばらく呪いを跳ね返せるよう防御魔法の魔力も加えると、レイはそれでいいと笑った。そして巨大な光の玉ができあがると、レイはそれをういはの上に落とした。ふわりと落ちる光の玉は、ういはの体に触れるとすうっとういはの体内へ吸い込まれるようにして消えていった。
「彼女が防御魔法や治癒の力を加えてくれたから、私一人でやる時よりも早く回復するはずよ。……あなた、いい腕ね。名前は?」
「あ、御剣紅彩といいます。その……光精霊の王の方ですよね?」
「ええ。レイというの。よろしく頼むわ」
レイが握手だと手を差し伸べ紅彩がその手を握ると、じんわりとあたたかい魔力が流れてくるようだった。
「蒼唯も、あの子から死を遠ざけていたでしょう。流石アムの子孫ね」
「伊達にスパルタ教育施されてねぇからな」
ういはは苦しそうな表情から穏やかな表情に戻り、すぅすぅと寝息を立てている。蒼唯によれば、ういはに掛けられていた呪いは臓物の機能を低下させ、心の不調を引き起こさせ、その人のトラウマを夢の中で延々再生し、呼吸もままならなくさせるようなものだったらしい。臓物の不調を引き起こす呪いと精神的な不調を来す呪いは別物らしく、その類のものが五つ六つと網の目を細かくするようにして掛けられていたのだという。
「お前ら、またいきなり呼んでほんまごめん。で、いつも助けてくれてありがとうな。これでもほんまに感謝してんねん。今のオレにはういはがおらなとてもじゃないけどちょっとしんどいからさ。やからほんま、ありがとう」
ファントンが頭を下げつつそう言うと、蒼唯はわざとらしくはんと鼻息を少し荒くした。
「そういうのは要らん。逆の立場になったときに同じようにしてくれればいい」
「ファントンさん。精霊にこの精神があるのかわたしにはわからないんですけど、人間には〝助け合い〟という精神がありますから。……蒼唯くんの言う通り、いつかわたしたちが窮地に立たされたときに助けてくれればそれでOKです」
「……ありがとう」
「で、あの赤い月は何なんやアム」
蒼唯が思い出したようにアムに尋ねる。アムも少し困った顔をして、何と言うべきか、と言葉を詰まらせる。
「〝傲慢〟の仕業か?」
「そうなるね。彼女の呪術もそれのせいだよ」
「……三年近く大人しくしてたんならもう一生大人しくしとけばいいモンを」
だが、その後数日間警戒しても彼が現れることはなかった。結局特に何も異変が起きないまま冬が訪れ、クリスマス休暇に入った召喚師たちは帰国していた。
「ういは~あんま気にしなや、今のは向こうが悪いから」
「うん」
「ういはは自分の手が届く範囲で十分頑張ってるからな~」
わたしが不安がっていたのを気にしていたのか、渡豪してからファントンは一気にわたしを甘やかすようになった。疲れて帰宅後そのまま寝てしまっても、起きたらパジャマに着替えていて化粧も落ちている。買い物に行く気力がないまま空っぽの冷蔵庫と過ごしていたはずが、知らないうちに自分の好きな食べ物で満たされた冷蔵庫と過ごしていた。彼は何も言わないし見返りも求めてこないが、すべてファントンの仕業だとわかっている。
「いつもありがとう、ファントン」
「んー? うん」
礼を言ってもこのうっすい反応で終わる。秋の四月を乗り越え、冬の七月を通り過ぎ、春の足音が近付く九月になった。
「あれ……いつの間に翠くんからメッセージ来てたんだろ」
内容は「元気? 君も紅彩も一気に海外に行ったから僕だけ置いてかれた気分だ。休暇が貰えたら帰国してもらってみんなで集まりたいね」というものだった。ああ、たしかに。紅彩とはもうしばらく会っていない。
「ファントン、ちょっと幻で翠くんのとこに顔出してきて」
「あいよー」
この地域は比較的平和だと思う。人も穏やかで、わたしたちをすぐに受け入れてくれた。食べ物もおいしいし、時差もそう大きくない。ファントンがいてくれるおかげで寂しくもない。帰る家が無くなってからの方が精神的に安定するだなんて、誰が想像できただろう。
「……」
「ファントン?」
それから二日経った日の夜、ファントンは窓の外に広がる夜空を睨みつけていた。
「何かいる?」
「いんや、ただ……どうも嫌な予感がしてやなぁ」
「嫌な予感って」
「大方アレやろうなぁ。あれやったら荷物まとめて帰国準備しとけ。転移ですぐに帰れるようにって意味やで」
「わ、わかった」
結局その晩は何も起きなかった。異変が起きたのはその翌々日の晩だった。
「ういは、これあかんわ」
「え? ……何、あれは」
その日の夜空には血のように赤い満月が顔を出していた。見たこともない光景に思わずういはは固まる。だが、数秒その月を見つめていると、きぃぃん、と激しい耳鳴りと頭痛が起きた。
「ッ……!!」
「ういはっ?」
「耳が、聞こえな……頭も、いたい……っ」
「ちぃっ……あのクソほんまロクなことせぇへんな」
ファントンは苦しむういはを抱え、精霊界へ転移した。人間界よりも魔素が潤沢なこの世界なら、月の忌々しい魔法の影響も少しは和らぐのではないかと考えたからだ。
「あ、ファントンいいところに。あの月ってどういうもの?」
「っ……こっちまで」
精霊界に着いてすぐにアムが尋ねてきたが、今のファントンにそれに対していつもの調子で返す余裕はない。もしも呪術の類を仕掛けられてしまったのならば、光精霊の王であるレイのもとに急ぐ必要があるからだ。
「……その様子からしてあのカスか」
「ああそうや。ちょっと診てくれ」
「私は医者じゃないのだけれど。まぁいいよ。……ああ、呪いだね。命を徐々に蝕む悪質な呪い。紅彩を呼んでくる。あの子たちのいるところはまだ夕方に差し掛かるころだろう?」
「っああ、頼む」
アムが紅彩を呼ぶということは、レイとふたりでようやく完璧に解呪ができるほどのものだということだ。二分後、早めの夕飯だろうか、大盛りのパスタを持った紅彩と死精霊の姿の蒼唯がやって来た。
「ういはちゃん!!」
「ひどいな、複数の呪いが掛け合わさってより強いものにされてる」
ふたりがういはの様子を見ていると、その後ろから暖かな力を感じた。
「お調子者が珍しく焦った様子で来たものだから何かと思えば……何、この子の状態は。これで即死してないのが不思議なくらいなんだけど」
紅彩が振り返ると、きらきらと小さな光を零しながら立つ少女がいた。左目は髪で隠れており、淡いクリームベージュのドレスからは細い手足がすらりと出ている。直感的に、このヒトが光精霊の王なのだろうと紅彩は感じていた。
「……あら、この間はお疲れ様。蒼唯、だったわね? この子の様子はわかるわよね」
「ああ、何重にも呪いがかけられてる」
「……で、そこのちょっと変な人間」
「わたしですか?」
うんうんとアムが頷く。やはり初めて紅彩を見る精霊が持つ紅彩の第一印象は〝変な人間〟らしい。
「あなた、人の身で光を上手く使いこなせるのね」
「は、はい」
「合わせられるわよね」
「へっ? あ、えと、がんばります」
よろしい、と言うように光精霊のレイは頷いた。レイが顕現させた高純度な光の魔力の玉に、紅彩が癒しの力を持った光の魔力を付与していく。
「っ……もう少し、強くしていいわよ」
「はい」
解呪後にしばらく呪いを跳ね返せるよう防御魔法の魔力も加えると、レイはそれでいいと笑った。そして巨大な光の玉ができあがると、レイはそれをういはの上に落とした。ふわりと落ちる光の玉は、ういはの体に触れるとすうっとういはの体内へ吸い込まれるようにして消えていった。
「彼女が防御魔法や治癒の力を加えてくれたから、私一人でやる時よりも早く回復するはずよ。……あなた、いい腕ね。名前は?」
「あ、御剣紅彩といいます。その……光精霊の王の方ですよね?」
「ええ。レイというの。よろしく頼むわ」
レイが握手だと手を差し伸べ紅彩がその手を握ると、じんわりとあたたかい魔力が流れてくるようだった。
「蒼唯も、あの子から死を遠ざけていたでしょう。流石アムの子孫ね」
「伊達にスパルタ教育施されてねぇからな」
ういはは苦しそうな表情から穏やかな表情に戻り、すぅすぅと寝息を立てている。蒼唯によれば、ういはに掛けられていた呪いは臓物の機能を低下させ、心の不調を引き起こさせ、その人のトラウマを夢の中で延々再生し、呼吸もままならなくさせるようなものだったらしい。臓物の不調を引き起こす呪いと精神的な不調を来す呪いは別物らしく、その類のものが五つ六つと網の目を細かくするようにして掛けられていたのだという。
「お前ら、またいきなり呼んでほんまごめん。で、いつも助けてくれてありがとうな。これでもほんまに感謝してんねん。今のオレにはういはがおらなとてもじゃないけどちょっとしんどいからさ。やからほんま、ありがとう」
ファントンが頭を下げつつそう言うと、蒼唯はわざとらしくはんと鼻息を少し荒くした。
「そういうのは要らん。逆の立場になったときに同じようにしてくれればいい」
「ファントンさん。精霊にこの精神があるのかわたしにはわからないんですけど、人間には〝助け合い〟という精神がありますから。……蒼唯くんの言う通り、いつかわたしたちが窮地に立たされたときに助けてくれればそれでOKです」
「……ありがとう」
「で、あの赤い月は何なんやアム」
蒼唯が思い出したようにアムに尋ねる。アムも少し困った顔をして、何と言うべきか、と言葉を詰まらせる。
「〝傲慢〟の仕業か?」
「そうなるね。彼女の呪術もそれのせいだよ」
「……三年近く大人しくしてたんならもう一生大人しくしとけばいいモンを」
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