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ギルドにて2

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ギルドでの、適正レベルを把握した二人は、

  「ヘレン、ファイヤーベア、無理!」
  「そうね、他を売りましょう。」

ヘレンの同意を得たミーノは、売却カウンタに向かうと、

  「すいません、アイテムを売りたいんですが。」

するとカウンタの人が、

  「はい、何をお売りになりますか?」
  「うちの村で捕れた獲物です。」

カウンタに、イノシシの毛皮を出した。すると、カウンタの人は、

  「はぁ?」

  (何か変だった?)

  「あのー、君たち、ランク幾つ?」
  「5ですけど?」

そう言うと、カウンタの人は、

  「多すぎ。あなた達、本当にランク5?」
   「そうですが、何か問題でも?」
  「多すぎるんだよ。普通、そのランクの子達って、親の取ってきた、毛皮を売る位だからね。その上、ほとんど傷のない毛皮なんて、そうそう無いからな。」

  (ヤバイ、自分達に合ったランクしか考えてなかった。まさか、数と質なんて。)

  「まぁ良い。」

カウンタの人は、全てを分かったように言う。

  「いろいなやつ規格外も居るからな?」

  (すげー、そういうものなんだ。)

イノシシの毛皮は、うちの2年分の収入となった。

  「すごいねミーノ。こんなに儲かっちゃうなんて。」
  「しっ、声出して言っちゃあダメ。誰が聞いているか分かんないからね?」
  「あ、そっか。」
  「所で、依頼に何か気になるモノあった?」
  「あった。あった。キノコ!」
  「キノコ?そんなモン?」
  「そう、キノコ。でも、普通のキノコじゃあ無い。」
  「何、それ?」
  「ふふっ、エネタケ!」
  「エネタケ?何それ?」
  「うちの村でも、普通のキノコと一緒に混じってる事もあるんだ。ただ、一般人には見分けが難しい。」
  「なるほど、『真実の目』だから?」
  「その通り。僕なら見分けがつく。」
  「やったね。スキル無双だね!」
  「その上、一つで一週間分の収入になる。」
  「で、いつから取りに行く?」

  (ふふっ、コイツを見ろ!)

ミーノは、から、そのキノコを取り出すと、

  「依頼書と一緒に提出しよう。」
  「やったね。今日はホームランだ。」

  (は?ホームラン?)

  「アレ?ホームランて何?」

どうやら言った本人も、意味がわからない様子。

  「コホン。まぁ、良いけど。では、提出して今日は帰ろうか?」
  「うん、そうだね。」

僕達は、依頼書度と共にキノコを出す。するとカウンタの人は、

  「君たち、依頼書の内容は良く見た?」
  「はい、見たつもりです。」
  「はぁー。つもりね。」

  (何か問題でもあったかな?)

  「アンタ達!さっきも言ったけど、本当に本当にレベル5?」
  「そうですけど?」
  「今一分かってないようだから言うけど、エネタケって、最深部にしかないんだけど?」
  「え?」

  (ヤバイ、キノコがいっぱい取れるからって、奥に行き過ぎたか?)

  「あ、たまたま群生地見つけたから?」
  「何で疑問文?はぁ、良いけど。で、いくつあるんだ?」

僕は、恐る恐る、

  「10個?」

カウンタの人は、

  「10個?」

僕は再度、

  「10個!」

カウンタの人は諦めたように、

  「分かった、10個だな。じゃあ、この金額で。」

出されたお金を見て、

  「は?お間違えでは?」
  「いや、あってるよ。これでも安いくらいだ。」

  (やらかした。うちの一週間ってどんだけ安かったんだ。で、村での売値って、安すぎ!)

  「あ、ありがとうございました。では。」

そそくさと、誤魔化すように出ていこうとすると、

  「おい、待て。」
  「な、何でゴザイましょう?」
  「そんなに緊張しないで。ただ、凄腕を見込んて、今後ともよろしくな秘密にして上げる!」

これからは、いっぱい依頼が来そうな?
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