2 / 2
2
しおりを挟む奴隷商を出て、魔物に襲われて手脚の無い奴隷キリカをお姫様抱っこして宿へ向った。
何処に宿があるか分からず、探していると【逢引宿】と書かれた不埒な物を発見した。
別に泊まれるなら、どういう用途でも構わない。
躊躇わずに【逢引宿】に入る。
女将さんらしき人と挨拶を交わし、抱えていたキリカを椅子に座らせて宿泊費を払う。
「一泊、大銅貨1枚になります」
女神様に教えて貰っていたから知っているが、この世界は貨幣が主で、紙幣は使われていない。
一番安い貨幣から順番言うとこうだ……
鉄貨……1円
銭貨……5円
銅貨……10円
大銅貨……100円
銀貨……千円
大銀貨……5千円
金貨……1万円
大金貨……10万円
合計8種類で、日本円にすると大体これぐらいの価値がある。
「とりあえず3日程泊まりたい」
「分かりました。 3日ですね。 食事は別料金になります。 もし必要でしたら、言って下さい。 部屋まで運びますので それとお風呂は各部屋に用意されております」
う~ん……まんまラ○ホテルと一緒じゃないか。
事後に他の人と顔合わせるのは嫌だから、風呂と食事は自分の部屋で済ませるように、なってるんだろう。
俺は財布代わりの巾着袋から金貨を取り出して払う。
とりあえず3日泊まる事にしたので、1日で大銅貨1枚なら、3日で3枚。
支払いを終えて部屋の説明を聞き、鍵を渡された。
階段を上って2階へと上がっていくと、甲高い女性の声が響く。
「あんっ……だめっ♡」
別に手脚の無い奴隷と何かしようとは思わないが、宿の薄暗さと雰囲気のせいで、変な気分になる。
番号が書かれた自分の部屋に鍵を差し込み回す。
キリカを抱えているので、少し空いたドアを足で、完全に開けて中に入った。
部屋の中も薄暗く、ランプらしき物で照らされている。
電気とか、この世界には無いと思うが、どうなっているのだろうか?
テーブル、広いベッド、お風呂、ランプ、花瓶に入った花、あと……変なのがある
「何だコレ?」
キリカをベッドに置いて、変な形した物を手にとって確かめる。
尖った形をしていて、先の方は丸くなっている。
一体何に使うのだろうか?
「ボタンがあるな……押してみるか! ポチッ」
ゔううぃぃぃんんん!!!
スイッチを押すと振動しだした……あっ、これ、アレか!?
玩具だ……大人の玩具。
まさか、異世界にもあったとは……
「ご主人様ぁ~もうするの?」
キリカが俺の持っている、振動する玩具を見ている。
「いやいや、違う! そういうつもりじゃない」
「ボク待ち切れないよぉ~♡」
顔を赤くして潤んだ瞳で俺を見つめてくる。
そんな目で見るなっ……そういう事をしたくなるだろう!
湧き上がってくる気持ちを抑えて玩具を手放し、キリカがいるベッドに腰掛け、軽く自己紹介をして色々話をする。
「もうすぐ廃棄されて、山で野垂れ死ぬか、魔物に殺されるかの2択だったから、ご主人様に買って貰えるってなった時は本当に嬉しかったんだ」
「辛かったな」
「うん、でも優しそうなご主人様に買って貰えたから幸せかも……。 でも、ご主人様にお礼出来ないのが辛いかな……」
お礼なんて求めてない。
不幸があったキリカが幸せになってくれたら、それでいい。
「身体が無事だったら、いっぱいご奉仕できるのにっ」
何だご奉仕って?
魅力的な言葉に聴こえたが、俺の勘違いだろうか……
「ところで、キリカ身体はポーションとかで治らないのか?」
異世界小説でよくあるポーションは、体力の回復や、キズを治したり出来る。
「ポーションじゃ傷は治せても、ボクの手脚は治らないかな。 おとぎ話とかであるエリクサーが本当に実在するなら別だけど……」
そうか……やはり簡単にはいかないよな。
治せるもんなら奴隷商のロブスがやってるだろうし。
エリクサーは実在しないのか……となると後は、スキルだよな。
女神様が俺に与えたスキル【ギフト】は、自分以外にスキルを付与できる。
これで、キリカの身体を治せないかな?
スキル【ギフト】を試しに発動してみる。
言葉に出さなくても、頭の中で念じれば使えるみたいで、様々なスキルの名前と効果が頭に浮ぶ。
見つけた!
【超再生】……一瞬で身体を元通りに再生するスキル。
これならキリカの身体を再生できる。
彼女に俺のスキルの事を説明して、【超再生】を付与する。
「よし、できた……キリカ試してみてくれ」
「う、うん、スキル【超再生】」
キリカの身体を緑色の優しい光に包まれ、無くなった手脚が文字通り一瞬で再生した。
治った手脚を動かし確認する彼女。
「わぁ~本当に治った!? 嘘じゃない……本当に治ってるぅ」
同じような事を2回言って、ベッドの上で立ち上がるキリカ。
彼女のスラーっとした美しく長い手脚、スレンダーな身体付きに見惚れてしまう。
「ありがとうご主人様ぁ!」
そう言って俺に抱きついて来た。
キリカのふんわり香る女性の匂いと、柔らかい身体が密着したせいで、俺の身体が刺激されてしまう。
……何処とは言わないが、大きくなってしまった。
「わぁ!? ご主人様の大きくなってる」
恥ずかしくなり俺は、下半身を布団で覆う。
「ボクの初仕事だ。 任せてご主人様ぁ♡」
な、何を任せるのだろうか?
お布団の中へと入っていくキリカ。
俺のズボンとパンツを脱がして、アレを露出させる。
「ふわぁ~大きいぃぃ♡ ぺろっ♡」
何が大きいのか知らないが、湿った感触に包まれていき、俺の身体がビクンっと反応する。
「ちゅぱぁちゅぱぁ♡ れろれろ♡」
卑猥な音が布団の中から鳴っているが、俺には見えないので分からない。
キリカは一体何をしてるんだ……ぅぅ。
「ぺろぺろ♡ れろれろ♡」
は、激しいぃぃ攻撃が俺を襲う。
今までに味わった事の無い、快感にアソコが包まれて気持ちいい。
まさか……購入した奴隷が、こんなに、いかがわしい奴隷だとは思わなかった。
俺はとんでもない奴を檻から解放してしまったようだ。
生暖かい濡れた感触に覆われ、逃げる事が出来ずに、すぐに限界を迎えてしまう。
「き、キリカっヤバい……うぅっ!?」
もう駄目だっ……で、出るぅ!!!
ビクンっビクンっ震える俺の身体。
止めようと頑張ったが我慢できず、溢れる白き熱は、勢いよく出てしまう。
「ゔゔん~♡」
多すぎたのだろう……何か苦しそうな愛しい声が聴こえる。
しばらくして、俺にパンツとズボンを着させたキリカは、布団の中から出て来て、俺の横にくる。
「じゅるじゅるぅ~♡ ごくっん♡♡♡ ご馳走様でしたぁ~ご主人様の大切な聖白、とっても熱くてぇ、ねばねばしてて、美味しかったぁ♡」
こっちでは、俺の出したアレを聖白っていうのか。
ていうか、汚いのに、よく飲んだなぁ!
この奴隷は素晴らしい……じゃなかった、いかがわしい奴隷なんだ。
「ボクの口気持ち良かった?」
「最高だった……」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる