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第一章 偽りの皇帝
第十二話
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「母上、なぜ此処に……」
ゆったりと微笑む皇后とは逆に、煌威は突然現れた母親の姿に挨拶も何もかも吹っ飛んでいた。頭の中が真っ白になってしまったと言ってもいい。
基本的に皇后は、ほとんど後宮から出ることはない人物だ。
それは皇帝が国内外執務に携わる最高責任者であるなら、皇后は後宮を取り仕切る最高責任者だからである。
後宮は、皇帝の住居たる禁城の中の、皇帝の寝殿や皇后・貴妃達の寝殿が並ぶ私的空間だ。他にも宮女、召使いを含めた数百人の女性達、皇帝の幼い子供、千人近い宦官がこの後宮で暮らしていた。
禁城は大きく言うなら、外廷と内廷に別れている。外廷は将軍や宰相、料理人、役人、護衛など大抵が入ることが許されていたが、内廷は宦官、宮女、召使など限られた人間しか入ることは出来なかった。後宮はこの内廷にあたる。
禁城で暮らせる成人男性は、皇帝一人だ。成人した皇族は、皇帝の兄弟や皇太子である煌威と、他の息子含め、禁城の北に位置する皇族用の住まい、王府で暮らしていた。
言ってしまえば、皇后は煌威の母親であるものの、その顔を見るのは数年ぶりだったのだ。
「……煌威?」
「っ失礼しました」
煌威はしばらく茫然とただ皇后を見ていたが、苦笑してこちらを見る母親の顔に、慌てて拱手の形をとる。
「本日はどのようなご用向きで?」
皇后が表に出てくる理由は、何か重要なこと以外ありえない。
拱手で頭を下げたまま問いかけた。
「……条約予定の、北戎の娘が亡くなったと聞きました」
「…………」
神妙な声で皇后が告げたのは、さきほどまで煌威が紅焔と話し、尚且つ今も根本的に悩ませている北戎の娘の件で閉口する。
首都の朝暘まで噂が流れているのかと焦るが、思えば帝国の重鎮であれば当たり前に届く情報だ。皇后が知らない筈がなかった。
「曉炎が犯人だったとのこと、謝罪と北戎の棟梁殿に弔慰を、と……」
「いや、それは……」
正直、上手い手ではない。というか、悪手だと煌威は考える。例え弔慰金を用意したところで、火に油を注ぐ結果しか見えない。
普段は後宮に篭っている皇后が出てきて弔慰を述べるのは、まあ帝国側から見れば国を挙げて誠意を示していると言える。
しかし、北戎側からしてみればそんなものは関係ない。
そもそも、曉炎が皇位を狙って謀反を起こし、私利私欲で北戎の娘を殺した、ということになってはいるが、それでも曉炎は主犯で実行犯ではない。北戎側にとっては帝国に娘を殺された事実は変わらないのだ。
北戎側にとって有利な条約を結ばせようと、今は我慢している。そうとしか考えられない状況で、皇后自らの謝罪と弔慰は北戎に帝国の弱みを晒すものと同じで、付け入る隙を与えるようなものだった。
そして、煌威には皇后を北戎棟梁と会わせたくない理由がもう一つある。
皇后は、皇帝の寵妃だ。
それは息子である煌威から見ても、直視するのも躊躇われる熱愛ぶりで、自他ともに認めるところである。
そもそも皇后は元は農村の娘で、正妃になれる身分ではなかった。身分で言えば、側妻の貴妃達のほうが上だ。
皇后に教養がない、とは言わない。煌威が母親に対しての贔屓目から言っているわけではなく、そこは腐っても皇后だ。正妃になるにあたり、それ相応の教育は受けたようで、立ち振る舞いは皇后という位に劣るものではない。
だがやはり、皇后は皇帝からの寵愛だけで皇后になったと言っても過言ではなかった。
今、皇后を彩る金属製の華を象った繊細な飾り留めも、準輝石のピンも、翡翠の櫛も、歩揺も、すべての華美な装飾品は皇帝からの贈り物だ。
それほど溺愛している皇后が今、皇帝に伴われずこの場に居るということは、皇帝はこの城陽に皇后が来ていることを知らない可能性があることを示していた。
いくら煌威が皇太子でも、このまま皇后を北戎棟梁に面会させるのは権限問題ではなく、純粋に忌避したいことだった。
しかし、そう考えているときに限って、都合悪いことが起きるのも世の常なもので。
皇后の背後、正面から歩いてくる人物の姿を見つけ、煌威は固まった。
できるなら見なかったことにしたい。このまま気づかずに通り過ぎてくれないだろうか。等と、どう考えてもありえない希望に縋るほど、煌威の頭は切羽詰まっていた。
視線は、あっさりと交わる。
「煌威殿」
微笑してかけられた声に、思わず煌威の唇が引き攣った。
皇后が振り返るより早く、後ろに控えていた侍女達が持っていた扇で皇后の顔を隠すと同時に一線を引く。
帝国に身分ある女性は顔を隠すものといった仕来りは無かったが、対峙する相手がまだ敵である場合は別だ。
煌威が紅焔に目配せすると、浅く頷かれる。
「これはこれは……、李冰殿」
煌威は覚悟を決めて、皇后を挟んで目の前に立つ北戎棟梁に拱手した。
「散策ですか?」
「ええ、そのようなものです。春の陽射しはどこの土地でも温かく、傷ついた心も癒してくれるものですし……」
李冰はおっとりと笑みを返してくる。
帝国にとって痛いところを笑いながら容赦なく刺してくるものの、李冰は北方の遊牧民族北戎の棟梁とは思えないほど細く、優雅な佇まいをした男だった。
筒袖の、左衽の上衣に絝という二部式の胡服を着用し、背筋正しく胸を張って立つ立ち姿は、細いだけではないその肉体のしなやかさを強調している。
年頃の娘がいる、と言われても信じられないほどの美丈夫だ。
李冰の外見は目尻に微かな皺はあるものの、とても父親とは思えないほど若かった。
李冰は煌威に言葉を返しながらも、皇后に膝を折る。
しっかり見たのは後ろ姿だけとはいえ、地位のある人間と判断した為か、それとも女性に対する礼儀か。
「初めてお目にかかります。わたしは北戎をまとめている李冰と申します」
「……」
跪いて、帝国式である拱手で挨拶する李冰に、皇后の警戒心も若干薄れたのだろう。言葉は返さないものの、皇后も拱手を返す形で意を表した。
それを見た侍女の扇を支える腕が、緩く下がる。
しかし、拱手で挨拶を交わし、顔を上げて突き合わせた瞬間、皇后と李冰二人が同時に固まった。
まるで鏡だ。姿形を抜かせば、鏡のように同じ体勢で二人とも停止している。
「……玉環?」
李冰の口から洩れた固有名詞に、煌威は目を見開いた。
――……なぜ貴殿がその名前を知っている?それは、母の名だ。
ゆったりと微笑む皇后とは逆に、煌威は突然現れた母親の姿に挨拶も何もかも吹っ飛んでいた。頭の中が真っ白になってしまったと言ってもいい。
基本的に皇后は、ほとんど後宮から出ることはない人物だ。
それは皇帝が国内外執務に携わる最高責任者であるなら、皇后は後宮を取り仕切る最高責任者だからである。
後宮は、皇帝の住居たる禁城の中の、皇帝の寝殿や皇后・貴妃達の寝殿が並ぶ私的空間だ。他にも宮女、召使いを含めた数百人の女性達、皇帝の幼い子供、千人近い宦官がこの後宮で暮らしていた。
禁城は大きく言うなら、外廷と内廷に別れている。外廷は将軍や宰相、料理人、役人、護衛など大抵が入ることが許されていたが、内廷は宦官、宮女、召使など限られた人間しか入ることは出来なかった。後宮はこの内廷にあたる。
禁城で暮らせる成人男性は、皇帝一人だ。成人した皇族は、皇帝の兄弟や皇太子である煌威と、他の息子含め、禁城の北に位置する皇族用の住まい、王府で暮らしていた。
言ってしまえば、皇后は煌威の母親であるものの、その顔を見るのは数年ぶりだったのだ。
「……煌威?」
「っ失礼しました」
煌威はしばらく茫然とただ皇后を見ていたが、苦笑してこちらを見る母親の顔に、慌てて拱手の形をとる。
「本日はどのようなご用向きで?」
皇后が表に出てくる理由は、何か重要なこと以外ありえない。
拱手で頭を下げたまま問いかけた。
「……条約予定の、北戎の娘が亡くなったと聞きました」
「…………」
神妙な声で皇后が告げたのは、さきほどまで煌威が紅焔と話し、尚且つ今も根本的に悩ませている北戎の娘の件で閉口する。
首都の朝暘まで噂が流れているのかと焦るが、思えば帝国の重鎮であれば当たり前に届く情報だ。皇后が知らない筈がなかった。
「曉炎が犯人だったとのこと、謝罪と北戎の棟梁殿に弔慰を、と……」
「いや、それは……」
正直、上手い手ではない。というか、悪手だと煌威は考える。例え弔慰金を用意したところで、火に油を注ぐ結果しか見えない。
普段は後宮に篭っている皇后が出てきて弔慰を述べるのは、まあ帝国側から見れば国を挙げて誠意を示していると言える。
しかし、北戎側からしてみればそんなものは関係ない。
そもそも、曉炎が皇位を狙って謀反を起こし、私利私欲で北戎の娘を殺した、ということになってはいるが、それでも曉炎は主犯で実行犯ではない。北戎側にとっては帝国に娘を殺された事実は変わらないのだ。
北戎側にとって有利な条約を結ばせようと、今は我慢している。そうとしか考えられない状況で、皇后自らの謝罪と弔慰は北戎に帝国の弱みを晒すものと同じで、付け入る隙を与えるようなものだった。
そして、煌威には皇后を北戎棟梁と会わせたくない理由がもう一つある。
皇后は、皇帝の寵妃だ。
それは息子である煌威から見ても、直視するのも躊躇われる熱愛ぶりで、自他ともに認めるところである。
そもそも皇后は元は農村の娘で、正妃になれる身分ではなかった。身分で言えば、側妻の貴妃達のほうが上だ。
皇后に教養がない、とは言わない。煌威が母親に対しての贔屓目から言っているわけではなく、そこは腐っても皇后だ。正妃になるにあたり、それ相応の教育は受けたようで、立ち振る舞いは皇后という位に劣るものではない。
だがやはり、皇后は皇帝からの寵愛だけで皇后になったと言っても過言ではなかった。
今、皇后を彩る金属製の華を象った繊細な飾り留めも、準輝石のピンも、翡翠の櫛も、歩揺も、すべての華美な装飾品は皇帝からの贈り物だ。
それほど溺愛している皇后が今、皇帝に伴われずこの場に居るということは、皇帝はこの城陽に皇后が来ていることを知らない可能性があることを示していた。
いくら煌威が皇太子でも、このまま皇后を北戎棟梁に面会させるのは権限問題ではなく、純粋に忌避したいことだった。
しかし、そう考えているときに限って、都合悪いことが起きるのも世の常なもので。
皇后の背後、正面から歩いてくる人物の姿を見つけ、煌威は固まった。
できるなら見なかったことにしたい。このまま気づかずに通り過ぎてくれないだろうか。等と、どう考えてもありえない希望に縋るほど、煌威の頭は切羽詰まっていた。
視線は、あっさりと交わる。
「煌威殿」
微笑してかけられた声に、思わず煌威の唇が引き攣った。
皇后が振り返るより早く、後ろに控えていた侍女達が持っていた扇で皇后の顔を隠すと同時に一線を引く。
帝国に身分ある女性は顔を隠すものといった仕来りは無かったが、対峙する相手がまだ敵である場合は別だ。
煌威が紅焔に目配せすると、浅く頷かれる。
「これはこれは……、李冰殿」
煌威は覚悟を決めて、皇后を挟んで目の前に立つ北戎棟梁に拱手した。
「散策ですか?」
「ええ、そのようなものです。春の陽射しはどこの土地でも温かく、傷ついた心も癒してくれるものですし……」
李冰はおっとりと笑みを返してくる。
帝国にとって痛いところを笑いながら容赦なく刺してくるものの、李冰は北方の遊牧民族北戎の棟梁とは思えないほど細く、優雅な佇まいをした男だった。
筒袖の、左衽の上衣に絝という二部式の胡服を着用し、背筋正しく胸を張って立つ立ち姿は、細いだけではないその肉体のしなやかさを強調している。
年頃の娘がいる、と言われても信じられないほどの美丈夫だ。
李冰の外見は目尻に微かな皺はあるものの、とても父親とは思えないほど若かった。
李冰は煌威に言葉を返しながらも、皇后に膝を折る。
しっかり見たのは後ろ姿だけとはいえ、地位のある人間と判断した為か、それとも女性に対する礼儀か。
「初めてお目にかかります。わたしは北戎をまとめている李冰と申します」
「……」
跪いて、帝国式である拱手で挨拶する李冰に、皇后の警戒心も若干薄れたのだろう。言葉は返さないものの、皇后も拱手を返す形で意を表した。
それを見た侍女の扇を支える腕が、緩く下がる。
しかし、拱手で挨拶を交わし、顔を上げて突き合わせた瞬間、皇后と李冰二人が同時に固まった。
まるで鏡だ。姿形を抜かせば、鏡のように同じ体勢で二人とも停止している。
「……玉環?」
李冰の口から洩れた固有名詞に、煌威は目を見開いた。
――……なぜ貴殿がその名前を知っている?それは、母の名だ。
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