彼岸の傾城傾国

用語説明

作中で一切の説明が無かったり、文字から想像できないような名前のついた物の説明になります。

・丞相じょうしょう…行政を司り、皇帝を補佐する最高位の官吏。

・望楼ぼうろう(やぐら)…遠くを見る為の高い建築物。

・銃眼じゅうがん…敵を銃撃し、また見張る為に防壁に設けた小さな穴。

・拱手きょうしゅ…両手を組み合わせること。両手を胸の前で組む挨拶。

・梁はり…柱の上にはり渡し、屋根を支える材。

・臙脂色えんじいろ…黒みをおびた深く艶やかな紅色のこと。

・空窓からまど…ガラスが入っていない窓。

・深衣しんい…衽おくみ(前身頃の隣についている布)の先を腰に巻きつけて着るワンピース型の衣服。 上下繋がった体を深く覆う衣装。丈の長い衽の深い衣服。

・右衽うじん…自分からみて左の衽を右の上に重ねる着方。

・方領ほうりょう…前身頃の左右の端につけた方形の襟。四角い襟。

・準輝石じゅんきせき…輝石(暗緑色、または黒色の鉱物)ときわめて類似している鉱物。

・宦官かんがん…後宮に仕える去勢された男の役人。

・棟梁とうりょう…一つの集団の中心的・指導的な地位にある人。かしら。

・左衽さじん…自分からみて右の衽を左の上に重ねる着方。

・胡服こふく…筒袖の左衽の上衣にズボンという二部式の衣服。

・蛮族ばんぞく…野蛮人の別称。

・冕冠べんかん…皇帝の冠。冠の上に綖えんと呼ばれる長方形の木板を乗せ、板前後の端には旒りゅう(珠を通した紐)を簾すだれのように垂らしたもの。
冠側面から整えた髪や冠を固定する為の簪かんざしを指し、底部の顎紐を結んで被った。
板の中央には赤帯がつき、その両側から耳の辺りまで垂らした紐に充耳じゅうじ(珠飾り)がつく。

・袞衣こんえ…即位の儀などに冕冠とともに用いられた皇帝の礼服。

・蔽膝へいしつ…腰に締めた帯の下につける前掛け。身分の高い者の尊さを示すもの。

・賤吏せんり…身分の低い役人。

・包子パオズ…中華まん

・豆花ドウホワ…豆腐よりも柔らかいゼリー状の食品。

・油条ユウティアオ…細長いスティック状の揚げパン

・花窓はなまど…枠が木枠になっていて、中に模様が入っている窓のこと。窓の外の風景を額縁効果を付けて見せる仕掛けのようなもので、ガラスが入っている為、通風の機能はない。採光の機能は担ってる窓。

・臀部でんぶ…お尻。

・賓客ひんかく…敬うべき客人。

・衛士えじ…宮中の護衛を担った者の称。

・革帯かくたい…革ベルト。

・大帯だいたい…絹で出来た幅広の帯。

・裳も…袴の上に付け蔽膝の下に付ける腰巻式の飾り。プリーツスカートのようなもの。
 
・小褲しょうこ…パンツ。下着。

・襯衣しんい…肌着。

・玉佩ぎょくはい…五色の玉を貫いた組糸五本を金銅の花形に繋いで、腰から足先に垂らすもの。


※Wikipedia・コトバンクで独自に調べて解釈したり、そう作ったものです。正しいとは限りません。