病み憑き

雪鳴月彦

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第三章:風岡夏純――①

風岡夏純――①

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 話し相手の声がなくなった室内には、相変わらずの静寂が漂う。

「いきなりおかしなこと言うのは勘弁してくれよな……」

 ぼそりと呟きながら立ち上がりスマホをポケットに捻じ込むと、晴樹は今度こそ夕食を買うために外へと出ていった。
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