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the first kiss
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対峙するチャズは、人というよりも獣に近い獰猛さを放っていた。狼の私にとって敵対する者は言わば狩りの対象だ。
だが向こうにとっても同じだろう。油断をすれば喰われる。そんな緊張感に全身が包まれる。
「チャズ……リーベル……」
獣が向かい合った空間に、マカハの心配そうな声が聞こえる。その声に耳を傾けかけたその瞬間、チャズは目に見えぬ速さで剣を振り上げた。
「っ!」
「よそ見をするほど余裕がおありかな?」
チャズは目をギラギラと輝かせながら、遠慮のない連撃を繰り出してきた。剣の腹を縦にしながら攻撃を防ぐ。だが刃の先が頬を掠めた。
「リーベル!」
目の下を横切るように赤い線が引かれ、血が吹き出した。避けていなければ眼孔を射貫かれていたかもしれない。
防戦一方では埒があかないと。こちらも攻め込みたいところだが、チャズには入り込む隙が一切ない。
チャズは一瞬でも自分の剣に間が空けば、身を翻して後方に退く。そこからまた猪突猛進の勢いで近付き、幾重にも攻撃を重ねてくる。
「すばしっこい奴め!」
「リーベル殿こそ狼にしては愚鈍だな。歳をとって可哀想に!」
「っくそ!」
今度は防御を捨てて挑む。頭上から剣を振り下ろし、チャズの腕を狙う。持ち上げた肩がぎこちなく痛むことから目を瞑った。
だがその瞬間、チャズの目が好機とばかりに見開かれ、細い瞳孔が私をとらえた。
私の剣の前からチャズの姿が消える。奴の位置を認識するよりも先に、私の鳩尾に衝撃が走った。
「ぐあッ……!?」
考える間も無く、私の身体は遠くまで吹き飛ばされた。地面に落下し砂埃が舞う。むせる私の口にそれが入り込んだ。
「ゲホッ……ゲホッ……」
腹を押さえ込みながらチャズを見た。奴は左足を持ち上げていて、それをゆっくり下すと優雅に回転をかけながら姿勢を取り直した。
剣で吹き飛ばされたのではないと分かる。放たれたのはそのバネのある足によるけたぐりだった。
「っ! チャズ! やめてくれ!」
マカハはチャズに駆け寄って、その胸ぐらを掴んだ。私を思ってのことだろう、必死の訴えを起こしてチャズにかけ合おうとしてくれている。
だがそれは傷口に塩を塗るも同然だ。マカハに、自分はチャズよりも弱いと思われた。自分の情けなさが余計に際立ってしまう。
私は膝をつきながらもなんとか身体を起こした。対峙するチャズは薄ら笑いを浮かべながら、マカハの手を優しく剥がす。
「……彼は戦うのをやめる気はなさそうだけど?」
「……ああ、その通りだ」
「リーベル……っ!」
もう一度剣を握り直す。この腕を支えるのはもはや筋力ではなく、プライドだった。
チャズと戦うことに何の意味があるのかなど、考えている暇はない。
だがここで降伏してしまえば、私には何も手に入らないような気がした。
「ぜひ最後まで……お手合わせ願いたい」
「……面倒くさいよなぁ、お堅い役割の剣豪なんて。俺が完膚なきまでに叩きのめしてあげよう」
チャズが突きの構えに出る。奴の俊足を見極めなければと、自然とこの目に力が入る。
チャズの身体が僅かに傾く瞬間をとらえた。
――だが。
「っ! マカハ!?」
チャズの身体が一歩踏み切らない。否、踏み切れなかった。チャズの切先の正面に、誰よりも先に躍り出たのはマカハだった。マカハは両腕を広げ、私を庇うようにチャズと対峙する。
「いい加減にしろよなっ!」
「邪魔だ、マカハ!」
チャズの制止の声も聞かぬまま、マカハは身を翻すとこちらに向かって走ってきた。後ろからはチャズが追いかけてくる。
受け止めなければと脳に咄嗟の信号が走った。腕を広げれば、その中心にマカハは飛び込んできた。
「何をしてるマカハ、そいつから離れろ」
「俺、どっちかって言うと今はリーベルの味方なんだよなぁ」
おどけた顔でマカハがこちらを見て目を細める。今の状況に似つかわしくない、どこか妖艶なその顔につい目を奪われてしまう。
「俺公平じゃないのは好きじゃないもん。だから、ちゃんと対等に戦ってくれよ」
そのあとはまばたきよりも早かった。マカハの腕が私の首にしがみつくと、私の鼻先にマカハの鼻先がそっと触れた。くすぐるような感触の次には、唇に柔らかいものが当たっていた。
「――、」
目を閉じるマカハの姿が至近距離で見えた。甘美で、何かいけないものを見てしまったような気になって、目を閉じる。そうすると余計にマカハとの距離の近さに気付いてしまう。
戸惑いながら、あるいはその唇の感触を呑気に享受している間に、私の身体は光に包まれていく。すでに見た光だ。マカハとの口付けが何をもたらすのかを私は知っている。
マカハはこのために、私に勝利をもたらすために私に触れたのだ。
「何をっ!」
「……見せてくれよリーベル。あんたの、本気の剣技」
眩い光景の中で自分の身体に変化が訪れる。血潮が滾り、体温が上昇していく。腕や足にかつての力が戻ってくるのが分かった。
だが、この間と何かが違う。僅かながらに違和感は、なぜだか私に遠い故郷の匂いを思い出させてきた。
光が私の身体から解き放たれると、目の前のマカハが上擦った声を上げた。
「リーベル……!? その姿…….」
マカハが私の手を握ってきたことで理解した。そこにある手は人の形をしていた。一昨日の晩と比べればマカハとの視線の高さも幾分か近い。顔の横で揺れる銀の髪はいつもより短く、顎の高さで揺れている。そして底抜けの全能感が湧き上がってくる。
――これは、人間としての私の本来の姿だろう。
私はマカハの手を両手で包んで握り返す。マカハがいて、ようやく本気で戦える。マカハの祝福をありがたがる島民の気持ちが今分かった。私は気持ちが昂るままに、掌中のマカハの指先にキスをした。
「へっ……!?」
「ありがとう。君のおかげで正面から戦える……」
「そ、そう……? そうだっていうならいいけど……」
マカハは口元を覆い隠して目を逸らす。その仕草に思わず頬が緩みかける。
だが、今はマカハ相手に惚けている場合ではない。私はマカハからそっと手を離し、改めてチャズに向かった。
チャズは、何も言わずに俯きながら直立している。剣を握る手が僅かに震え、剣の鍔がカタカタと音を立てていた。
「……どうしたんだ、チャズよ」
「……貴様、」
「? なんだ」
剣を構えながらも、私は奴の言葉に耳を傾けようとした。
だが次の瞬間、チャズは先ほどの突きの姿勢を取った。身構える隙もなく、こちらへと突進を仕掛けてくる。
「貴様ぁ! 我らの神聖な頭領の唇を、何の躊躇いもなく奪うとは卑劣極まりない!」
「いっ!?」
先ほどが俊敏な狐であれば、今は猪だ。顔も上げずに突撃してくるチャズは、マカハを抱き上げて躱す。
そうすると奴はますます激昂して、こちらに切り掛かってきた。
「容易く触れるなァ! マカハは俺のものだ!」
「俺の……!?」
「ごめん! そいつたまにおかしくなるんだっ」
耳を貸すなと言わんばかりにマカハが首を横に振る。こちらに向かってくるチャズに初めて見た時の飄々とした空気感は残されていなかった。間違いなく冷静ではない。
私は一気にチャズと距離を取り、マカハを安全な場所に下ろした。たとえ感情に支配されていても衰えない俊敏な奴の足が、すぐさま私の側まで追いつく。私は攻撃を剣で受け止め、遂に奴の身体を押し除けることに成功した。
「くっ、おおお!!」
「ふ、ぐぅ…ッ」
引きずられるようにして砂を巻き立て、チャズが後方に下がる。すでに息は上がりきっていた。今まで体力を消費した分が一気に蓄積されたかのように、顔中に汗を吹き出している。
それでもチャズは向かってきた。最早なりふり構わず、剣術の型も何もかもかなぐり捨てた攻撃を繰り出す。
その強靭な精神に、私は感服した。この島の長を守らんとする強靭な盾の男に、騎士の端くれとして敬意を抱く。
だが私も今、剣を捨てるわけにはいかなかった。正面から挑んでくるチャズを全身全霊で迎え入れる。
そして次の瞬間、降りかかってきた渾身の一撃を避け、獲物の鍔を狙い――チャズの腕から剣を叩き落とした。
刃のかけらが宙を舞い、砂の地面に突き刺さる。
「……ばかな。この俺が、何の地位も持たない成り上がりの狼なんかに……」
「成り上がりで悪かったな……これでも騎士としての訓練は、」
「う、ううぅぅぅぅ、マカハ、マカハッ、俺は、ああぁぁぁぁ……」
「……」
こちらの言葉を遮って、チャズは大声をあげて泣き出した。先ほど以上の代わり様に開いた口が塞がらない。
「マカハ、これは……」
「チャズってたまにおかしくなるんだ……いや、多分いつも変なんだよな」
マカハは呆れたように呟くと、私の肩をぽんと叩いた。その目はなぜだか嬉しそうに微笑みながら、私の顔をじっと見上げていた。
その後しばらくの間、突っ伏したままのチャズを私たちは呆然と見つめ立ち尽くしていた。
だが向こうにとっても同じだろう。油断をすれば喰われる。そんな緊張感に全身が包まれる。
「チャズ……リーベル……」
獣が向かい合った空間に、マカハの心配そうな声が聞こえる。その声に耳を傾けかけたその瞬間、チャズは目に見えぬ速さで剣を振り上げた。
「っ!」
「よそ見をするほど余裕がおありかな?」
チャズは目をギラギラと輝かせながら、遠慮のない連撃を繰り出してきた。剣の腹を縦にしながら攻撃を防ぐ。だが刃の先が頬を掠めた。
「リーベル!」
目の下を横切るように赤い線が引かれ、血が吹き出した。避けていなければ眼孔を射貫かれていたかもしれない。
防戦一方では埒があかないと。こちらも攻め込みたいところだが、チャズには入り込む隙が一切ない。
チャズは一瞬でも自分の剣に間が空けば、身を翻して後方に退く。そこからまた猪突猛進の勢いで近付き、幾重にも攻撃を重ねてくる。
「すばしっこい奴め!」
「リーベル殿こそ狼にしては愚鈍だな。歳をとって可哀想に!」
「っくそ!」
今度は防御を捨てて挑む。頭上から剣を振り下ろし、チャズの腕を狙う。持ち上げた肩がぎこちなく痛むことから目を瞑った。
だがその瞬間、チャズの目が好機とばかりに見開かれ、細い瞳孔が私をとらえた。
私の剣の前からチャズの姿が消える。奴の位置を認識するよりも先に、私の鳩尾に衝撃が走った。
「ぐあッ……!?」
考える間も無く、私の身体は遠くまで吹き飛ばされた。地面に落下し砂埃が舞う。むせる私の口にそれが入り込んだ。
「ゲホッ……ゲホッ……」
腹を押さえ込みながらチャズを見た。奴は左足を持ち上げていて、それをゆっくり下すと優雅に回転をかけながら姿勢を取り直した。
剣で吹き飛ばされたのではないと分かる。放たれたのはそのバネのある足によるけたぐりだった。
「っ! チャズ! やめてくれ!」
マカハはチャズに駆け寄って、その胸ぐらを掴んだ。私を思ってのことだろう、必死の訴えを起こしてチャズにかけ合おうとしてくれている。
だがそれは傷口に塩を塗るも同然だ。マカハに、自分はチャズよりも弱いと思われた。自分の情けなさが余計に際立ってしまう。
私は膝をつきながらもなんとか身体を起こした。対峙するチャズは薄ら笑いを浮かべながら、マカハの手を優しく剥がす。
「……彼は戦うのをやめる気はなさそうだけど?」
「……ああ、その通りだ」
「リーベル……っ!」
もう一度剣を握り直す。この腕を支えるのはもはや筋力ではなく、プライドだった。
チャズと戦うことに何の意味があるのかなど、考えている暇はない。
だがここで降伏してしまえば、私には何も手に入らないような気がした。
「ぜひ最後まで……お手合わせ願いたい」
「……面倒くさいよなぁ、お堅い役割の剣豪なんて。俺が完膚なきまでに叩きのめしてあげよう」
チャズが突きの構えに出る。奴の俊足を見極めなければと、自然とこの目に力が入る。
チャズの身体が僅かに傾く瞬間をとらえた。
――だが。
「っ! マカハ!?」
チャズの身体が一歩踏み切らない。否、踏み切れなかった。チャズの切先の正面に、誰よりも先に躍り出たのはマカハだった。マカハは両腕を広げ、私を庇うようにチャズと対峙する。
「いい加減にしろよなっ!」
「邪魔だ、マカハ!」
チャズの制止の声も聞かぬまま、マカハは身を翻すとこちらに向かって走ってきた。後ろからはチャズが追いかけてくる。
受け止めなければと脳に咄嗟の信号が走った。腕を広げれば、その中心にマカハは飛び込んできた。
「何をしてるマカハ、そいつから離れろ」
「俺、どっちかって言うと今はリーベルの味方なんだよなぁ」
おどけた顔でマカハがこちらを見て目を細める。今の状況に似つかわしくない、どこか妖艶なその顔につい目を奪われてしまう。
「俺公平じゃないのは好きじゃないもん。だから、ちゃんと対等に戦ってくれよ」
そのあとはまばたきよりも早かった。マカハの腕が私の首にしがみつくと、私の鼻先にマカハの鼻先がそっと触れた。くすぐるような感触の次には、唇に柔らかいものが当たっていた。
「――、」
目を閉じるマカハの姿が至近距離で見えた。甘美で、何かいけないものを見てしまったような気になって、目を閉じる。そうすると余計にマカハとの距離の近さに気付いてしまう。
戸惑いながら、あるいはその唇の感触を呑気に享受している間に、私の身体は光に包まれていく。すでに見た光だ。マカハとの口付けが何をもたらすのかを私は知っている。
マカハはこのために、私に勝利をもたらすために私に触れたのだ。
「何をっ!」
「……見せてくれよリーベル。あんたの、本気の剣技」
眩い光景の中で自分の身体に変化が訪れる。血潮が滾り、体温が上昇していく。腕や足にかつての力が戻ってくるのが分かった。
だが、この間と何かが違う。僅かながらに違和感は、なぜだか私に遠い故郷の匂いを思い出させてきた。
光が私の身体から解き放たれると、目の前のマカハが上擦った声を上げた。
「リーベル……!? その姿…….」
マカハが私の手を握ってきたことで理解した。そこにある手は人の形をしていた。一昨日の晩と比べればマカハとの視線の高さも幾分か近い。顔の横で揺れる銀の髪はいつもより短く、顎の高さで揺れている。そして底抜けの全能感が湧き上がってくる。
――これは、人間としての私の本来の姿だろう。
私はマカハの手を両手で包んで握り返す。マカハがいて、ようやく本気で戦える。マカハの祝福をありがたがる島民の気持ちが今分かった。私は気持ちが昂るままに、掌中のマカハの指先にキスをした。
「へっ……!?」
「ありがとう。君のおかげで正面から戦える……」
「そ、そう……? そうだっていうならいいけど……」
マカハは口元を覆い隠して目を逸らす。その仕草に思わず頬が緩みかける。
だが、今はマカハ相手に惚けている場合ではない。私はマカハからそっと手を離し、改めてチャズに向かった。
チャズは、何も言わずに俯きながら直立している。剣を握る手が僅かに震え、剣の鍔がカタカタと音を立てていた。
「……どうしたんだ、チャズよ」
「……貴様、」
「? なんだ」
剣を構えながらも、私は奴の言葉に耳を傾けようとした。
だが次の瞬間、チャズは先ほどの突きの姿勢を取った。身構える隙もなく、こちらへと突進を仕掛けてくる。
「貴様ぁ! 我らの神聖な頭領の唇を、何の躊躇いもなく奪うとは卑劣極まりない!」
「いっ!?」
先ほどが俊敏な狐であれば、今は猪だ。顔も上げずに突撃してくるチャズは、マカハを抱き上げて躱す。
そうすると奴はますます激昂して、こちらに切り掛かってきた。
「容易く触れるなァ! マカハは俺のものだ!」
「俺の……!?」
「ごめん! そいつたまにおかしくなるんだっ」
耳を貸すなと言わんばかりにマカハが首を横に振る。こちらに向かってくるチャズに初めて見た時の飄々とした空気感は残されていなかった。間違いなく冷静ではない。
私は一気にチャズと距離を取り、マカハを安全な場所に下ろした。たとえ感情に支配されていても衰えない俊敏な奴の足が、すぐさま私の側まで追いつく。私は攻撃を剣で受け止め、遂に奴の身体を押し除けることに成功した。
「くっ、おおお!!」
「ふ、ぐぅ…ッ」
引きずられるようにして砂を巻き立て、チャズが後方に下がる。すでに息は上がりきっていた。今まで体力を消費した分が一気に蓄積されたかのように、顔中に汗を吹き出している。
それでもチャズは向かってきた。最早なりふり構わず、剣術の型も何もかもかなぐり捨てた攻撃を繰り出す。
その強靭な精神に、私は感服した。この島の長を守らんとする強靭な盾の男に、騎士の端くれとして敬意を抱く。
だが私も今、剣を捨てるわけにはいかなかった。正面から挑んでくるチャズを全身全霊で迎え入れる。
そして次の瞬間、降りかかってきた渾身の一撃を避け、獲物の鍔を狙い――チャズの腕から剣を叩き落とした。
刃のかけらが宙を舞い、砂の地面に突き刺さる。
「……ばかな。この俺が、何の地位も持たない成り上がりの狼なんかに……」
「成り上がりで悪かったな……これでも騎士としての訓練は、」
「う、ううぅぅぅぅ、マカハ、マカハッ、俺は、ああぁぁぁぁ……」
「……」
こちらの言葉を遮って、チャズは大声をあげて泣き出した。先ほど以上の代わり様に開いた口が塞がらない。
「マカハ、これは……」
「チャズってたまにおかしくなるんだ……いや、多分いつも変なんだよな」
マカハは呆れたように呟くと、私の肩をぽんと叩いた。その目はなぜだか嬉しそうに微笑みながら、私の顔をじっと見上げていた。
その後しばらくの間、突っ伏したままのチャズを私たちは呆然と見つめ立ち尽くしていた。
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