最強守護士【ガーディアン】の英雄伝説

かしわで

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第三章 代表戦前練習

3-5 代表戦前練習3

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「エリックちゃん~!」

そう叫びながら、はなえともう一体の幻獣が近づいてくる。遠目では分からなかったが、若い女性の姿をしている。背中に大きな羽がある。

「やっと着いた。いがいと距離あったわね。」
「はなえさん、突然でビックリしました。」
「ごめんね~、どうしても会わせたくて。」

はなえじゃ無い方の幻獣がペコリと隣で頭を下げた。

「はじめまして。僕は、はなえさんと契約を結んでいるエリックと言います。貴女は?」
「私はセイレーンです。。幻獣やっていますわ。」

やっていますって、職業じゃあるましい。

「ところで、どのようなご用件で?」
「はなえから、貴方と契約を結んだ話を聞きまして、私も是非主従契約を結びたいと思い、伺いました。」
「本当ですか!これはありがたいです。僕としても、戦って決めるみたいな幻獣は大変なので、貴女のような方は大歓迎です。」

幻獣からしても、強い相手と主従契約を結ぶと、メリットが沢山有るので、望んで契約を結ぶものもいる。

「元々、セイレーンと私はお友達で、魔王がいた頃は、ずっと魔王の陰口ばっかり言っていた仲ですの。だって人使いが荒いんですもの。」

女の陰口は、人間も幻獣も変わらないのか。。。それと、人使いじゃなくて幻獣使い?

「私が王都でエリックちゃんと契約を結んだあと、久しぶりにセイレーンがランベルク帝国から遊びにたので、昨日の夜話をしたら、是非って。」

ランベルク帝国か、随分遠いな。そう言えば、あそこには軍隊があったな。

「本当は今日の朝に行こうと思ったのだけど、朝まで飲んでたから、寝てました。あはっ。」
「それは大変でしたね。」
「そんなことより、私、ここ最近10年くらい身体の調子が悪くて。だから、いい人見つかったら、契約結ぼうかなって思っていたの。調子が良くなるかなって。」

僕は便利な医者じゃないのだが。

「どこか、怪我をしたとか、病気にかかったとかですか?」
「男遊びをし過ぎたのが原因かな。あ、相手は人間ね。私もハーピーと同じで、人間の女性に化けることが出来るの。だから、ほぼ毎日色んな男達と火遊びしているのよ。」
「そうね、いつもはお互い住んでいるところ違うので、一人で遊んでいるけど、こうやってたまに会ったときは、二人で行くのでとても盛り上がっちゃっうから、ほとんどが朝帰りよね!」
「昨日も楽しかったわ。昨日は確か騎士団の人事課とか言っていたわね。あの人お酒意外と弱かったわね。」
「そうですか。。。」

これ以上聞くのはやめよう。そう言えば、昨日人事課で話していた人が朝帰りとか言っていたな・・・もしや・・・

「ごほん、では、契約しましょう。」
「よろしくね!あと、魔名はマリリンでお願い。人間の時の名前なの。」

僕はセイレーンと主従契約を結んだ。魔名はご希望通り【マリリン】だ。自分から指定してきたのは初めてだった。

「あ~、契約を結んだとたん、身体の調子がすごく良い!若返ったみたいだわ。エリックちゃんは相当なものを持っているのね。」
「あ、ありがとうございます。」

相当なものって何がだろうか?

「ああ、ほんとすごく調子がいい!エネルギーが溢れてきたわ!ねえ、これから一緒に遊ばない?」
「え、遊びですか?」
「マリリンはなかなか評判良いわよ。私も負けてないけどね。」

はなえとマリリンはキャッキャ言っている。

「エリック、今変なこと考えていたでしょう?」

隣でシャーロットが睨んでいた。怖い。

「ゴホン、ご好意はありがたいのですが、今日はこれから試合練習をしますので、ご遠慮しときます。」
「あら、残念だわ。その気になったらいつでも呼んでね!」
「パトリシアちゃんに頼めば、いつでも連絡できるからね!」

そう言って、はなえとマリリンは来た道を帰って行った。いやー疲れた。

「ところで、エリック様、何かスキルは手に入りましたか?」
「ああ、忘れていた。えっと、【ファントムドール】が使えるようになったようだ。」
「それは、幻を作るスキルですね。」
「幻か、なるほど。試してみるか。」
【ファントムドール】を使ってみた。自分の目の前に、自分と同じ姿の幻ができた。
「これ、すごいわね。結構はっきりとしていますわ。パッと見幻とは気づけないですわ。」

シャーロットはまじまじと見ている。手で触ってみるが、幻なのでスッと通り抜ける。

「かなりすごい出来栄えですね。これを戦闘で使ったら、少なくとの人間は騙せるでしょう。」
「じゃあ、複数を試してみよう。」

先ほど作った僕の幻のとなりに、パトリシアの幻を作ってみた。すると、僕の幻が消えて、パトリシアの幻が現れた。

「さすがに複数は無理か。」
「動かすことはできますか?」
「う~ん、動かすことも出来ないな。ま、幻を動かせたら、反則だけどね。」
「エリック様、セイレーンは幻を複数出せますし、動かすことも出来たはずですよ。」
「え、そうなの?セイレーンが使う場合に比べて、僕のは機能が限定されているわけか。。。」
「まあ、そういったことは少なからずありますね。」
「それでも、戦闘中では、ちょっとした撹乱に使えるな。あっ!」

名案が頭によぎった。

「パトリシア、マリリンを呼んでくれ。」
「え?今お帰りになったばかりですが?」
「分かっている。でも、マリリンが必要なんだ!」
「エリック、もしかしてあなた・・・キモい顔をしていますわよ。」
「違う!変なことじゃないって!」

結構ちゃんとしたことを思いついたので、真面目な顔で僕は話をしたつもりだったのだが。シャーロットにまた睨まれた。
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