最強守護士【ガーディアン】の英雄伝説

かしわで

文字の大きさ
29 / 41
第三章 代表戦前練習

3-5 代表戦前練習3

しおりを挟む
「エリックちゃん~!」

そう叫びながら、はなえともう一体の幻獣が近づいてくる。遠目では分からなかったが、若い女性の姿をしている。背中に大きな羽がある。

「やっと着いた。いがいと距離あったわね。」
「はなえさん、突然でビックリしました。」
「ごめんね~、どうしても会わせたくて。」

はなえじゃ無い方の幻獣がペコリと隣で頭を下げた。

「はじめまして。僕は、はなえさんと契約を結んでいるエリックと言います。貴女は?」
「私はセイレーンです。。幻獣やっていますわ。」

やっていますって、職業じゃあるましい。

「ところで、どのようなご用件で?」
「はなえから、貴方と契約を結んだ話を聞きまして、私も是非主従契約を結びたいと思い、伺いました。」
「本当ですか!これはありがたいです。僕としても、戦って決めるみたいな幻獣は大変なので、貴女のような方は大歓迎です。」

幻獣からしても、強い相手と主従契約を結ぶと、メリットが沢山有るので、望んで契約を結ぶものもいる。

「元々、セイレーンと私はお友達で、魔王がいた頃は、ずっと魔王の陰口ばっかり言っていた仲ですの。だって人使いが荒いんですもの。」

女の陰口は、人間も幻獣も変わらないのか。。。それと、人使いじゃなくて幻獣使い?

「私が王都でエリックちゃんと契約を結んだあと、久しぶりにセイレーンがランベルク帝国から遊びにたので、昨日の夜話をしたら、是非って。」

ランベルク帝国か、随分遠いな。そう言えば、あそこには軍隊があったな。

「本当は今日の朝に行こうと思ったのだけど、朝まで飲んでたから、寝てました。あはっ。」
「それは大変でしたね。」
「そんなことより、私、ここ最近10年くらい身体の調子が悪くて。だから、いい人見つかったら、契約結ぼうかなって思っていたの。調子が良くなるかなって。」

僕は便利な医者じゃないのだが。

「どこか、怪我をしたとか、病気にかかったとかですか?」
「男遊びをし過ぎたのが原因かな。あ、相手は人間ね。私もハーピーと同じで、人間の女性に化けることが出来るの。だから、ほぼ毎日色んな男達と火遊びしているのよ。」
「そうね、いつもはお互い住んでいるところ違うので、一人で遊んでいるけど、こうやってたまに会ったときは、二人で行くのでとても盛り上がっちゃっうから、ほとんどが朝帰りよね!」
「昨日も楽しかったわ。昨日は確か騎士団の人事課とか言っていたわね。あの人お酒意外と弱かったわね。」
「そうですか。。。」

これ以上聞くのはやめよう。そう言えば、昨日人事課で話していた人が朝帰りとか言っていたな・・・もしや・・・

「ごほん、では、契約しましょう。」
「よろしくね!あと、魔名はマリリンでお願い。人間の時の名前なの。」

僕はセイレーンと主従契約を結んだ。魔名はご希望通り【マリリン】だ。自分から指定してきたのは初めてだった。

「あ~、契約を結んだとたん、身体の調子がすごく良い!若返ったみたいだわ。エリックちゃんは相当なものを持っているのね。」
「あ、ありがとうございます。」

相当なものって何がだろうか?

「ああ、ほんとすごく調子がいい!エネルギーが溢れてきたわ!ねえ、これから一緒に遊ばない?」
「え、遊びですか?」
「マリリンはなかなか評判良いわよ。私も負けてないけどね。」

はなえとマリリンはキャッキャ言っている。

「エリック、今変なこと考えていたでしょう?」

隣でシャーロットが睨んでいた。怖い。

「ゴホン、ご好意はありがたいのですが、今日はこれから試合練習をしますので、ご遠慮しときます。」
「あら、残念だわ。その気になったらいつでも呼んでね!」
「パトリシアちゃんに頼めば、いつでも連絡できるからね!」

そう言って、はなえとマリリンは来た道を帰って行った。いやー疲れた。

「ところで、エリック様、何かスキルは手に入りましたか?」
「ああ、忘れていた。えっと、【ファントムドール】が使えるようになったようだ。」
「それは、幻を作るスキルですね。」
「幻か、なるほど。試してみるか。」
【ファントムドール】を使ってみた。自分の目の前に、自分と同じ姿の幻ができた。
「これ、すごいわね。結構はっきりとしていますわ。パッと見幻とは気づけないですわ。」

シャーロットはまじまじと見ている。手で触ってみるが、幻なのでスッと通り抜ける。

「かなりすごい出来栄えですね。これを戦闘で使ったら、少なくとの人間は騙せるでしょう。」
「じゃあ、複数を試してみよう。」

先ほど作った僕の幻のとなりに、パトリシアの幻を作ってみた。すると、僕の幻が消えて、パトリシアの幻が現れた。

「さすがに複数は無理か。」
「動かすことはできますか?」
「う~ん、動かすことも出来ないな。ま、幻を動かせたら、反則だけどね。」
「エリック様、セイレーンは幻を複数出せますし、動かすことも出来たはずですよ。」
「え、そうなの?セイレーンが使う場合に比べて、僕のは機能が限定されているわけか。。。」
「まあ、そういったことは少なからずありますね。」
「それでも、戦闘中では、ちょっとした撹乱に使えるな。あっ!」

名案が頭によぎった。

「パトリシア、マリリンを呼んでくれ。」
「え?今お帰りになったばかりですが?」
「分かっている。でも、マリリンが必要なんだ!」
「エリック、もしかしてあなた・・・キモい顔をしていますわよ。」
「違う!変なことじゃないって!」

結構ちゃんとしたことを思いついたので、真面目な顔で僕は話をしたつもりだったのだが。シャーロットにまた睨まれた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた

たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。 女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。 そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。 夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。 だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……? ※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません…… ※他サイト様にも掲載始めました!

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...