【日記】35歳で洋服屋に転職した37歳の日常

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214 声がテノールアルコール中毒

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2024/12/21(土) PM6:27記 

木曜日はイレギュラーな出勤だった。

超アナログの暖かみが売りだった弊社も,ついに顧客管理アプリを導入する運びになり,この日は系列のレストランで働く社員さんへの詳細説明のため,遥々出向いたという訳だ。

良さそうなアプリをいくつか見繕って,提案するだけのはずだったのに,すっかり立ち上げの交通整理をさせられている。

まぁ想定内。
平常運転だ。


いつもとは違う電車に揺られること1時間半。

頭の中で説明する内容や順序を,おさらないしながら思った。

酒でも買えばよかったな。

そんな形式ばった説明の場でもないし,むしろ潤滑油(アルコール)を足すことで,言葉がスルスル出てくるだろう。

まぁ駅に着いたらどっかで一杯飲むか。

開始時間より大分早めに到着するので,そのくらいの時間はあるだろう(田舎なので到着時刻を選べる程の本数は走っていない)。

と思っていたが意外と時間がなく,近くの茶店で昼ごはんをさっと食べるに留まった。

まぁ帰りでも良いか(というか一応,仕事なので元からそうすべき)。

そう考えていたが,帰りも結局そんな余裕はなかった。


自宅最寄駅周辺で少し飲んでも良かったが,居酒屋の店主に足元の悪い中ようこそと言われるような天気。

諦めてトボトボ家までの道を歩き出す。

火曜・水曜と潤滑油を摂取していなかったので,何か無性に飲みたい。

帰ったら速攻でお風呂を済ませて,開店準備に取り掛かろう。

寄合で貰った缶ビールや,気まぐれで買ったジンソーダがあったはず。

酒のお供に観る番組はこれだ。


『居酒屋新幹線2』


全ての準備が整った後,食い気味に流し込むビール。

ちょっと前に話題になった缶なのに泡が丁度良くなるAsahiのやつ。


生ジョッキ缶というらしい。

Asahiさんには申し訳ないが,この日に限って銘柄なんてものは意味を持たない。

もう何でもOK。
何でも美味しいに決まっている。

日本に生まれて良かったぁ~!

ここまで長い旅路だった。

喜びを噛み締めて,漏れ出る感嘆の嗚呼。

「ぁああぁああァああ゛嗚ァ呼ぁあぁ゛~」

音域はテノール。
ジョン・健・ヌッツォ氏を彷彿とさせる。

本当に染み渡った時は,このような発声ができるのか。
素晴らしい発見。
あっぱれ。


などと自分から出たおじさんらしい以外,形容しようがない声に称賛を送る(心の中で)。

すると息子が一言。

「アルコール中毒の声やん。」


……。

そう言えば,こないだも施設にぶち込まれたアルコール中毒者のYouTube動画を見せてきたな。



心配無用だ。
貴方と酌み交わす日まで,自宅療養の域は脱さない。

私は酒ではなく,君にaddictedかもだから。

今のところは。


以上,息子とアルトとテノールのハーモニーを奏でられますように。
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