この世界のおくりもの

松井寿英

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この世界のおくりもの

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周りは里山に囲まれたのどかな風景。そこには静かに暮らす1人のおじいさんと1匹の白い猫が暮らしていた。


ふとおじいさんはこう言った。「今日もいい日だったな、ゆき」と。ゆきとは猫の名前だ。なぜおじいさんは、猫にゆきと言う名前を付けたのか?


おじいさんは2年前に妻を病気で亡くしている。その妻の名前はゆき。そう元々は亡くした妻の名前だった。
妻が亡くなり49日が経ち、法要を終え妻の遺影を持ち帰宅すると、家にはどこから来たかわからない猫が家の前にいた。


真白い猫が大人しく座ってこっちを見ていたのだ。「こんな所でなにしてるんだい」とおじいさんは声をかけるとふとおじいさんは「妻の代わりにきてくれたのかな?」と思った。


そしてその猫には妻の名前である「ゆき」と名付けたのだった。
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