28 / 52
第7話4部 勝手知ったる奴との遭遇
しおりを挟む
巨大飛行船が着陸しようとしていた。
楕円形の巨大な船体。
周囲を光精の灯りがぐるりと囲み。
夕暮れ時の丘の上。
一際大きな光の柱が、着陸地点を指し示し。
それを、押し寄せた人の波が固唾を呑んで注目している。
まるで、昔見た映画のようだ。
シンセサイザーのあの音が、俺の耳にも聞こえて来るようだ。
そして、地面に着いた船の扉が開く。
溢れるように光が差して。
人形のシルエットが浮かび上がる。
さて、未知との遭遇だ。
「おいテメエ! 誰に断ってこんな所に出てきてやがんだよ!」
先鋒に出たのはミノタウロスの親分さん。
得物のでかい斧を担ぎ出し、唾を飛ばして威嚇する。
「いやいや。こいつァ結構なお迎えだ。イヤハヤまったくご苦労さん」
出てきたのは十人ほど。
その先頭にそいつはいた。
背は低い。
身体も細い。
十四と言うのだから当然か。
薄茶色の髪の毛に、鼻筋通った整った顔立ち。
派手さは無いが、良い生地を使った、身体に合った服と靴。
瑞々しい肌は栄養しっかり行き渡り。
ちゃきちゃき歩く足並みは、確かな教養を感じさせる。
「そういやぁ。ここんちの市長様が、誰か探しているってぇ話しだが」
そして懐から扇子を出して。
大きくまん丸のタレ目と丸い顔を示して見せる。
「ソイツぁこんな顔じゃなかったかい?」
こいつだ。間違いない。
このタヌキ面は、百代過ぎても忘れない。
師匠共々、何度苦労させられた事か。
「升伝師匠!」
「おう、トレンチコートの。こんな所で出会うたぁ、まったく渡世の定めは分からねえ」
よく通る声。
俺の知ってるあの声は、酒で潰れて掠れていたが。
口調と呼吸は変わらない。
「まったくです。師匠の葬式上げたのは俺ですよ」
「おう、あん時ぁ世話になったなぁ。つっても位牌から見てた訳でもねえが。まま、葬式の借りは後でゆっくり返すとするさ」
「お、おい!」
がなる親方の脇を抜け、『時そばの升伝』はこちらに歩む。
止めようとした親方は、後ろのお付きに無言で止められ。
俺の前にて完璧な一礼。
「ヌレソル市長様とお見受けいたします。忙しき御身を煩わせぬよう、ご無礼どうかお許しを。それでは僭越ながら、先に名乗りをさせていただきます。わたくし産まれはマーナーン魔王国。サルバドレ家の第一子。シェイデン・サルバドレと申します。無学無礼なる輩ゆえ、平にご容赦願います。よろしければ、平に、平に、お控えお願い奉る」
頭を下げたそのままで。
流れるような仁義を切った。
イヤハヤまったく、この人は。
実に本当に面倒くさい。
「……師匠。仁義を切るなんざぁ。あんたの時代でも、古参のやくざもやってねえだろ」
「ケッケッケ。こいつが結構ウケがいいんだよ。貴族ってのはチョロいもんだよなぁ」
上げた顔は、いつもの意地の悪い顔。
人を化かしたタヌキの顔は。
多分こんな感じだろう。
「それより聞いたぞ、トレンチコートの。てめぇ出世しやがって。それに何だ、こぉんな美人を何人も侍らしやがって。チクショウ、あたしにも一人くらい分けやがれってんだ」
「あんた。酒と女で身を持ち崩したんじゃあないですか」
「ハッ! 酒は止めたよ。女くれぇいいじゃねえか」
「そういう問題じゃねえよ。つうか、十四で禁酒もクソもねえだろ」
「ケチケチ言うなよ市長様。富める者は貧しき者へ。モテるものはモテ無い者へ。与えよ捧げよってキリスト様も言ってんじゃねえか」
「どこの聖書にもそんな言葉はねえだろ」
「あれぇ。あたしが見た時にゃぁ載ってたんだけどなぁ」
駄目だ。
口から産まれたこの人に、言葉で勝てる気がしない。
ああ言えばこう言う。
こう言えばああ言う。
べらべら喋って、気付いた時は相手のペースだ。
「まあいい。折角あたしが来てやったんだ。飯くらいはおごれよトレンチコートの。そうだな、こーゆー所は蕎麦が美味えんだ、蕎麦が。熱いところを目一杯頼むぜ」
馴れ馴れしく身を寄せて、腰辺りを肘でつついてくる。
まったくこの人には敵わない。
「はいはい。用意させますよ」
「二八のいいとこ頼んだぜ。間違っても……」
「十割なんかは田舎の蕎麦だ。でしょう?」
「そうだそうだ。あんなモンは馬でも食わねえ」
「あれはあれで好きなんですがねぇ」
「あたしは嫌いなんだよ。客が嫌いなモンを出すんかい?」
「出さねえってんだろ。黙ってついてこい」
「そいつは無理って注文だ。あたしゃ口から産まれて来た事くらい、おめえも知っちゃいるだろう?」
道中ずっとべらべらと。
あっちはアレだ、こっちはコレだ。
あっちの料理はこれが美味い。
こっちの料理はここが美味い。
そんな話しが延々続く。
後を付けてくるお付きの面々が、心なしか安心しているのは。
多分、飛行船の旅の間中、この調子で喋り続けていたのだろう。
まあ、この人なら有り得る事だ。
「おう。ここがおめえのお屋敷かい。なかなか悪くねえんじゃねえの?」
屋敷に着く頃にはすっかりごきげんだ。
昔は酒が入っているからこんなんだと思っていたんだが。
酒が入ってない方が、元気が続く分タチが悪い。
「そんで。何しに来たんですか?」
「つれねえなぁ。昔なじみが来たってのによ」
屋敷に入りホールに通し。
シータに蕎麦の用意を申し付け。
その間も、『時そばの升伝』……いや、シェイデンの口は止まらない。
「まあいいさ。政の不肖の弟子がこっち来たっつうから。様子を見に来てやった。……ってな事言っても信じやしねえだろ? 実際そんなモンじゃねえさ。やる事ぁ一つ。宣戦布告って言う奴よ」
「まあ。その辺は分かってましたが」
ずらずらと、人並みが続いてやってくる。
俺の部下達。
シェイデンのおつき。
それから、丘に集まった住民達。
集まって。
俺たちの回りに人垣を作る。
「で、始めるかい?」
「理由くらいは聞かせて下さいよ」
やる気満々のシェイデンに、顔をしかめて見せる俺。
どうあっても、彼のペースは崩せそうもない。
「なァに、大した話じゃねえよ。あたしん家がここの開拓に乗り出した。別におめえらの土地を奪う気はねえが。その内、触れただ入っただ。痴漢騒ぎみてえな事になるだろう? だからよ。先にやっとくんだよ」
タヌキ面を斜めに見上げ。
ニヤニヤ笑いを見せながら。
じっ、と俺の目を睨む。
「どっちが上につくかをな」
いいだろう。
いいじゃないか。いいじゃないか。
決着だったらつけてやる。
師弟続いた数十年分の、因縁をまとめて返してくれる。
「あまり。大人を舐めるなよ、ガキが」
「へっ。師匠の背中でびびってた奴が良く言うぜ」
ぺっ、と床に唾を吐く。
「そいじゃ早速始めっか。お題はこっちで用意したぜ」
「なんだい。また蕎麦か?」
「それじゃ不公平だって言うんだろう? おめえら師弟はいつもそうだ。だからお題はちと違う」
お付き達が、黒塗りの寿司桶を持ってくる。
ホールに一つ置かれたテーブルに、その寿司桶が五段六段、七段八段と重ねられていく。
「江戸前ってぇ訳にゃあいかねえが。旅の途中で用意した、近海モンのいいとこだ。味の方は保証する。さて、こいつで負けたら言い訳なんざ出来ねえよなぁ」
マグロにコハダ、イカタコホタテにウニイクラ。カッパと赤貝ギョクもある。
見事な寿司のメニューであった。
「さっきのちっさいお嬢ちゃんに。蕎麦は後で喰うって言っといてくれ。そいじゃ早速始めっかい」
テーブル前に椅子を置き。
そこに正座し、扇子を出して。
シェイデン。いやさ、『時そばの升伝』は宣言す。
「【暴食】開始だぜ」
ぴん、と通ったその姿。
高座に立ったあの時と、一つも変わりはしなかった。
楕円形の巨大な船体。
周囲を光精の灯りがぐるりと囲み。
夕暮れ時の丘の上。
一際大きな光の柱が、着陸地点を指し示し。
それを、押し寄せた人の波が固唾を呑んで注目している。
まるで、昔見た映画のようだ。
シンセサイザーのあの音が、俺の耳にも聞こえて来るようだ。
そして、地面に着いた船の扉が開く。
溢れるように光が差して。
人形のシルエットが浮かび上がる。
さて、未知との遭遇だ。
「おいテメエ! 誰に断ってこんな所に出てきてやがんだよ!」
先鋒に出たのはミノタウロスの親分さん。
得物のでかい斧を担ぎ出し、唾を飛ばして威嚇する。
「いやいや。こいつァ結構なお迎えだ。イヤハヤまったくご苦労さん」
出てきたのは十人ほど。
その先頭にそいつはいた。
背は低い。
身体も細い。
十四と言うのだから当然か。
薄茶色の髪の毛に、鼻筋通った整った顔立ち。
派手さは無いが、良い生地を使った、身体に合った服と靴。
瑞々しい肌は栄養しっかり行き渡り。
ちゃきちゃき歩く足並みは、確かな教養を感じさせる。
「そういやぁ。ここんちの市長様が、誰か探しているってぇ話しだが」
そして懐から扇子を出して。
大きくまん丸のタレ目と丸い顔を示して見せる。
「ソイツぁこんな顔じゃなかったかい?」
こいつだ。間違いない。
このタヌキ面は、百代過ぎても忘れない。
師匠共々、何度苦労させられた事か。
「升伝師匠!」
「おう、トレンチコートの。こんな所で出会うたぁ、まったく渡世の定めは分からねえ」
よく通る声。
俺の知ってるあの声は、酒で潰れて掠れていたが。
口調と呼吸は変わらない。
「まったくです。師匠の葬式上げたのは俺ですよ」
「おう、あん時ぁ世話になったなぁ。つっても位牌から見てた訳でもねえが。まま、葬式の借りは後でゆっくり返すとするさ」
「お、おい!」
がなる親方の脇を抜け、『時そばの升伝』はこちらに歩む。
止めようとした親方は、後ろのお付きに無言で止められ。
俺の前にて完璧な一礼。
「ヌレソル市長様とお見受けいたします。忙しき御身を煩わせぬよう、ご無礼どうかお許しを。それでは僭越ながら、先に名乗りをさせていただきます。わたくし産まれはマーナーン魔王国。サルバドレ家の第一子。シェイデン・サルバドレと申します。無学無礼なる輩ゆえ、平にご容赦願います。よろしければ、平に、平に、お控えお願い奉る」
頭を下げたそのままで。
流れるような仁義を切った。
イヤハヤまったく、この人は。
実に本当に面倒くさい。
「……師匠。仁義を切るなんざぁ。あんたの時代でも、古参のやくざもやってねえだろ」
「ケッケッケ。こいつが結構ウケがいいんだよ。貴族ってのはチョロいもんだよなぁ」
上げた顔は、いつもの意地の悪い顔。
人を化かしたタヌキの顔は。
多分こんな感じだろう。
「それより聞いたぞ、トレンチコートの。てめぇ出世しやがって。それに何だ、こぉんな美人を何人も侍らしやがって。チクショウ、あたしにも一人くらい分けやがれってんだ」
「あんた。酒と女で身を持ち崩したんじゃあないですか」
「ハッ! 酒は止めたよ。女くれぇいいじゃねえか」
「そういう問題じゃねえよ。つうか、十四で禁酒もクソもねえだろ」
「ケチケチ言うなよ市長様。富める者は貧しき者へ。モテるものはモテ無い者へ。与えよ捧げよってキリスト様も言ってんじゃねえか」
「どこの聖書にもそんな言葉はねえだろ」
「あれぇ。あたしが見た時にゃぁ載ってたんだけどなぁ」
駄目だ。
口から産まれたこの人に、言葉で勝てる気がしない。
ああ言えばこう言う。
こう言えばああ言う。
べらべら喋って、気付いた時は相手のペースだ。
「まあいい。折角あたしが来てやったんだ。飯くらいはおごれよトレンチコートの。そうだな、こーゆー所は蕎麦が美味えんだ、蕎麦が。熱いところを目一杯頼むぜ」
馴れ馴れしく身を寄せて、腰辺りを肘でつついてくる。
まったくこの人には敵わない。
「はいはい。用意させますよ」
「二八のいいとこ頼んだぜ。間違っても……」
「十割なんかは田舎の蕎麦だ。でしょう?」
「そうだそうだ。あんなモンは馬でも食わねえ」
「あれはあれで好きなんですがねぇ」
「あたしは嫌いなんだよ。客が嫌いなモンを出すんかい?」
「出さねえってんだろ。黙ってついてこい」
「そいつは無理って注文だ。あたしゃ口から産まれて来た事くらい、おめえも知っちゃいるだろう?」
道中ずっとべらべらと。
あっちはアレだ、こっちはコレだ。
あっちの料理はこれが美味い。
こっちの料理はここが美味い。
そんな話しが延々続く。
後を付けてくるお付きの面々が、心なしか安心しているのは。
多分、飛行船の旅の間中、この調子で喋り続けていたのだろう。
まあ、この人なら有り得る事だ。
「おう。ここがおめえのお屋敷かい。なかなか悪くねえんじゃねえの?」
屋敷に着く頃にはすっかりごきげんだ。
昔は酒が入っているからこんなんだと思っていたんだが。
酒が入ってない方が、元気が続く分タチが悪い。
「そんで。何しに来たんですか?」
「つれねえなぁ。昔なじみが来たってのによ」
屋敷に入りホールに通し。
シータに蕎麦の用意を申し付け。
その間も、『時そばの升伝』……いや、シェイデンの口は止まらない。
「まあいいさ。政の不肖の弟子がこっち来たっつうから。様子を見に来てやった。……ってな事言っても信じやしねえだろ? 実際そんなモンじゃねえさ。やる事ぁ一つ。宣戦布告って言う奴よ」
「まあ。その辺は分かってましたが」
ずらずらと、人並みが続いてやってくる。
俺の部下達。
シェイデンのおつき。
それから、丘に集まった住民達。
集まって。
俺たちの回りに人垣を作る。
「で、始めるかい?」
「理由くらいは聞かせて下さいよ」
やる気満々のシェイデンに、顔をしかめて見せる俺。
どうあっても、彼のペースは崩せそうもない。
「なァに、大した話じゃねえよ。あたしん家がここの開拓に乗り出した。別におめえらの土地を奪う気はねえが。その内、触れただ入っただ。痴漢騒ぎみてえな事になるだろう? だからよ。先にやっとくんだよ」
タヌキ面を斜めに見上げ。
ニヤニヤ笑いを見せながら。
じっ、と俺の目を睨む。
「どっちが上につくかをな」
いいだろう。
いいじゃないか。いいじゃないか。
決着だったらつけてやる。
師弟続いた数十年分の、因縁をまとめて返してくれる。
「あまり。大人を舐めるなよ、ガキが」
「へっ。師匠の背中でびびってた奴が良く言うぜ」
ぺっ、と床に唾を吐く。
「そいじゃ早速始めっか。お題はこっちで用意したぜ」
「なんだい。また蕎麦か?」
「それじゃ不公平だって言うんだろう? おめえら師弟はいつもそうだ。だからお題はちと違う」
お付き達が、黒塗りの寿司桶を持ってくる。
ホールに一つ置かれたテーブルに、その寿司桶が五段六段、七段八段と重ねられていく。
「江戸前ってぇ訳にゃあいかねえが。旅の途中で用意した、近海モンのいいとこだ。味の方は保証する。さて、こいつで負けたら言い訳なんざ出来ねえよなぁ」
マグロにコハダ、イカタコホタテにウニイクラ。カッパと赤貝ギョクもある。
見事な寿司のメニューであった。
「さっきのちっさいお嬢ちゃんに。蕎麦は後で喰うって言っといてくれ。そいじゃ早速始めっかい」
テーブル前に椅子を置き。
そこに正座し、扇子を出して。
シェイデン。いやさ、『時そばの升伝』は宣言す。
「【暴食】開始だぜ」
ぴん、と通ったその姿。
高座に立ったあの時と、一つも変わりはしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる