独絶

仲葉彗

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ただ独り

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さあ、そろそろ昔話はお開きだ

なあに懐かしくなってるんだ

僕は所詮記憶の住人

心配するな、いつでも手に取ればいいさ



ああ、ひとつだけ話してなかったことがあったな


多くの絶望に揉まれた君は
地にへばりついた自分自身こそ
この世で最も確かなものと思っているな

それは間違いじゃあない
どん底の君自身こそ
もっとも普遍的なものに見える


でも、少し気を抜けば
また希望なんか抱いて
裏切られたら沈み込んで、なんて
揺らいじまうのが人間さ

ああ、気にするな
そういう締まりのないところが、
君の人生の真髄だったりするだろ

でもな、
それだけじゃあ息もできないくらい
辛いことがまだまだ起きるんだよ

そりゃあもう、
どん底に這いつくばってるのが楽だなんて、
言えないくらいの苦痛が君を襲うぜ


そんなときに大切にすべきものがある


それは君が、

君以外に信じられる、絶対的なもの
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