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第5話
美女誘拐事件①
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ドクロ怪人の出現で、緊張冷めやらぬ数日後、童夢は怪人に狙われているという女性の警護に当たっていた。
東京シティの各所で若い女性を狙った誘拐事件が多発していたのだ。
保安部はアヌス一味の関連を疑い、甲殻ポリスも出動した警戒態勢をひいていた。
ガーディアン協会にも警備要請が発動し、多くのガーディアンたちも警戒にあたった。
不思議なことに、誘拐された女性たちが、二、三日してシティ各所の病院の前で寝かされているのが発見された。
衣服は身につけておらず全裸だったが、暴行された痕跡はなかった。
それでも行方不明のままの女性たちが何人かいて、犯人の意図がわからないまま数週間が過ぎていたのだ。
童夢の警護している女性は一度誘拐されかけたのだが、偶然パトロール中のポリスがその場に遭遇し事なきを得た。
黒ずくめの異様な怪人だったというが、詳しい事までは分からない。
だが、再び怪人らしき影が現れたという。
「私、童夢さんには一度助けられているんです。その時のお礼もしたかったので、お会いできて嬉しいです」
開口一番、童夢の手を握ってきた女性は、美女コンテストの出場者の一人だった。
「羞丘和玲芽といいます。よろしくお願いします。ところで、童夢さんは恋人はいるんですか? ごめんなさい、変なこと聞いて」
まだ二十歳だという美女は、潤んだような大きな目で童夢を見つめて言った。
「え、いや……」
まずい、豊名の顔が浮かんだ……。
「よかった」
和玲芽は小さな声で言うと、ニッコリと笑顔を見せた。
少し幼さの残る童顔な彼女が笑うと少し目が細くなり、抜群のプロポーションと相まって大人の女性の色香が垣間見えるようだ。
そのギャップに萌える男は多いだろう。
童夢も一発で惹かれたが、豊名の顔がちらついて思わず目をそらせた。
「そ、それでは、警備の打ち合わせがあるので、失礼します……」
と、童夢はあたふたと席を外した。
この地域を警護している、青荷というガーディアンに呼ばれていたのだ。
『モテモテじゃないか童夢。千芙佐さんと和玲芽さん。どっちがいいの?』
カメ吉の奴が、からかってきた。
いつも思うが、AIとは思えないくらい人間くさい奴だ……。
『中田志所長に鍛えられたからね』
全く口の減らない奴だが、いざという時には頼りになるパートーナーだ。
千芙佐さんと和玲芽さんか……
どっちもいいな……
などと、不遜なことを考えていると、
『危険……異常な波動を検知。怪人だ』
カメ吉の警告だ!
ドン! という地響きのような音がして、黒い怪人が屋根に現れた。
ずんぐりとした黒い体と、長い触角らしきものを頭につけた怪人は、まるで子供の頃に絵本で見たナマズの化け物のようだ。
続いて、バリバリと電撃を放った青荷が、屋根の上でナマズ男と対峙した。
「童夢! 羞丘さんを守れ! 敵はこいつ一人じゃない!」
青荷の叫びと同時に、家の中から甲高い悲鳴が聞こえた。
しまった! 油断した!
急いで駆けつけた童夢の前に、もう一人のナマズ男が全裸の和玲芽を膝に抱えていた。
「来たか、ガーディアン。無駄な抵抗をするか。ご苦労なことだ」
ナマズ男は嘲るように言うと、全裸の美女を抱えたままのっそりと立ち上がった。
ナマズ男のどす黒い下半身の剥き身が楔となって、和玲芽の身体に打ち込まれていた。
「羞丘さんから離れろ!」
童夢が変身しながら叫んだ。
『鉄根仮面チンポー参上』
こんな時でもカメ吉の決めゼリフが響く。
「チンポーだと! そうかお前があの……面白い、相手をしてやる。この女は、お前を葬ってから、ゆっくりと可愛がってやろう」
せせら笑うように言った怪人は、和玲芽の身体をソファに投げ出した。
和玲芽は大きく脚を広げて、ぐったりとして動かない。
ツンと尖った形の良い乳房と、豊かに盛り上がったビーナスの丘。
そして、柔らかそうな女の合わせ貝。
豊名とはタイプの違う魅惑的な肢体だ。
まずい、あそこが硬くなって……。
見ると、ナマズ怪人がひと回り膨らんだ。
大きな口を開けて「ウオン!」と空気を震わす声を発した。
童夢の人工外耳が悲鳴をあげた。
殺人音響の攻撃だ!
同時に、ドン! と衝撃が襲った。
ビリビリっと、身体に激痛が走る。
ガクっと膝を落とした童夢だが、次の攻撃に身構えた。
『女の子の裸に気を取られるからだよ。今の音波攻撃はヤバかったよ。本気を出さないとマジでやられちゃうよ』
カメ吉の奴、怒ってるようだ……。
「すまん、カメ吉」
『まったく、中田志所長といい童夢といい、オイラのオーナーは何でスケベ男ばかりなんだ。戦闘の時くらいは、スケベ心は封印してよ、まったく』
何とも、減らず口の多いAIだ。
東京シティの各所で若い女性を狙った誘拐事件が多発していたのだ。
保安部はアヌス一味の関連を疑い、甲殻ポリスも出動した警戒態勢をひいていた。
ガーディアン協会にも警備要請が発動し、多くのガーディアンたちも警戒にあたった。
不思議なことに、誘拐された女性たちが、二、三日してシティ各所の病院の前で寝かされているのが発見された。
衣服は身につけておらず全裸だったが、暴行された痕跡はなかった。
それでも行方不明のままの女性たちが何人かいて、犯人の意図がわからないまま数週間が過ぎていたのだ。
童夢の警護している女性は一度誘拐されかけたのだが、偶然パトロール中のポリスがその場に遭遇し事なきを得た。
黒ずくめの異様な怪人だったというが、詳しい事までは分からない。
だが、再び怪人らしき影が現れたという。
「私、童夢さんには一度助けられているんです。その時のお礼もしたかったので、お会いできて嬉しいです」
開口一番、童夢の手を握ってきた女性は、美女コンテストの出場者の一人だった。
「羞丘和玲芽といいます。よろしくお願いします。ところで、童夢さんは恋人はいるんですか? ごめんなさい、変なこと聞いて」
まだ二十歳だという美女は、潤んだような大きな目で童夢を見つめて言った。
「え、いや……」
まずい、豊名の顔が浮かんだ……。
「よかった」
和玲芽は小さな声で言うと、ニッコリと笑顔を見せた。
少し幼さの残る童顔な彼女が笑うと少し目が細くなり、抜群のプロポーションと相まって大人の女性の色香が垣間見えるようだ。
そのギャップに萌える男は多いだろう。
童夢も一発で惹かれたが、豊名の顔がちらついて思わず目をそらせた。
「そ、それでは、警備の打ち合わせがあるので、失礼します……」
と、童夢はあたふたと席を外した。
この地域を警護している、青荷というガーディアンに呼ばれていたのだ。
『モテモテじゃないか童夢。千芙佐さんと和玲芽さん。どっちがいいの?』
カメ吉の奴が、からかってきた。
いつも思うが、AIとは思えないくらい人間くさい奴だ……。
『中田志所長に鍛えられたからね』
全く口の減らない奴だが、いざという時には頼りになるパートーナーだ。
千芙佐さんと和玲芽さんか……
どっちもいいな……
などと、不遜なことを考えていると、
『危険……異常な波動を検知。怪人だ』
カメ吉の警告だ!
ドン! という地響きのような音がして、黒い怪人が屋根に現れた。
ずんぐりとした黒い体と、長い触角らしきものを頭につけた怪人は、まるで子供の頃に絵本で見たナマズの化け物のようだ。
続いて、バリバリと電撃を放った青荷が、屋根の上でナマズ男と対峙した。
「童夢! 羞丘さんを守れ! 敵はこいつ一人じゃない!」
青荷の叫びと同時に、家の中から甲高い悲鳴が聞こえた。
しまった! 油断した!
急いで駆けつけた童夢の前に、もう一人のナマズ男が全裸の和玲芽を膝に抱えていた。
「来たか、ガーディアン。無駄な抵抗をするか。ご苦労なことだ」
ナマズ男は嘲るように言うと、全裸の美女を抱えたままのっそりと立ち上がった。
ナマズ男のどす黒い下半身の剥き身が楔となって、和玲芽の身体に打ち込まれていた。
「羞丘さんから離れろ!」
童夢が変身しながら叫んだ。
『鉄根仮面チンポー参上』
こんな時でもカメ吉の決めゼリフが響く。
「チンポーだと! そうかお前があの……面白い、相手をしてやる。この女は、お前を葬ってから、ゆっくりと可愛がってやろう」
せせら笑うように言った怪人は、和玲芽の身体をソファに投げ出した。
和玲芽は大きく脚を広げて、ぐったりとして動かない。
ツンと尖った形の良い乳房と、豊かに盛り上がったビーナスの丘。
そして、柔らかそうな女の合わせ貝。
豊名とはタイプの違う魅惑的な肢体だ。
まずい、あそこが硬くなって……。
見ると、ナマズ怪人がひと回り膨らんだ。
大きな口を開けて「ウオン!」と空気を震わす声を発した。
童夢の人工外耳が悲鳴をあげた。
殺人音響の攻撃だ!
同時に、ドン! と衝撃が襲った。
ビリビリっと、身体に激痛が走る。
ガクっと膝を落とした童夢だが、次の攻撃に身構えた。
『女の子の裸に気を取られるからだよ。今の音波攻撃はヤバかったよ。本気を出さないとマジでやられちゃうよ』
カメ吉の奴、怒ってるようだ……。
「すまん、カメ吉」
『まったく、中田志所長といい童夢といい、オイラのオーナーは何でスケベ男ばかりなんだ。戦闘の時くらいは、スケベ心は封印してよ、まったく』
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