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いざ! 第一村人発見からの信者獲得大作戦!!
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「――まあ、イイと思うのよ。ええ、マーサさんのお腹の子供達、正常に戻ったし。もし次に会った時また祈りたいって思ってくれたら安産できるよう力添えするつもりではあるし。あの夫婦がいい人達で、ヨシヤさんにとっても良い友人になれそうで私は嬉しいのよ? ええ、出会いは一期一会、大切にしないといけないもの。でも」
にこにこと微笑みながらヨシヤの帰りを出迎えてくれたハナだったが、笑顔のまま言葉の弾丸が放たれる。
そりゃもう「おかえりなさい」で始まったそれの次は褒めてくれるだろうと思ったヨシヤも、彼女が何を言いたいのか察して自ら正座してしまったくらいには。
「ブロッサムってなに。ブロッサム。言うに事欠いてブロッサム。英語訳か」
「い、いやあ、ハナってそのままもなあって思って……」
「なんでブロッサム? 他になかったの? もうちょいひねるとか、そのまま英単語を和訳で探す中学生レベルでいきなり相談も名前つけられた私の気持ちは?」
どうやら名称を相談なく勝手に変えられたことが不満らしい。
信者を獲得しようとは確かに相談し合っていた二人であったが、神の名前をどうするのかまるで考えていなかったのはある。
だが、ハナはハナで彼女自身女神であるという自覚があるので、己の名前そのままでいいだろうと思っていたのだがヨシヤはそうでないと考えているという、その点が不満だったのだ。
それならそうとハッキリ言ってくれればよかったのに、その程度の不満だったけれど。
「だ、だって……」
「だって? なあに?」
正座したヨシヤが俯いてふるふると震えている姿を見てハナもさすがに言いすぎたかと慌てて膝をついて夫の肩に手を置いた。
「だって! ハナは俺の妻じゃないか!」
「え?」
「みんながハナハナハナハナ言い始めたら、俺だけの奥さんなのにいやじゃないか……!」
「ヨシヤさん……」
ヨシヤのその発言に、ハナが口元を抑えて呆然とし、ゆるゆると口角を上げた。
なにせそれは〝女神として〟は眷属の勝手な行動を叱責するべきとわかっていても、〝妻として〟は喜ばしい。
だって、それはヨシヤが彼女に対する独占欲を見せてくれているのだから。
「……ハナが女神様だって理解しているし、信者だってなってくれたら嬉しいけど……リチャードさんもマーサさんも、いい人達だしな。だけど、ハナって呼ぶのは俺だけでいいじゃないか……」
「ヨシヤさん……」
「日本の神様だって複数名前あるし」
しかしヨシヤの続けられた言い訳に、うっとりしていたハナもすぐに真顔に戻った。
そしてため息を吐いてヨシヤを立たせる。
「いやあれは書き方とか読み方の問題で、割と同じよね? ハナとブロッサムじゃ大分違うわよね?」
「それはほら、意味が同じだからいいかなって」
「そんな安直な」
苦笑しながらもハナはもう追求する気にはなれなかった。
そもそも外界の人間に『ブロッサム』と広めてしまった以上、信者のいない今更どうこうできるものでもない。
「ハナ……ごめん、まだ怒ってる?」
「いいえ、ちゃんと相談してくれなかったことが悲しかっただけ。でもヨシヤさんの気持ちもわかったし、大丈夫よ。さ、今日は疲れたでしょ? ご飯作ってあるから食べましょ!」
「あ、ああ。今日のご飯はなんだい?」
「今日はカレーよ」
ようやく人心地つけたとヨシヤが嬉しそうにすれば、何故か今日は一緒に出かけることのなかった働き蟻たちまで喜びに前足を上げている。
その様子を見ながらハナが笑った。
そして、そっとヨシヤの肩で喜びの動きを見せる小さな蟻がいたことも忘れてはならないのであった。
にこにこと微笑みながらヨシヤの帰りを出迎えてくれたハナだったが、笑顔のまま言葉の弾丸が放たれる。
そりゃもう「おかえりなさい」で始まったそれの次は褒めてくれるだろうと思ったヨシヤも、彼女が何を言いたいのか察して自ら正座してしまったくらいには。
「ブロッサムってなに。ブロッサム。言うに事欠いてブロッサム。英語訳か」
「い、いやあ、ハナってそのままもなあって思って……」
「なんでブロッサム? 他になかったの? もうちょいひねるとか、そのまま英単語を和訳で探す中学生レベルでいきなり相談も名前つけられた私の気持ちは?」
どうやら名称を相談なく勝手に変えられたことが不満らしい。
信者を獲得しようとは確かに相談し合っていた二人であったが、神の名前をどうするのかまるで考えていなかったのはある。
だが、ハナはハナで彼女自身女神であるという自覚があるので、己の名前そのままでいいだろうと思っていたのだがヨシヤはそうでないと考えているという、その点が不満だったのだ。
それならそうとハッキリ言ってくれればよかったのに、その程度の不満だったけれど。
「だ、だって……」
「だって? なあに?」
正座したヨシヤが俯いてふるふると震えている姿を見てハナもさすがに言いすぎたかと慌てて膝をついて夫の肩に手を置いた。
「だって! ハナは俺の妻じゃないか!」
「え?」
「みんながハナハナハナハナ言い始めたら、俺だけの奥さんなのにいやじゃないか……!」
「ヨシヤさん……」
ヨシヤのその発言に、ハナが口元を抑えて呆然とし、ゆるゆると口角を上げた。
なにせそれは〝女神として〟は眷属の勝手な行動を叱責するべきとわかっていても、〝妻として〟は喜ばしい。
だって、それはヨシヤが彼女に対する独占欲を見せてくれているのだから。
「……ハナが女神様だって理解しているし、信者だってなってくれたら嬉しいけど……リチャードさんもマーサさんも、いい人達だしな。だけど、ハナって呼ぶのは俺だけでいいじゃないか……」
「ヨシヤさん……」
「日本の神様だって複数名前あるし」
しかしヨシヤの続けられた言い訳に、うっとりしていたハナもすぐに真顔に戻った。
そしてため息を吐いてヨシヤを立たせる。
「いやあれは書き方とか読み方の問題で、割と同じよね? ハナとブロッサムじゃ大分違うわよね?」
「それはほら、意味が同じだからいいかなって」
「そんな安直な」
苦笑しながらもハナはもう追求する気にはなれなかった。
そもそも外界の人間に『ブロッサム』と広めてしまった以上、信者のいない今更どうこうできるものでもない。
「ハナ……ごめん、まだ怒ってる?」
「いいえ、ちゃんと相談してくれなかったことが悲しかっただけ。でもヨシヤさんの気持ちもわかったし、大丈夫よ。さ、今日は疲れたでしょ? ご飯作ってあるから食べましょ!」
「あ、ああ。今日のご飯はなんだい?」
「今日はカレーよ」
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その様子を見ながらハナが笑った。
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