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*****Opération“Šahrzād”(シェーラザード作戦)*****
Mr. Musa's Secret(ムサの秘密)
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あれからイシャ―が始まるまでムサの店を手伝い、礼拝を終えた後でセバたちと一緒に、このバーに顔を出すのが日課となった。
口を黒いレースで隠した妖しげなビジャブに、アラビア的模様を施したビキニに、腰までスリットの入った巻きスカートの衣装を身に着けたエマ。
香りのいい水煙草を吸いながら、それを客にも勧めて売る姿は、もう誰が見てもDGSE(対外治安総局)の優秀な大尉とは思えなくて“娼婦”としか見えない。
全く任務を忘れてしまって、派手なアラビアン衣装でポールダンスなどを披露しながら煙草の売上金の他に、客からチップを巻き上げるエマ。
もちろん、エマのおかげで客は以前より断然増えたし、店の店主も良いように騙されて、エマにバイト料まで払っている。
結構な稼ぎ。
「アマルもエマと一緒に、やりなよ!」
セバがエマの姿を見て興奮して俺に言うが、俺は人前で肌を露出するような恥ずかしいことをしたくはない。
「嫌だ!」
そっけなく突っぱねると「俺はアマルのほうが好きだ」と叫ぶなり抱き着こうとした。
もちろん抱き着かせはしない。
だけど危害も加えない。
目立ってしまうのは困るから。
(自ら好き好んで目立っている馬鹿も居るけれど……)
俺はタイミングよく、椅子を後ろに引いて席を立った。
「おい、アマルちゃん。どこに行くんだい」
アマルちゃん!?勝手に人を“ちゃん”づけで呼ぶなよ。
セバから、ちゃんづけで呼ばれて機嫌は悪いが、顔には出さずに造り笑顔で「お色直しだよ」と言ってスルーした。
化粧室は店の奥。
たまに如何わしい男女が不純な行為をしていることもあるので、あまり近づきたくはなかったけれど、成り行き上仕方ない。
案の定、男性用の方から、怪しげな音がしていた。
それには構わず、女性用のほうに入る。
席を立った時から、誰かが後ろから付けている気配を感じていたが、どうしたものか……。
身体目当てで後ろを付けて来たのか、それともスパイだと怪しんでいるのか分からない。
前者なら貞操を守るため、後者なら命を守るための、どちらかの行動をとらなければいけない。
だけど、今の私はシリアから来た陽気な従姉について来ただけの、ただの女性。
だが命を狙っているのなら、逆にその命を奪うまで。
殺し方を工夫すれば、か弱い女性が偶然にも暴漢を撃退した。なんて演出はいくらでもできる。
しかし体が目当てだった場合、ここで大立ち回りをすることは、あとが面倒になる。
こういう時に、普通の女性がどのように対応するのか分からない。
男子用に居るあのフシダラな女みたいに、男を受け入れるのか?
“まさか、あり得ない!”
考えているうちに、忍ばせた足音がドアの前で止まった。
そして、ゆっくりとドアノブが回る。
扉がゆっくりと開くのとは反対に、勢いよく何者かの腕が俺の体を掴もうとした。
腕の主が誰だか分からないが、その腕を覆っている布は緑色が基調の迷彩服。
最近ザリバン兵が良く着用しているヤツに似ている。
咄嗟に腕を引き、掴もうとしてきたその手を逆に掴み返し、捻ろうとして途中で止めた。
「痛たたた」
「エマ!」
相手はエマだった。
エマは捻られた腕を痛そうに抑えながら、俺を睨んで言った。
「もう。何するのよ!いきなり」
「だって……」
それにしても優秀なエージェントのはずなのに、簡単に捻られ過ぎだし、ダメージ素直に受けすぎ。
ホント、大丈夫なのかな……。
「もしかして、敵か何かかと思っていた?」
「エマが忍び足で来るから」
「だからって」
私たちが化粧室でそんな話をしている時、誰かが近づいてくる気配を感じ、エマがいきなり俺の唇を奪う。
「んっ、ん……」
いつもながら、ほかの手は考えないのか……と息が詰まって、のぼせそうになりながら思った。
「あら、御免なさい。お取込み中のようね」
黒髪のスラッとした背の高い女性。
エマと違って教養の高そうなそう30代のペルシャ系美人は、そう言うとニコッと微笑んで、来た通路を戻って行った。
今迄情熱的に俺の唇を奪っていたエマが、唇を離すなり、声を殺して言う。
「いい、揉め事は起こさないで。ここは敵の真っただ中。そして私たちは一介のリビア観光に訪れた普通の従妹同士よ」
唇を求めあう従妹って、居るのかとフト思ったけれど、それは言わなかった。
「でも、どうすればいいんだ?」
一介の市民が敵や男に襲われた時に、どうするべきなのか分からなくて聞いた。
「普通、キャーッと言って叫ぶでしょ」
そう言うと、エマはいきなり俺のお尻を鷲掴みした。
「何をする!」
咄嗟に身をかわし、エマの手を払いのけた。
「違うでしょ、そういう時はキャーよ。怪しまれるといけないから戻るよ」
夜更けにバーでセバと別れて、店に戻る。
途中でLéMATの軽装甲機動車とすれ違う。
運転していたのはジェイソン。
助手席に誰が座っているのかまでは、夜の暗がりで分からなかったけれど、屹度ハンスだと思った。
ハンスたちが真夜中に作戦を続けている中、毎日バーに行ってはビールを飲んでいる自分が恥ずかしくて、顔を見られないように俯いた。
店の前まで来ると、ムサが入り口の外に椅子を持ち出して、水煙草をふかしていた。
まるで門番をする兵隊のよう。
そしてこれは毎晩、私たちが返って来たときに目にする光景。
シャワーを浴びて部屋に戻ると、お店のドアが閉まる音がした。
「まるで、私たちが部屋に戻るまで外部からの侵入を見張っていたみたいだな」
そう口に出したが、ただの偶然だと思っていた。
だが、エマは違った。
「見張っていたのよ」
エマの言葉に驚いた。
「ムサ・シャリフ大佐、元リビア情報部付き特殊部隊教官。そして息子のボーク・シャリフはカダフィー親衛隊の元少佐。ゆくゆくはムサと同じ道を歩むはずの若きエリート将校だった」
エマの携帯電話には特殊な機能があり、必要な情報は本国のDGSE本部に調査依頼が出来るようになっていて、その通信履歴は残らない。
「だった、と言うことは……」
「そう。反政府軍との戦闘中に死亡。そしてムサの妻のカペラと義理の娘、つまり息子であるボーク少佐の奥さんケイラムはNATO軍の空爆に巻き込まれて死亡」
「じゃあ、独りぼっちってこと?」
「いいえ、ボークとケイラムには一人子供が居た」
「ひょっとして」
「そうセバが、その子よ。そしてムサは私たちの正体にも薄々気が付いているはずよ。だから、ここには盗聴器も仕掛けられていない」
「だったら」
本当にエマの言う通り、私たちの正体に気が付いているとしたら、NATOの空爆で妻と息子さんの奥さんを亡くしたムサにとって俺たちは敵のはず。
それなのに何故?
「さあ、そこまでは分からないわ。すべてはムサの心の中、ってところかしら。でも私たちを守ってくれているのは確かだと思うの」
俺は見過ごしていた。
ムサが外で水煙草を吸っているのは、ただ涼んでいるのだと思っていたし、その素性も気にならなかった。
確かに、食堂の主人としては体格もいいし、眼光も鋭い。
でもそれは、若いときに何かスポーツをしていたとか、もともと目つきが悪いだけなのかと思っていただけ。
まして、あの華奢な体つきのセバのお爺ちゃんだなんて思いもしなかった。
命令通りに拠点を占領して、命令通り敵を撃つ俺たちとは全く違う。
こう見えてもDGSEという国の情報機関の将校。
さすがに俺たちとは違う。
そう思うと同時に、今夜のトイレで教わったことが頭をよぎった。
悲鳴。
攻撃も防御も全て格闘術に頼っていた自分が恥ずかしい。
もしもあの時に来たのがエマではなくて、あの教養の高そうなペルシャ美人だったら……そう思うとゾッとした。
「ネッ♪ さすがにDGSEの優秀な将校でしょ♡」
ベッドに腰掛けていた俺の横に、エマが腰掛けた。
「ああ。さすがだ」
おれの回答が、気に入らなかったのか、エマは「相変わらず、ぶっきらぼうね」とだけ言った。
俺は、言葉を知らない。
物心ついたころ、たしかにハイファと言う優しい女性がいて俺を育てていてくれた。
それも空爆で居なくなり、それからはヤザと2人きり。
俺の傍に居るのは、いつも物言わぬ死体。
サオリたちに拾われた後も、話をするのはサオリとミランの2人だけだった。
傭兵部隊に入って、仲間は増えたけれど、基本的に話しかけられない限り話をしないでいた。
サオリに教えられるまま勉強をして、アラビア語の他に英語・フランス語・日本語も覚え、今はドイツ語を勉強している。
だけど、いくら外国語をたくさん勉強しても、人と話をしないのでは何にもならない。
「大丈夫よ。ナトちゃんはこれから経験を積み重ねれば、それでいいの」
俺の考えていたことが分かったのか、エマが優しく肩を抱いて励ましてくれた。
ありがとうと言って顔を上げると、その言葉の最後のほうは口を塞がれて言葉にならない。
エマの体が覆いかぶさってきて、俺はベッドに沈む。
「なっ……」
何をする! と言いたかったのに、エマの唇が俺の開けた口を塞ぎ、舌を絡めてきた。
気の遠くなる感覚の中、やっぱり俺は甘いと思った。
“この女は、やっぱり、ただのエロだ!”
口を黒いレースで隠した妖しげなビジャブに、アラビア的模様を施したビキニに、腰までスリットの入った巻きスカートの衣装を身に着けたエマ。
香りのいい水煙草を吸いながら、それを客にも勧めて売る姿は、もう誰が見てもDGSE(対外治安総局)の優秀な大尉とは思えなくて“娼婦”としか見えない。
全く任務を忘れてしまって、派手なアラビアン衣装でポールダンスなどを披露しながら煙草の売上金の他に、客からチップを巻き上げるエマ。
もちろん、エマのおかげで客は以前より断然増えたし、店の店主も良いように騙されて、エマにバイト料まで払っている。
結構な稼ぎ。
「アマルもエマと一緒に、やりなよ!」
セバがエマの姿を見て興奮して俺に言うが、俺は人前で肌を露出するような恥ずかしいことをしたくはない。
「嫌だ!」
そっけなく突っぱねると「俺はアマルのほうが好きだ」と叫ぶなり抱き着こうとした。
もちろん抱き着かせはしない。
だけど危害も加えない。
目立ってしまうのは困るから。
(自ら好き好んで目立っている馬鹿も居るけれど……)
俺はタイミングよく、椅子を後ろに引いて席を立った。
「おい、アマルちゃん。どこに行くんだい」
アマルちゃん!?勝手に人を“ちゃん”づけで呼ぶなよ。
セバから、ちゃんづけで呼ばれて機嫌は悪いが、顔には出さずに造り笑顔で「お色直しだよ」と言ってスルーした。
化粧室は店の奥。
たまに如何わしい男女が不純な行為をしていることもあるので、あまり近づきたくはなかったけれど、成り行き上仕方ない。
案の定、男性用の方から、怪しげな音がしていた。
それには構わず、女性用のほうに入る。
席を立った時から、誰かが後ろから付けている気配を感じていたが、どうしたものか……。
身体目当てで後ろを付けて来たのか、それともスパイだと怪しんでいるのか分からない。
前者なら貞操を守るため、後者なら命を守るための、どちらかの行動をとらなければいけない。
だけど、今の私はシリアから来た陽気な従姉について来ただけの、ただの女性。
だが命を狙っているのなら、逆にその命を奪うまで。
殺し方を工夫すれば、か弱い女性が偶然にも暴漢を撃退した。なんて演出はいくらでもできる。
しかし体が目当てだった場合、ここで大立ち回りをすることは、あとが面倒になる。
こういう時に、普通の女性がどのように対応するのか分からない。
男子用に居るあのフシダラな女みたいに、男を受け入れるのか?
“まさか、あり得ない!”
考えているうちに、忍ばせた足音がドアの前で止まった。
そして、ゆっくりとドアノブが回る。
扉がゆっくりと開くのとは反対に、勢いよく何者かの腕が俺の体を掴もうとした。
腕の主が誰だか分からないが、その腕を覆っている布は緑色が基調の迷彩服。
最近ザリバン兵が良く着用しているヤツに似ている。
咄嗟に腕を引き、掴もうとしてきたその手を逆に掴み返し、捻ろうとして途中で止めた。
「痛たたた」
「エマ!」
相手はエマだった。
エマは捻られた腕を痛そうに抑えながら、俺を睨んで言った。
「もう。何するのよ!いきなり」
「だって……」
それにしても優秀なエージェントのはずなのに、簡単に捻られ過ぎだし、ダメージ素直に受けすぎ。
ホント、大丈夫なのかな……。
「もしかして、敵か何かかと思っていた?」
「エマが忍び足で来るから」
「だからって」
私たちが化粧室でそんな話をしている時、誰かが近づいてくる気配を感じ、エマがいきなり俺の唇を奪う。
「んっ、ん……」
いつもながら、ほかの手は考えないのか……と息が詰まって、のぼせそうになりながら思った。
「あら、御免なさい。お取込み中のようね」
黒髪のスラッとした背の高い女性。
エマと違って教養の高そうなそう30代のペルシャ系美人は、そう言うとニコッと微笑んで、来た通路を戻って行った。
今迄情熱的に俺の唇を奪っていたエマが、唇を離すなり、声を殺して言う。
「いい、揉め事は起こさないで。ここは敵の真っただ中。そして私たちは一介のリビア観光に訪れた普通の従妹同士よ」
唇を求めあう従妹って、居るのかとフト思ったけれど、それは言わなかった。
「でも、どうすればいいんだ?」
一介の市民が敵や男に襲われた時に、どうするべきなのか分からなくて聞いた。
「普通、キャーッと言って叫ぶでしょ」
そう言うと、エマはいきなり俺のお尻を鷲掴みした。
「何をする!」
咄嗟に身をかわし、エマの手を払いのけた。
「違うでしょ、そういう時はキャーよ。怪しまれるといけないから戻るよ」
夜更けにバーでセバと別れて、店に戻る。
途中でLéMATの軽装甲機動車とすれ違う。
運転していたのはジェイソン。
助手席に誰が座っているのかまでは、夜の暗がりで分からなかったけれど、屹度ハンスだと思った。
ハンスたちが真夜中に作戦を続けている中、毎日バーに行ってはビールを飲んでいる自分が恥ずかしくて、顔を見られないように俯いた。
店の前まで来ると、ムサが入り口の外に椅子を持ち出して、水煙草をふかしていた。
まるで門番をする兵隊のよう。
そしてこれは毎晩、私たちが返って来たときに目にする光景。
シャワーを浴びて部屋に戻ると、お店のドアが閉まる音がした。
「まるで、私たちが部屋に戻るまで外部からの侵入を見張っていたみたいだな」
そう口に出したが、ただの偶然だと思っていた。
だが、エマは違った。
「見張っていたのよ」
エマの言葉に驚いた。
「ムサ・シャリフ大佐、元リビア情報部付き特殊部隊教官。そして息子のボーク・シャリフはカダフィー親衛隊の元少佐。ゆくゆくはムサと同じ道を歩むはずの若きエリート将校だった」
エマの携帯電話には特殊な機能があり、必要な情報は本国のDGSE本部に調査依頼が出来るようになっていて、その通信履歴は残らない。
「だった、と言うことは……」
「そう。反政府軍との戦闘中に死亡。そしてムサの妻のカペラと義理の娘、つまり息子であるボーク少佐の奥さんケイラムはNATO軍の空爆に巻き込まれて死亡」
「じゃあ、独りぼっちってこと?」
「いいえ、ボークとケイラムには一人子供が居た」
「ひょっとして」
「そうセバが、その子よ。そしてムサは私たちの正体にも薄々気が付いているはずよ。だから、ここには盗聴器も仕掛けられていない」
「だったら」
本当にエマの言う通り、私たちの正体に気が付いているとしたら、NATOの空爆で妻と息子さんの奥さんを亡くしたムサにとって俺たちは敵のはず。
それなのに何故?
「さあ、そこまでは分からないわ。すべてはムサの心の中、ってところかしら。でも私たちを守ってくれているのは確かだと思うの」
俺は見過ごしていた。
ムサが外で水煙草を吸っているのは、ただ涼んでいるのだと思っていたし、その素性も気にならなかった。
確かに、食堂の主人としては体格もいいし、眼光も鋭い。
でもそれは、若いときに何かスポーツをしていたとか、もともと目つきが悪いだけなのかと思っていただけ。
まして、あの華奢な体つきのセバのお爺ちゃんだなんて思いもしなかった。
命令通りに拠点を占領して、命令通り敵を撃つ俺たちとは全く違う。
こう見えてもDGSEという国の情報機関の将校。
さすがに俺たちとは違う。
そう思うと同時に、今夜のトイレで教わったことが頭をよぎった。
悲鳴。
攻撃も防御も全て格闘術に頼っていた自分が恥ずかしい。
もしもあの時に来たのがエマではなくて、あの教養の高そうなペルシャ美人だったら……そう思うとゾッとした。
「ネッ♪ さすがにDGSEの優秀な将校でしょ♡」
ベッドに腰掛けていた俺の横に、エマが腰掛けた。
「ああ。さすがだ」
おれの回答が、気に入らなかったのか、エマは「相変わらず、ぶっきらぼうね」とだけ言った。
俺は、言葉を知らない。
物心ついたころ、たしかにハイファと言う優しい女性がいて俺を育てていてくれた。
それも空爆で居なくなり、それからはヤザと2人きり。
俺の傍に居るのは、いつも物言わぬ死体。
サオリたちに拾われた後も、話をするのはサオリとミランの2人だけだった。
傭兵部隊に入って、仲間は増えたけれど、基本的に話しかけられない限り話をしないでいた。
サオリに教えられるまま勉強をして、アラビア語の他に英語・フランス語・日本語も覚え、今はドイツ語を勉強している。
だけど、いくら外国語をたくさん勉強しても、人と話をしないのでは何にもならない。
「大丈夫よ。ナトちゃんはこれから経験を積み重ねれば、それでいいの」
俺の考えていたことが分かったのか、エマが優しく肩を抱いて励ましてくれた。
ありがとうと言って顔を上げると、その言葉の最後のほうは口を塞がれて言葉にならない。
エマの体が覆いかぶさってきて、俺はベッドに沈む。
「なっ……」
何をする! と言いたかったのに、エマの唇が俺の開けた口を塞ぎ、舌を絡めてきた。
気の遠くなる感覚の中、やっぱり俺は甘いと思った。
“この女は、やっぱり、ただのエロだ!”
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