なっちゃんは、おしゃまさん

湖灯

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えんそくの、おべんとう

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 きょうは、ほいくえんの、えんそくの日です。

 なっちゃんとママは、あさ早くからおきて、おべんとうのじゅんびをします。

「タコさんウィンナーは、わたしがつくるね」

「ありがとう。気をつけてね」

「うん。でも、ハサミをつかうから、だいじょうぶよ」

 なっちゃんは、じょうずにハサミをつかって2かいチョキチョキと、きりめを入れて4本の足をつくりました。

 それから足の上のぶぶんをつまようじでさして、できたあなにゴマを入れて目をつくり、かわいいタコさんができました。 

 おかずのちょうりがおわり、こんどはもりつけです。

「ごはんは、どのくらいにする?」

「はんぶん」

「ふりかけは、どれにする?」

「ふりかけは、いらない。ノリだんだんにする」

「オッケー」

 なっちゃんは、ごはんをママといっしょにノリだんだんにして、ママといっしょに、おかずのもりつけをしました。

 そして、おきてきたパパのところに、もっていきました。

「これ、なっちゃんが、つくったの?」

 すばらしいできばえに、パパはおどろいてききました。

「りょうりはママよ。でもひとつだけ、わたしがつくったものもあるのよ。パパあててみて!」

「うーん、どれをみても、うまくできているからむずかしいなあ」

「じゃあ、この中で、パパがいちばんうまくできているとおもうのは、どれ?」

「それだったら、コレ」

 パパがえらんだのは、かわいいゴマの目をしたタコさんウィンナーでした。

「やったー!」

 なっちゃんは、おおよろこびでした。

 
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