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72話
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家に帰ってきて、ひとまず食材を冷蔵庫に入れる。そのあと荷物を置いてから、その流れでキッチンに向かう。
「じゃあ、作っていきましょうか」
「よろしくお願いします」
キッチンに二人で並ぶと狭いが、自分が流し台側に立って、色々と教えていく。
玉ねぎを切って、挽肉と混ぜて、その他材料を入れて捏ねる。
「なんとなく分かってましたけど、やっぱり冷たいですね」
「ハンバーグの一番辛いところですね」
そんな会話をしながらハンバーグを作っていく。IHコンロである分火力が出にくいが、じっくり焼けば問題ない。
「ちょっと焦げるくらいまで表面を焼いて、竹串を刺して、肉汁が透明なら完成です」
「やってみます」
一人で食べる分なら適当に作ってしまえば良いのだが、冬子さんがいるご飯で適当に作ることは許されない。食中毒に関するものは特に気を付けていた。
じっくりと焼き、裏返してからもう一度じっくりと焼き、肉汁の色を確認する。
焼けていることを確認してから火を消す。
「できました」
「完璧です」
「ハンバーグ、良いですね」
「出来ると楽しい料理ではあります」
「なるほど」
「こだわり出すと色々とこだわりポイントはあるみたいですよ」
「へぇ、調べてみます」
冬子さんがなぜ唐突にハンバーグを作りたくなったのかは不明だが、彼女の手助けが出来るのなら出来ることは全てやるのが今の自分にできることだった。
「完成しました」
「じゃあ、装って部屋に行きましょうか」
「分かりました」
部屋に移動する。食器を置いて、自分も座る。手を合わせて、食べ始める。
「美味しいですか」
「美味しいです。作って良かったです」
「それなら何よりです」
「IH、使ってみると便利ですね」
「火事の心配がほとんどないのはかなり大きいですね」
「なるほど」
会話をしながら箸は止まらない。今回も例に漏れず自分の味付けだった。それもあって、美味しいものができたことに安堵した。
美味しそうな顔で食べる冬子さん。その顔は、今まで見た中で一番幸せそうな顔だった。
「ごちそうさまでした」
「美味しかったですね」
「最高でした。ありがとうございます」
「残り1個、食べますか?」
「明日の朝ごはんに食べます」
「幸せですね」
「幸せです」
「食器流してきます」
「私が行きます」
「あ、ありがとうございます」
あまりにも積極的な冬子さんに押され、任せてしまう。決して綺麗とはいえないキッチンで申し訳なさがあったが、気にしていないのかもしれない。
流し台に食器を置いた冬子さんが戻ってくる。
「ありがとうございます。とても綺麗とはいえない状態なんですけど」
「全然気にならないですよ」
「それなら助かります」
「明日は仕事ですよね」
「月曜日なのでそうですね。悲しいことに」
「応援してます。私はドロップアウトしてしまいましたが」
「大丈夫ですよ。次の一歩はすぐじゃなくていいんです」
「ありがとうございます。そう言っていただけると、心が軽くなります」
「じっくりいきましょう。まだ時間はたっぷりあります」
冬子さんが焦って次の選択を誤ってしまうことだけは絶対避けさせるという固い意志があった。
その後の時間は何事もなく日常があった。そして明日に向けた準備をして、今日という日を終えた。
「じゃあ、作っていきましょうか」
「よろしくお願いします」
キッチンに二人で並ぶと狭いが、自分が流し台側に立って、色々と教えていく。
玉ねぎを切って、挽肉と混ぜて、その他材料を入れて捏ねる。
「なんとなく分かってましたけど、やっぱり冷たいですね」
「ハンバーグの一番辛いところですね」
そんな会話をしながらハンバーグを作っていく。IHコンロである分火力が出にくいが、じっくり焼けば問題ない。
「ちょっと焦げるくらいまで表面を焼いて、竹串を刺して、肉汁が透明なら完成です」
「やってみます」
一人で食べる分なら適当に作ってしまえば良いのだが、冬子さんがいるご飯で適当に作ることは許されない。食中毒に関するものは特に気を付けていた。
じっくりと焼き、裏返してからもう一度じっくりと焼き、肉汁の色を確認する。
焼けていることを確認してから火を消す。
「できました」
「完璧です」
「ハンバーグ、良いですね」
「出来ると楽しい料理ではあります」
「なるほど」
「こだわり出すと色々とこだわりポイントはあるみたいですよ」
「へぇ、調べてみます」
冬子さんがなぜ唐突にハンバーグを作りたくなったのかは不明だが、彼女の手助けが出来るのなら出来ることは全てやるのが今の自分にできることだった。
「完成しました」
「じゃあ、装って部屋に行きましょうか」
「分かりました」
部屋に移動する。食器を置いて、自分も座る。手を合わせて、食べ始める。
「美味しいですか」
「美味しいです。作って良かったです」
「それなら何よりです」
「IH、使ってみると便利ですね」
「火事の心配がほとんどないのはかなり大きいですね」
「なるほど」
会話をしながら箸は止まらない。今回も例に漏れず自分の味付けだった。それもあって、美味しいものができたことに安堵した。
美味しそうな顔で食べる冬子さん。その顔は、今まで見た中で一番幸せそうな顔だった。
「ごちそうさまでした」
「美味しかったですね」
「最高でした。ありがとうございます」
「残り1個、食べますか?」
「明日の朝ごはんに食べます」
「幸せですね」
「幸せです」
「食器流してきます」
「私が行きます」
「あ、ありがとうございます」
あまりにも積極的な冬子さんに押され、任せてしまう。決して綺麗とはいえないキッチンで申し訳なさがあったが、気にしていないのかもしれない。
流し台に食器を置いた冬子さんが戻ってくる。
「ありがとうございます。とても綺麗とはいえない状態なんですけど」
「全然気にならないですよ」
「それなら助かります」
「明日は仕事ですよね」
「月曜日なのでそうですね。悲しいことに」
「応援してます。私はドロップアウトしてしまいましたが」
「大丈夫ですよ。次の一歩はすぐじゃなくていいんです」
「ありがとうございます。そう言っていただけると、心が軽くなります」
「じっくりいきましょう。まだ時間はたっぷりあります」
冬子さんが焦って次の選択を誤ってしまうことだけは絶対避けさせるという固い意志があった。
その後の時間は何事もなく日常があった。そして明日に向けた準備をして、今日という日を終えた。
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